267 / 525
第2章
第267話 あの時、地上では。その2
しおりを挟む
「はやく!はやくくっつけてくれ!」
アイオロスは聖魔法使いに懇願したが、
「さすがに無理だ、そんな風に断面を焼かれていては、……もとには戻せない。」
「そんな……。」
命こそ助かったものの、冒険者としてはもはや引退する他なかった。
ランクこそ抜きはしたものの、いつまでも強い冒険者だった父親のこんな姿は、アイオロスとシャーリーにはショックだった。
「──2……、1……、0。」
ハッとした時には既に遅かった。スフィンクスのカウントダウンは終わり、無常にもレーザーがこちらに向かって放たれた。
「終わりだ……。」
父親がポツリとつぶやいた。
「クソッ!クソッ!こんなことって!
もっと力が!力があれば!!」
「あんたたちはよくやってくれたわ。
自慢の子どもたちよ。」
「母さん……。」
最後を惜しむように、しゃがんでいる夫と子どもたちを抱きしめてくる母親。
シャーリーは泣いていた。
その時、まばゆい閃光がクロッグス家の家族たちの周囲を包みこんだ。てっきりレーザーの光だと思い、アイオロスもシャーリーもギュッと目を閉じた。だが、何も起きない。
「天国って、こんなに静かなのか……。」
「死んだんだよな?俺たちは……。」
「違うわ!兄さん、父さん、見て!!」
シャーリーの言葉に、アイオロスと父親が目を開けると、スフィンクスは断末魔の声を上げながら、その身が水分を失ったように乾いていき、地面に素材を残して消えた。
まるでダンジョンの中にいるかのようだ。
本来ダンジョンの外では、剥ぎ取りでしか素材を手に入れることは出来ない。こんな不思議な現象は見たことがなかった。
ここがダンジョンの中ではないことを示すかのように、スクロールはドロップしていない。見れば他の魔物たちも、同様に干からびて、素材を残して次々と消えていく。
「いったい何が……。」
「あなた!腕が!!」
「な、治ってる!腕が……。」
地面に倒れていた冒険者たちも、次々と復活していき、歓声を上げていた。
「助かった……、のか……?」
まだその実感はわかなかった。
だが確かにあれほどいた魔物たちは、すべてその姿を消し、それが夢でない証拠に、地面に素材をドロップしている。
「おい、凄いぞ!とんでもないレアアイテムばかりだ!武器や防具まである!」
「触るな!それは俺が戦っていた魔物だ!」
ドロップした素材や、武器と防具をめぐって、冒険者たちが争っていると、地面に落ちたもの、手にしていたものまで、すべてが突然、空に吸い上げられだした。
物凄い力で吸い上げられて、誰もそれに抗うことが出来ずに、次々と素材を手放してゆく。すべての素材が空へとのぼりだした。
「見て、キレイ……。」
シャーリーが指差す先には、キラキラと光を受けて輝く魔石たちが、美しい虹を描いていた。誰ともなく、神の奇跡だと言いだす。
「神だ……。神が救って下さったのだ。
そして我々が争わぬよう、素材を回収なさったのだ。神が倒した魔物の素材は神のものだ。我々が手にすべきではない。」
アイオロスとシャーリーの父親の言葉に、冒険者の誰しもがうなずいた。無事ダンジョンスタンピードらしき、魔物の群れが消えたことを報告に町に戻ることにしたのだった。
「アイオロス!シャーリー!帰って来たか!
お前たち、聞いて驚くなよ、なんと王宮から、国王さま直々のお呼び出しだ!!」
冒険者ギルドに入るなり、興奮したようにそう告げる冒険者ギルド長に、アイオロスとシャーリーは顔を見合わせた。
「王宮から、呼び出し……?」
「私たちにですか?」
「お前たちに協力を仰ぎたいそうだ!
