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第2章
第330話 神さまたちの家族旅行の提案
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「──俺を?」
叔父さんが不思議そうに首を傾げている。
うん、まあそうだよね……。
誘われる意味がわからないよね。
「その……。母さまの体も作ったんだ。そしたら、思い出の土地に行きたいわって、母さまがおっしゃって、それで……。」
「え……、オリビアとお前と、レグリオ王国の海に、ということか?」
叔父さんがほんのり頬を染めている。
うん、普通はそう思うよね。
「それがね……。それに、兄弟たちが全員ついて来たいって言い出して……。」
?????って顔をする叔父さん。
叔父さんの顔にたくさんのハテナが浮かんで見えるよ。そうだよね………。
そうなるよね……。
「それは……。俺との旅行とは別に、お前たちだけで行けばいいんじゃないのか?
家族水入らずにしたいのであれば、俺がいるのはおかしいだろう。」
「そう、なんだけどね……。
なんでか、母さまの提案に、兄さまたちがついて来たいって話になってて。」
「オリビアはそれでいいのか?
俺とお前とオリビアとで、思い出話をしながら旅行をするつもりなのであれば、無関係な人間がいるのはおかしいと思うんだが。」
「特にそれについては、母さまは何も言ってなかったよ。兄さまたちはちょっと強引なところがあるみたいだから、普段からそういうのに慣れているだけかも知れないけど。」
「ふむ……。まあ大人数で行動と言っても、常に全員で行動するわけではないから、だろうか……。まあ、思い出の場所に行く時だけ遠慮してもらえれば、俺は構わんが。」
「ほんと?叔父さんそれでいいの?」
てっきり叔父さんは断ると思ってたよ。叔父さんが断るのであれば、それを伝えて考え直してもらおうかと思っていたんだけど。
「なにせ全員神さまなんだ。お忙しいだろうし、家族全員で行動できる機会なんて、そうないだろう。それであれば多少は譲るさ。」
「そっか……、わかった。」
「だがな、ひとつだけ懸念点がある。」
「何?」
「お前、皆さま方の外見と、着ている服はどういう風に作ったんだ?」
「服?兄さまたちの服?あちらでの普段着になるよう、イメージして作ったけど。
外見もキリカの時と同様に、向こうの世界の見た目と同じになっている筈だよ?」
「それは……、各国に飾られている銅像のような服、ということか?だとしたら、そこだけでもなんとかしたほうがいい。銅像そのままの服と見た目の集団が歩いていたら……。」
「あ、そうか!仮装集団みたいになるね。」
神さまの見た目に似た、神さまの格好をした人たちが、ゾロゾロと集まって歩いてたりなんかしたら……目立つどころじゃない!
ただでさえ、そうでなくても、キレイな見た目の人たちの集まりなんだもの。
少しでも目立つのをさけなくちゃな。
やっぱり叔父さんに相談して良かったや。
みんなの服をなんとかして、叔父さんと母さまと僕だけの時間を作って貰えるように、みんなに話さなくちゃ。
叔父さんも特に予定があるわけじゃないから、畑の水やりだけ、ご近所さんかミルドレッドさんに頼めば、あとは問題ないらしい。
ミルドレッドさん……そんなことやってくれるかなあ?それよりも、ミルドレッドさんがいないと認識阻害魔法がかけられない。
そこは大丈夫なのか、叔父さんにたずねると、それはどちらかというと、母さまたちに確認したほうがいいと言われた。
ミルドレッドさんは魔物だから、母さまはともかく、兄さまたちの加護の対象にいない存在だ。魔物や魔族は、今ここにいない兄弟たちが加護を与えている存在なんだって。
万が一認識阻害魔法の為に、ミルドレッドさんが同行することになっても、問題がないか確認したほうがいいって。
そこで問題がなければ、ミルドレッドさんには同行してもらうことにして、ご近所さんに水やりを頼むことにする、とのこと。
僕は時空の海の中に戻って、母さまや兄さまたちにそのことを相談した。
「家族水入らずの旅行なんだ、他人が来るのはちょっとな。」
とガレシア兄さまが言う。
僕と叔父さんと母さまの旅行に、兄さまたちがついて来るっていうは、気にしないんだね。……まあ、これが神さまってものか。
「ようするに、僕たちにかける認識阻害を、アレックスのところまで範疇を広げればいいんだろ?なら僕らと離れなければいいだけだし、別に問題はないんじゃない?」
「え?マルグス兄さま、認識阻害の魔法が使えるんですか!?」
「その魔法を作ったのが、誰だと思ってるんだ?当然使えるさ。」
と、マルグス兄さまがニヤリとする。
そ、そうか。世界のことわりを生み出した人たちの集まりなんだった……。
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叔父さんが不思議そうに首を傾げている。
うん、まあそうだよね……。
誘われる意味がわからないよね。
「その……。母さまの体も作ったんだ。そしたら、思い出の土地に行きたいわって、母さまがおっしゃって、それで……。」
「え……、オリビアとお前と、レグリオ王国の海に、ということか?」
叔父さんがほんのり頬を染めている。
うん、普通はそう思うよね。
「それがね……。それに、兄弟たちが全員ついて来たいって言い出して……。」
?????って顔をする叔父さん。
叔父さんの顔にたくさんのハテナが浮かんで見えるよ。そうだよね………。
そうなるよね……。
「それは……。俺との旅行とは別に、お前たちだけで行けばいいんじゃないのか?
家族水入らずにしたいのであれば、俺がいるのはおかしいだろう。」
「そう、なんだけどね……。
なんでか、母さまの提案に、兄さまたちがついて来たいって話になってて。」
「オリビアはそれでいいのか?
俺とお前とオリビアとで、思い出話をしながら旅行をするつもりなのであれば、無関係な人間がいるのはおかしいと思うんだが。」
「特にそれについては、母さまは何も言ってなかったよ。兄さまたちはちょっと強引なところがあるみたいだから、普段からそういうのに慣れているだけかも知れないけど。」
「ふむ……。まあ大人数で行動と言っても、常に全員で行動するわけではないから、だろうか……。まあ、思い出の場所に行く時だけ遠慮してもらえれば、俺は構わんが。」
「ほんと?叔父さんそれでいいの?」
てっきり叔父さんは断ると思ってたよ。叔父さんが断るのであれば、それを伝えて考え直してもらおうかと思っていたんだけど。
「なにせ全員神さまなんだ。お忙しいだろうし、家族全員で行動できる機会なんて、そうないだろう。それであれば多少は譲るさ。」
「そっか……、わかった。」
「だがな、ひとつだけ懸念点がある。」
「何?」
「お前、皆さま方の外見と、着ている服はどういう風に作ったんだ?」
「服?兄さまたちの服?あちらでの普段着になるよう、イメージして作ったけど。
外見もキリカの時と同様に、向こうの世界の見た目と同じになっている筈だよ?」
「それは……、各国に飾られている銅像のような服、ということか?だとしたら、そこだけでもなんとかしたほうがいい。銅像そのままの服と見た目の集団が歩いていたら……。」
「あ、そうか!仮装集団みたいになるね。」
神さまの見た目に似た、神さまの格好をした人たちが、ゾロゾロと集まって歩いてたりなんかしたら……目立つどころじゃない!
ただでさえ、そうでなくても、キレイな見た目の人たちの集まりなんだもの。
少しでも目立つのをさけなくちゃな。
やっぱり叔父さんに相談して良かったや。
みんなの服をなんとかして、叔父さんと母さまと僕だけの時間を作って貰えるように、みんなに話さなくちゃ。
叔父さんも特に予定があるわけじゃないから、畑の水やりだけ、ご近所さんかミルドレッドさんに頼めば、あとは問題ないらしい。
ミルドレッドさん……そんなことやってくれるかなあ?それよりも、ミルドレッドさんがいないと認識阻害魔法がかけられない。
そこは大丈夫なのか、叔父さんにたずねると、それはどちらかというと、母さまたちに確認したほうがいいと言われた。
ミルドレッドさんは魔物だから、母さまはともかく、兄さまたちの加護の対象にいない存在だ。魔物や魔族は、今ここにいない兄弟たちが加護を与えている存在なんだって。
万が一認識阻害魔法の為に、ミルドレッドさんが同行することになっても、問題がないか確認したほうがいいって。
そこで問題がなければ、ミルドレッドさんには同行してもらうことにして、ご近所さんに水やりを頼むことにする、とのこと。
僕は時空の海の中に戻って、母さまや兄さまたちにそのことを相談した。
「家族水入らずの旅行なんだ、他人が来るのはちょっとな。」
とガレシア兄さまが言う。
僕と叔父さんと母さまの旅行に、兄さまたちがついて来るっていうは、気にしないんだね。……まあ、これが神さまってものか。
「ようするに、僕たちにかける認識阻害を、アレックスのところまで範疇を広げればいいんだろ?なら僕らと離れなければいいだけだし、別に問題はないんじゃない?」
「え?マルグス兄さま、認識阻害の魔法が使えるんですか!?」
「その魔法を作ったのが、誰だと思ってるんだ?当然使えるさ。」
と、マルグス兄さまがニヤリとする。
そ、そうか。世界のことわりを生み出した人たちの集まりなんだった……。
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