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第3章
第442話 スウォン皇国の転送ゲートの作成
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次の日、僕はご飯を食べると、朝から早速3つの国を訪ねた。
最初は獣人の国、スウォン皇国だ。
門番の小袋熊、アイデンさんたちを抱っこして、お腹ナデナデすることは、毎回の楽しみのひとつだ。気持ちよさそうに眠そうにしているのが、とってもかわいいなあ。
まあ、実際には僕よりだいぶ年上の人なんだけど、見た目だけなら小さくてモフモフでとっても愛らしい人だからね。
訪問する先触れは、既にミーティアで出してあったので、すんなり玉座の間に通してもらえた。まあ、僕なら先触れなんてなくてもいつでも来て構わぬと言われているけど、そこはやっぱり貴族時代の習慣なんだよなあ。
王族や貴族は、人を迎えるための準備が必要だからね。先触れもなしに訪問するのは、かなりの不敬にあたるんだ。
「久しいの、アレックス。ついにおぬしの国が出来たとのこと、喜ばしい限りよ。」
クローディアさまが、扇子をパチンと鳴らして嬉しそうにそう言ってくれる。
「ありがとうございます。つきましては、大変ぶしつけながら、僕の国を国と認める書状をお願い奉りたく、馳せ参じました。」
「よいよい、かたくるしゅうするでない。
既に用意しておる。受け取るが良い。
──これ、例の物を。」
クローディアさまがそう言うと、キモノを着た従者の方が、紫色の柔らかい布がかぶせられた板の上に乗った書状を運んでくる。
従者の方が僕の前にひざまずいて、恭しくその書状を差し出した。
僕は頭を下げてその書状を受け取ると、マジックバックの中に入れた。
「英雄候補たちはかなり頑張っておるぞ。
既に遺物(レガシー)クラスと、伝説(レジェンダリー)クラスの武器を使用して、経験値をためておるよ。」
「順調なんですね!良かったです。
これで僕の国に来て、時間の流れの違う異空間で修行をすれば、地上の時間の流れよりも早く、英雄になることが出来る筈です!」
「手紙によると、先代の英雄に協力をあおいだようじゃの。よもや生きておるとは思わなんだ。先代の英雄たちが、われらに手を貸してくれるとは実に心強い。」
「まだお願い出来たのはお1人だけなんですが、もう1人の所在を知っているお孫さんにこの後会いに行く予定なんです。」
「そうか。無事協力してもらえるとよいが。
そういえば、英雄候補たちとは会うておるのか?ポチギたちが寂しがっておったが。」
「エルシィさんとは、僕の魚屋の支店をお願いしている関係で、お会いすることもあるんですけど、他の皆さんは僕が訪ねたタイミングで、ダンジョンで訓練されていることが多いので、あまり会えていないですね。」
「そうか。まあそれは仕方のなきこと。それよりも、おぬし、結婚したそうだの。」
「はい、かねてからの婚約者と。」
「そうか、おめでとうと言っておこう。
ルルゥがたいそう凹んでおったわ!
あやつのあんな顔は初めて見る。
罪作りじゃのう、そなたは。」
クックックと笑うクローディアさま。
ルルゥさんが凹んでいることと、僕がなんの関係があるんだろう?
「国にいらしていただいたら、これからお会いする機会も増えると思います。
ところで、僕の国とスウォン皇国をつなぐ瞬間移動装置の設置場所の件ですが、よろしいでしょうか?」
「あい、問題はない。」
「ありがとうございます。では、どちらに設置いたしましょうか?」
「そうさの、この城の庭などどうじゃ?」
「え?お、お城の庭ですか?」
「本当はこの場に設置しようかとも思ったのじゃがのう。なにせ簡単に出入り出来ない国の、秘密通路だというからの。」
「……さすがに、ここを通って僕の国にくるのは、皆さん通りにくいんじゃ……。」
だって、自分の国の王さまの謁見室だよ?
「そう思ったから庭にしたのじゃ。エルシィたちには頻繁に訓練に通ってもらわねばならん。道を通ることに遠慮されてもの。」
「そうですね、庭のほうが来やすいかと。」
スウォン皇国の王宮は、自国の人に開放してるからね。かと言ってそんな気軽にこれるかといったら違うと思うけど。
「あないさせるゆえ、好きに造るがよい。
わが城は他国の人間には簡単には入れぬゆえ、おぬしの国の入口を守るという点においては適しておろう。」
「はい、ありがとうございます。」
クローディアさまが再び従者に声をかけると、従者の人がこっくりとうなずいて、僕に近付いて来たから、僕は立ち上がると、その人について王宮の庭へと向かった。
「こちらでございます。」
と開けたスペースに案内される。日当たりがよくて、城と外を区切る壁の横に、大きな木が生えていて、過ごしやすそうな場所だ。
「作成、スウォン皇国とフルバティエをつなぐ、転送装置!」
すると目の前が光って、時空の海の魔導昇降みたいな扉のゲートが現れた。試しに使ってみると、手をかざすだけで扉が開く。
【スウォン皇国とフルバティエをつなぐ、転送装置が作成されました。
名前をつけてください。】
じゃあ簡単に、転送ゲート・スウォン!
【命名:転送ゲート・スウォン。
中に入ることで発動。
種類:転送ゲート。
スウォン皇国とフルバティエをつなぐ、転送装置。】
これでスウォン皇国のみんなは、気軽に僕の国に遊びに来れるようになったね!