これはとても名誉なことだぞ!俺もこの地域のギルド長としてとても誇らしい!」
冒険者ギルド長の案内で、冒険者ギルドの裏手に回ると、ひと目で王宮からだと分かる豪華な馬車が、2人を待ち構えていた。
「アイオロス・クロッグスさまと、シャーリー・クロッグスさまですね。お待ちしておりました。王宮まで御案内いたします。」
戸惑いながらも、誇らしげな両親に見送られ、馬車へと乗り込んだ。乗り心地の良い馬車に揺られて王宮に到着し、初めて来る王宮の中をキョロキョロと見回しながら歩く。
「中でお待ちです。」
従者が恭しく重たそうなドアを開けると、そこには杖を持った幼い美しい少女と、黒髪ロングの三白眼気味の少女が待っていた。
「ゴザ・ケイオス・バイツウェル3世だ。
よく来てくれた。お前たちに頼みたいことがあって城まで呼びたてたのだ。まずはお前たちにこの2人を紹介しよう。」
そう言ったバイツウェル3世は、少女のような美しい顔をした少年と、少し日焼けした感じの肌をした美丈夫を紹介してきた。
「──初めまして、アイオロス・クロッグスさん、シャーリー・クロッグスさん。アレックス・キャベンディッシュと申します。」
ニッコリと他意のない笑顔を向けてくる少年を見た途端、シャーリーがポッと頬を染めたのを、アイオロスは見逃さなかった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
アイオロスは聖魔法使いに懇願したが、
「さすがに無理だ、そんな風に断面を焼かれていては、……もとには戻せない。」
「そんな……。」
命こそ助かったものの、冒険者としてはもはや引退する他なかった。
ランクこそ抜きはしたものの、いつまでも強い冒険者だった父親のこんな姿は、アイオロスとシャーリーにはショックだった。
「──2……、1……、0。」
ハッとした時には既に遅かった。スフィンクスのカウントダウンは終わり、無常にもレーザーがこちらに向かって放たれた。
「終わりだ……。」
父親がポツリとつぶやいた。
「クソッ!クソッ!こんなことって!
もっと力が!力があれば!!」
「あんたたちはよくやってくれたわ。
自慢の子どもたちよ。」
「母さん……。」
最後を惜しむように、しゃがんでいる夫と子どもたちを抱きしめてくる母親。
シャーリーは泣いていた。
その時、まばゆい閃光がクロッグス家の家族たちの周囲を包みこんだ。てっきりレーザーの光だと思い、アイオロスもシャーリーもギュッと目を閉じた。だが、何も起きない。
「天国って、こんなに静かなのか……。」
「死んだんだよな?俺たちは……。」
「違うわ!兄さん、父さん、見て!!」
シャーリーの言葉に、アイオロスと父親が目を開けると、スフィンクスは断末魔の声を上げながら、その身が水分を失ったように乾いていき、地面に素材を残して消えた。
まるでダンジョンの中にいるかのようだ。
本来ダンジョンの外では、剥ぎ取りでしか素材を手に入れることは出来ない。こんな不思議な現象は見たことがなかった。
ここがダンジョンの中ではないことを示すかのように、スクロールはドロップしていない。見れば他の魔物たちも、同様に干からびて、素材を残して次々と消えていく。
「いったい何が……。」
「あなた!腕が!!」
「な、治ってる!腕が……。」
地面に倒れていた冒険者たちも、次々と復活していき、歓声を上げていた。
「助かった……、のか……?」
まだその実感はわかなかった。
だが確かにあれほどいた魔物たちは、すべてその姿を消し、それが夢でない証拠に、地面に素材をドロップしている。
「おい、凄いぞ!とんでもないレアアイテムばかりだ!武器や防具まである!」
「触るな!それは俺が戦っていた魔物だ!」
ドロップした素材や、武器と防具をめぐって、冒険者たちが争っていると、地面に落ちたもの、手にしていたものまで、すべてが突然、空に吸い上げられだした。
物凄い力で吸い上げられて、誰もそれに抗うことが出来ずに、次々と素材を手放してゆく。すべての素材が空へとのぼりだした。
「見て、キレイ……。」
シャーリーが指差す先には、キラキラと光を受けて輝く魔石たちが、美しい虹を描いていた。誰ともなく、神の奇跡だと言いだす。
「神だ……。神が救って下さったのだ。
そして我々が争わぬよう、素材を回収なさったのだ。神が倒した魔物の素材は神のものだ。我々が手にすべきではない。」
アイオロスとシャーリーの父親の言葉に、冒険者の誰しもがうなずいた。無事ダンジョンスタンピードらしき、魔物の群れが消えたことを報告に町に戻ることにしたのだった。
「アイオロス!シャーリー!帰って来たか!
お前たち、聞いて驚くなよ、なんと王宮から、国王さま直々のお呼び出しだ!!」
冒険者ギルドに入るなり、興奮したようにそう告げる冒険者ギルド長に、アイオロスとシャーリーは顔を見合わせた。
「王宮から、呼び出し……?」
「私たちにですか?」
「お前たちに協力を仰ぎたいそうだ!
