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第1章

第159話 レンジアの出生の秘密

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【回答、レンジア(暗号名:コバルト)は、獣人と人間の混血児です。親は変化するタイプであり、レンジア(暗号名:コバルト)も普段は人間の姿になることが可能です。
 混血児は人間からも獣人からも疎まれる為に、幼い頃に捨てられ、人間として拾われた結果、現在の王家の影となりました。】

 レンジアが……、獣人……!?
 知らなかった……。
 というか、ヒルデの勇者の可能性よりも、レンジアが獣神になれる可能性のが高いの?

【回答、レンジア(暗号名:コバルト)の親は銀牙狼族です。銀牙狼族は番いを得ることで強くなる種族となり、また、愛するものを得ることで、種族独自の固有スキルや、ステータスが向上する種族です。
 命をとして守りたい存在がいることで、より強くなることの出来る種族となります。
 レンジア(暗号名:コバルト)はこの土地に来てから、一気にステータスおよび、スキルが向上、及び成長しています。
 また、それに伴い、身体的成長も著しく、女性らしい体つきに変化しています。
 最も獣神の可能性が高い個体です。】

 そうなんだ……。それって、やっぱり、そういうことなんだろうなあ……。
 レンジアが僕のことを好きだから、ステータスが向上してるってことだよね?

【回答、レンジア(暗号名:コバルト)における、ステータス向上について。
 成長の起因は、アレックス・キャベンディッシュを番いにしたい相手と認めたことによるものです。
 ステータスの向上、スキルの変化、特に少年のようであった体つきが、女性的に成長する勢いが、他の銀牙狼族と比べても著しく、これはレンジア(暗号名:コバルト)が混血児であることに由来します。
 〈補足事項〉
 成長著しい部分は特に胸囲と腰囲であり、現在の数値は】

 わああああ!!!
 ちょっと!教えないでってば!
 女の子の秘密だから!そういうのは!

 すると、頭の中に、【スキルがレベルアップしました】、という文字が浮かぶ。
 え?レベルアップ……?もちろんたくさん回答して貰ってたからだろうけど。

【《スキルレベル11・情報の海》半径20リオの情報を検索が可能になりました。】と、また再び文字が浮かぶ。
 というか、今!?

 絶対もっと前に、条件達成してたでしょ!
 僕が質問し続けていたから、通知する暇がなかっただけなのか、それとも僕をからかおうとして、誤魔化す為に今伝えたの!?

【回答、おっしゃっている意味がわかりません。質問をし直して下さい。】
 さっきまで、ちょっとした疑問に、物凄くたくさん返事を返してくれてたくせに……。

 じゃあ!僕が現時点で、情報の海さんに何回質問をしたことになっているのか教えて!
 それなら答えられるよね!?

【回答、情報の海の使用回数は、回答を要求した回数を有効とするものとします。回数を要求した回数は、現時点で61回です。】

 スキルレベル11の解放条件は、情報の海の使用が50回必要だったはずだよ。
 やっぱり、からかってたんじゃないかあ!

 レンジアの胸とお尻の情報なんていらないよ!僕をなんだと思ってるのさ!
 レンジアだって、僕にそんなこと知られたら恥ずかしいでしょ!?

【レンジア(暗号名:コバルト)の数値は不要と理解しました。
 ミーニャ・ロットマン、または、オフィーリア・オーウェンズの数値であれば、必要でしょうか?】

 数値って、スキルがどうすれば変化するかに必要な経験値の詳細ってこと?
 2人を賢神と弓神にするのなら、それは知っておかないとだよね。

【……。】

 え?なに?僕なんか、変なこと言った?

【たった今、異世界からの干渉を確認。
 多くの声が流れ込んできています。
 これは想定していない事態です。
 “アレックス、お前ちょっとそこ座れ。”
 これは一体どういう意味でしょうか?】

 僕に聞かれても知らないよ!!

 というか、もう椅子に座ってるのに、座れってどういうこと?
 とりあえず、叔父さんと相談してみて、どんな情報が必要か決めるからさ!

【了解しました。】

 気付けばみんな食事を終えていて、アレックスさま、そろそろ行きましょう、と声をかけられた。僕も食事は終えていたから、そうですね、行きましょうか、と立ち上がった。

 僕はみんなと別れて自宅に戻ると、アイテムボックスの海へと潜った。早速魔道昇降を使ってみることにしたんだけど、スッゴク便利だね!これ!一瞬で目的の階についたよ。

 扉を開けて、お目当てのものをマジックバッグにしまうと、僕は夕ご飯の前に話したいことがあるんだと、叔父さんに声をかけた。

────────────────────

さあ、皆さんご一緒に?

アレックス、お前ちょっとそこ座れ。
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