次はエザリス王国だ!
────────────────────
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最初は獣人の国、スウォン皇国だ。
門番の小袋熊、アイデンさんたちを抱っこして、お腹ナデナデすることは、毎回の楽しみのひとつだ。気持ちよさそうに眠そうにしているのが、とってもかわいいなあ。
まあ、実際には僕よりだいぶ年上の人なんだけど、見た目だけなら小さくてモフモフでとっても愛らしい人だからね。
訪問する先触れは、既にミーティアで出してあったので、すんなり玉座の間に通してもらえた。まあ、僕なら先触れなんてなくてもいつでも来て構わぬと言われているけど、そこはやっぱり貴族時代の習慣なんだよなあ。
王族や貴族は、人を迎えるための準備が必要だからね。先触れもなしに訪問するのは、かなりの不敬にあたるんだ。
「久しいの、アレックス。ついにおぬしの国が出来たとのこと、喜ばしい限りよ。」
クローディアさまが、扇子をパチンと鳴らして嬉しそうにそう言ってくれる。
「ありがとうございます。つきましては、大変ぶしつけながら、僕の国を国と認める書状をお願い奉りたく、馳せ参じました。」
「よいよい、かたくるしゅうするでない。
既に用意しておる。受け取るが良い。
──これ、例の物を。」
クローディアさまがそう言うと、キモノを着た従者の方が、紫色の柔らかい布がかぶせられた板の上に乗った書状を運んでくる。
従者の方が僕の前にひざまずいて、恭しくその書状を差し出した。
僕は頭を下げてその書状を受け取ると、マジックバックの中に入れた。
「英雄候補たちはかなり頑張っておるぞ。
既に遺物(レガシー)クラスと、伝説(レジェンダリー)クラスの武器を使用して、経験値をためておるよ。」
「順調なんですね!良かったです。
これで僕の国に来て、時間の流れの違う異空間で修行をすれば、地上の時間の流れよりも早く、英雄になることが出来る筈です!」
「手紙によると、先代の英雄に協力をあおいだようじゃの。よもや生きておるとは思わなんだ。先代の英雄たちが、われらに手を貸してくれるとは実に心強い。」
「まだお願い出来たのはお1人だけなんですが、もう1人の所在を知っているお孫さんにこの後会いに行く予定なんです。」
「そうか。無事協力してもらえるとよいが。
そういえば、英雄候補たちとは会うておるのか?ポチギたちが寂しがっておったが。」
「エルシィさんとは、僕の魚屋の支店をお願いしている関係で、お会いすることもあるんですけど、他の皆さんは僕が訪ねたタイミングで、ダンジョンで訓練されていることが多いので、あまり会えていないですね。」
「そうか。まあそれは仕方のなきこと。それよりも、おぬし、結婚したそうだの。」
「はい、かねてからの婚約者と。」
「そうか、おめでとうと言っておこう。
ルルゥがたいそう凹んでおったわ!
あやつのあんな顔は初めて見る。
罪作りじゃのう、そなたは。」
クックックと笑うクローディアさま。
ルルゥさんが凹んでいることと、僕がなんの関係があるんだろう?
「国にいらしていただいたら、これからお会いする機会も増えると思います。
ところで、僕の国とスウォン皇国をつなぐ瞬間移動装置の設置場所の件ですが、よろしいでしょうか?」
「あい、問題はない。」
「ありがとうございます。では、どちらに設置いたしましょうか?」
「そうさの、この城の庭などどうじゃ?」
「え?お、お城の庭ですか?」
「本当はこの場に設置しようかとも思ったのじゃがのう。なにせ簡単に出入り出来ない国の、秘密通路だというからの。」
「……さすがに、ここを通って僕の国にくるのは、皆さん通りにくいんじゃ……。」
だって、自分の国の王さまの謁見室だよ?
「そう思ったから庭にしたのじゃ。エルシィたちには頻繁に訓練に通ってもらわねばならん。道を通ることに遠慮されてもの。」
「そうですね、庭のほうが来やすいかと。」
スウォン皇国の王宮は、自国の人に開放してるからね。かと言ってそんな気軽にこれるかといったら違うと思うけど。
「あないさせるゆえ、好きに造るがよい。
わが城は他国の人間には簡単には入れぬゆえ、おぬしの国の入口を守るという点においては適しておろう。」
「はい、ありがとうございます。」
クローディアさまが再び従者に声をかけると、従者の人がこっくりとうなずいて、僕に近付いて来たから、僕は立ち上がると、その人について王宮の庭へと向かった。
「こちらでございます。」
と開けたスペースに案内される。日当たりがよくて、城と外を区切る壁の横に、大きな木が生えていて、過ごしやすそうな場所だ。
「作成、スウォン皇国とフルバティエをつなぐ、転送装置!」
すると目の前が光って、時空の海の魔導昇降みたいな扉のゲートが現れた。試しに使ってみると、手をかざすだけで扉が開く。
【スウォン皇国とフルバティエをつなぐ、転送装置が作成されました。
名前をつけてください。】
じゃあ簡単に、転送ゲート・スウォン!
【命名:転送ゲート・スウォン。
中に入ることで発動。
種類:転送ゲート。
スウォン皇国とフルバティエをつなぐ、転送装置。】
これでスウォン皇国のみんなは、気軽に僕の国に遊びに来れるようになったね!
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