これはとても名誉なことだぞ!俺もこの地域のギルド長としてとても誇らしい!」
冒険者ギルド長の案内で、冒険者ギルドの裏手に回ると、ひと目で王宮からだと分かる豪華な馬車が、2人を待ち構えていた。
「アイオロス・クロッグスさまと、シャーリー・クロッグスさまですね。お待ちしておりました。王宮まで御案内いたします。」
戸惑いながらも、誇らしげな両親に見送られ、馬車へと乗り込んだ。乗り心地の良い馬車に揺られて王宮に到着し、初めて来る王宮の中をキョロキョロと見回しながら歩く。
「中でお待ちです。」
従者が恭しく重たそうなドアを開けると、そこには杖を持った幼い美しい少女と、黒髪ロングの三白眼気味の少女が待っていた。
「ゴザ・ケイオス・バイツウェル3世だ。
よく来てくれた。お前たちに頼みたいことがあって城まで呼びたてたのだ。まずはお前たちにこの2人を紹介しよう。」
そう言ったバイツウェル3世は、少女のような美しい顔をした少年と、少し日焼けした感じの肌をした美丈夫を紹介してきた。
「──初めまして、アイオロス・クロッグスさん、シャーリー・クロッグスさん。アレックス・キャベンディッシュと申します。」
ニッコリと他意のない笑顔を向けてくる少年を見た途端、シャーリーがポッと頬を染めたのを、アイオロスは見逃さなかった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
399
お気に入りに追加
2,075
あなたにおすすめの小説
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
「専門職に劣るからいらない」とパーティから追放された万能勇者、教育係として新人と組んだらヤベェ奴らだった。俺を追放した連中は自滅してるもよう
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「近接は戦士に劣って、魔法は魔法使いに劣って、回復は回復術師に劣る勇者とか、居ても邪魔なだけだ」
パーティを組んでBランク冒険者になったアンリ。
彼は世界でも稀有なる才能である、全てのスキルを使う事が出来るユニークスキル「オールラウンダー」の持ち主である。
彼は「オールラウンダー」を持つ者だけがなれる、全てのスキルに適性を持つ「勇者」職についていた。
あらゆるスキルを使いこなしていた彼だが、専門職に劣っているという理由でパーティを追放されてしまう。
元パーティメンバーから装備を奪われ、「アイツはパーティの金を盗んだ」と悪評を流された事により、誰も彼を受け入れてくれなかった。
孤児であるアンリは帰る場所などなく、途方にくれているとギルド職員から新人の教官になる提案をされる。
「誰も組んでくれないなら、新人を育て上げてパーティを組んだ方が良いかもな」
アンリには夢があった。かつて災害で家族を失い、自らも死ぬ寸前の所を助けてくれた冒険者に礼を言うという夢。
しかし助けてくれた冒険者が居る場所は、Sランク冒険者しか踏み入ることが許されない危険な土地。夢を叶えるためにはSランクになる必要があった。
誰もパーティを組んでくれないのなら、多少遠回りになるが、育て上げた新人とパーティを組みSランクを目指そう。
そう思い提案を受け、新人とパーティを組み心機一転を図るアンリ。だが彼の元に来た新人は。
モンスターに追いかけ回されて泣き出すタンク。
拳に攻撃魔法を乗せて戦う殴りマジシャン。
ケガに対して、気合いで治せと無茶振りをする体育会系ヒーラー。
どいつもこいつも一癖も二癖もある問題児に頭を抱えるアンリだが、彼は持ち前の万能っぷりで次々と問題を解決し、仲間たちとSランクを目指してランクを上げていった。
彼が新人教育に頭を抱える一方で、彼を追放したパーティは段々とパーティ崩壊の道を辿ることになる。彼らは気付いていなかった、アンリが近接、遠距離、補助、“それ以外”の全てを1人でこなしてくれていた事に。
※ 人間、エルフ、獣人等の複数ヒロインのハーレム物です。
※ 小説家になろうさんでも投稿しております。面白いと感じたらそちらもブクマや評価をしていただけると励みになります。
※ イラストはどろねみ先生に描いて頂きました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
補助魔法しか使えない魔法使い、自らに補助魔法をかけて物理で戦い抜く
burazu
ファンタジー
冒険者に憧れる魔法使いのニラダは補助魔法しか使えず、どこのパーティーからも加入を断られていた、しかたなくソロ活動をしている中、モンスターとの戦いで自らに補助魔法をかける事でとんでもない力を発揮する。
最低限の身の守りの為に鍛えていた肉体が補助魔法によりとんでもなくなることを知ったニラダは剣、槍、弓を身につけ戦いの幅を広げる事を試みる。
更に攻撃魔法しか使えない天然魔法少女や、治癒魔法しか使えないヒーラー、更には対盗賊専門の盗賊と力を合わせてパーティーを組んでいき、前衛を一手に引き受ける。
「みんなは俺が守る、俺のこの力でこのパーティーを誰もが認める最強パーティーにしてみせる」
様々なクエストを乗り越え、彼らに待ち受けているものとは?
※この作品は小説家になろう、エブリスタ、カクヨム、ノベルアッププラスでも公開しています。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる