11 / 49
二章
Ⅴ
しおりを挟む
「ねぇレオン。第二ボタンほしがってた子、誰?」
皆と涙の別れをした後、二人で帰宅しているとき、あかりが唐突に尋ねてきた。あのタイミングだとあかりは別の女子達と盛り上がっていたはずなのに、目敏いやつ。
本日は俺達の卒業式だった。小学校のときと違ってなんともいえない哀愁と感動に満ちた巣立ちの日。家までの道すがら、ゆっくりと感傷に浸っていたかったのに。
あっという間だったなぁ、とか。高校楽しみだねぇ、とか。そんなやりとりを期待していたのに、水を差されてムッとする。
「さぁ、わかんね」
「わかんねって、あんた知らない子にあげたわけ!? 頭おかしいんじゃないの!?」
うるせぇ。俺が誰に第二ボタン渡そうがどうでもいいだろうに。
「それで? それ以外あの子となにしたの?」
「なにもねぇよ。渡してそれで終わり」
「連絡先聞かれなかったの?」
「ねぇ」
「告白とかは?」
「ねぇよ」
そんな話より、早くパパンとママンところ帰りたい。あかりの両親と合せて二人は式に来ていたけど、とっくに戻って準備をしているはず。皆は隠していたのかもしれないけど、パパン達がこっそり祝賀パーティーを企画してたこと、知ってるんだ。
俺へのプレゼント頼んでるところ、見ちゃったし。というか仮にもサプライズなプレゼントを息子と買い物行ってるときに買うかね。
「あんたって、本当マザコンでファザコンよね。幼稚園のころと全然違いすぎるわ」
「なんとでもどうぞ。もう俺は昔の俺じゃない。過去は捨てたんだ」
そう。勇者だった俺はもういない。
「どこの中二病よ。たま~~にちょくちょくのたまうけど。というか、なんで第二ボタン渡しちゃうかなぁ。よく知らない子に」
あかりはまだぶつぶつと不平を漏らしている。もう終わったことなのに、というかこの子には関係ないことをいつまでも文句いわれてるのは面白くない。
「もういいだろ。他に貰いたがる人なんていやしないし」
「わかんないでしょ。私達の同級生とか」
「じゃあお前は俺の第二ボタンほしかったのかよ」
黙りこんだあかりに、ほっと安心するのも束の間。気まずい沈黙が支配してしまった。
い、いかん。あかりとは同じ高校に通うことになっているんだ。こんなことで仲違いしてしまっては。
「そうだ。高校入ったらクラス一緒なのかなぁ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「はは、でも幼稚園のときから一緒だったから長いよなぁ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「というかお前だったらもっとレベル高いとこ狙えたんじゃねぇの? 幼なじみが一緒だから心強いけど、またからかわれそうだなぁ。はは、はは」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
なんか言えよ。虚しいだろ。
「ほしかったって言ったら?」
? やっと一言喋ったとおもったが、脈絡がないことだから意味不明だぞ。
「だから、私があんたの第二ボタンほしかったって言ったら、どうするの?」
「え・・・・・・・・・・・・・」
あかりが、なんだかおかしい。もじもじとしながら顔を俯かせている。けど、マフラーの隙間からは寒さとは違う色の赤に染められたほっぺたが。ちら、ちら、とこっちを伺っている仕草は、恥じらう女子そのもの。
なんだ、なんであかりはこんなことしてんだ? ちょっとやめてくれ。俺までドキドキしてきたじゃねぇか。というか、あかりってこんなにかわいかったっけ?
