ヒヨクレンリ

なかゆんきなこ

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~番外編 「日本の夏」×「ヒヨクレンリ」~

「夏コミ」×「ヒヨクレンリ」

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今回のお話は短いです。すみません…!!
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 夏コミ…それは…。
 夏よりも熱い…!! 
 
 オタク達の祭典!!


     「夏コミ」×「ヒヨクレンリ」


「えっ!! 姉ちゃん今年は夏コミ行かねえの!!」

 七月某日。
 私は一人実家に遊びに来て、(正宗さんはお仕事である。私も、実家でお昼ご飯をいただいてから、買い物して帰るよ)ちょうど夏休みで帰省していた雲雀の部屋で、夏コミのカタログ(雲雀が買って来たのだ)を見ていた。
 うーん…!! 今年も素敵なサークルさんがいっぱい…!!
 いいねえ、熱いねえ…!!
 だけど…。
「うん。行かないよー」
 そうなのだ。今年も夏コミは、大っ変に魅力的!! ではあるけれども…。
「お盆の準備もあるし…」
 今年は正宗さんと初めて一緒に迎えるお盆だから、ちゃんとしたい。
 それに…。
「正宗さんにはまだ、オタク(しかも腐女子)ってこと、秘密だし…」
「…………」
 今まではさ、オタク友達とか雲雀とかと一緒に、夏コミ(あと冬コミや春コミ。他にも、色んなイベントとか)行ってたけど…。
 まさか、「夏コミ行ってきまーす」なんて、正宗さんに言えないし。
 だからといって、嘘をついてまで行くのも違うと思うし。

「……………………柏木正宗マジ死ね」

 ん? 雲雀、今ぼそっと小声でなんか言った?
「雲雀は今年、行くの?」
「……(姉ちゃんと行けると思ってたのに…)一応、行く」
「そっかー。葵もさ、茜ちゃんとコスで参加するんだって!! 後で写真見せてもらうんだー!! 楽しみ!!」
 茜ちゃんは、私の友達でありコスプレイヤーである葵の妹さんだ。
 雲雀と同じ歳で、今は美容師になるための専門学校に通っている。
(ちなみに葵の家は美容室で、葵も本職は美容師)
「……お、このサークルさん久々だなあ…。良いなあ新刊欲しい…」
 葵に頼もうかなあ…。
「…姉ちゃん」
 んん? 
 雲雀が、すす…と私に赤ペンを差し出してくる。

「これで、欲しいの、丸して。俺買って来てやるから…」

 ひ、雲雀いいいいいいいい!!!!
「ありがとおおおおおお!! 大好き!!」
「!!」
 がしっと、可愛い弟を抱きしめる。
 本当に愛い奴!! お姉ちゃんは…、
「可愛い弟を持って、幸せだよ…」
 自信を持って言える。
 うちの弟は、世界で一番可愛いよ!!
「!! (やばい俺今死んでも良い…!!)」


 そして、夏コミ本番。
 太陽と人々の発する熱にも負けず、長蛇の列に並び…。
(くそっ…売り切れるんじゃねえだろうな…!! 姉ちゃんめっちゃ楽しみにしてたのに…!!)
 目当ての本の完売に怯えながら、雲雀は…。
(…やった、ギリ買えそう…!!)
 千鶴に頼まれた薄い本を、必死に買い集めた。
 真剣な顔で女性ばかりの列に並び…。
(買えた!!)
 BL本をゲットしては、ぱあっと顔を綻ばせる美少年の姿に。

(((あの腐男子可愛い…!!)))

 そこに集まっていた腐女子達は、妄想の花を咲かせたという。



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