「理由、聞くよ。まず。なんで俺の第二ボタンほしいのかって」
卒業式という一世一代のイベントで、女子が男子の第二ボタンをほしがる理由。それは心臓に一番近いボタンだから。心臓=ハートという考えらしい。どうしてそんなことになったのかは定かじゃない。本当にそんなことがあるのか? って男友達と笑いあっていた俺にとっては、自分に降りかかることだとは夢にもおもわなかった。
けど、実際に第二ボタンがほしいって頼まれたときは、おお! キタコレ! 例のイベントじゃん! と浮かれていた。ある意味ゲームのイベント感覚に近くてテンション上がった。だからそのままに渡してしまった。
けど、理由なんて考えなかった。今の俺にとって少しでもこの世界でよくあることを体験するのも、実際にする以上に有意義なことなんてないから。
でも、もう一つ重大なことを見逃していた。それは漫画やアニメでよくある幼なじみとの関係だ。古来より、誰よりも近くて遠慮のない幼なじみとの甘酸っぱい恋愛模様。成長していくにつれて思春期特有の性への芽生え、周囲の視線を恥ずかしがって言葉を交さなくなる。けど、実は相手のことが好きで――――って展開。
実際俺とあかりも最初そうなった。中学に入学してから言葉を交すことは極端に少なくなった。三年生になってから、以前とは少し違う態度とやりとりをするようになって、また新たに仲良くなった。進路が同じだったのも理由の一つだろう。
俺の今の目標はこの世界での人生を楽しむこと。高校に入ったら恋愛をしたり、中学とはまったく違う青春ライフを送れるって信じていた。
けど、もしかしてあかりが俺のことを、なんて最初から除外していた。こういう漫画の幼なじみって現実的にはありえないよねーと二人で話していたくらいなんだ。
けど、この流れは。否が応でも自覚せざるをえない。まさか、あかりが俺のことを?
「あ、あのね? レオン。私、あんたのこと――――」
心臓が、痛い。張り裂けそうで、心音があかりにも伝わってるんじゃないかってくらいうるさくて大きくて。
「わたし、あんたのこと――――」
みつけた
「え?」
直接脳に響いた懐かしい声に、戸惑った。
あかりの口から、期待していた言葉が発せられることはなかった。今にも喋りだしそうなかんじの口の開き方と少し前のめりの姿勢で、とまってしまっている。
「お、おい? あかり? もしもし~~し?」
語りかけながら目の前で手を振ったり、観察したり、目に息をおもいきりフッ!! と吹きかけても、デコピンしてもあかりの反応はない。まるで石になってしまったよう。
あかりだけじゃない。周囲の通行人も、車も、雲も、飛んでいる鳥でさえ。時間がとまってしまったのか、静止状態。
「な、なんだ?」
やっと、探しだせました
また、声がした。
「ごめんなさい、時間がかかりすぎてしまいました」
今度は鮮明に輪郭のある声、より身近から囁かれた。
「え? え?」
俺とあかりの間に、光が生じた。目が潰れるほどの光が次第に激しさと明るさが失せていき、中にいた朧気なシルエットがあらわになった。
「いくつもの並行世界と異次元、異世界を渡り歩いて、ようやくあなたを見つけられました。勇者ジン」
この世界の人間にはありえない、不自然な色の髪。慈愛と敬慕の微笑みを携えながら不思議なオーラを纏った女性が、俺にむけて話を続ける。
「魔王をと討滅したのち、一時の平穏が破られました。新たな争いと悲劇が繰り返されています」
「・・・・・・・・・・・・・・は、はぁ?」
「魔族のみならず、エルフ族、ドワーフ族、人間同士で争い、このままではあなたが救った世界が終わってしまうのです」
「そ、そっすか。大変すね?」
「今こそ私とともに帰還し、勇者としての使命を今度こそ全うするのです」
「はぁ。というかすみません。ちょっといいすか?」
「なんでしょう? 勇者ジン」
にっこりとした柔和な女性に、警戒しながら率直な感想を一つ、ぶつけた。
「・・・・・・・・・・・・・・・まず、誰?」
「え?」
「勇者ジンとか魔王とか、なんのゲームの話すか? というか、警察呼びますよ?」
「ええええええええええええええええええええ!?」
おもむろに携帯を取りだした俺に、女性は素っ頓狂な大声で叫んだ。
皆と涙の別れをした後、二人で帰宅しているとき、あかりが唐突に尋ねてきた。あのタイミングだとあかりは別の女子達と盛り上がっていたはずなのに、目敏いやつ。
本日は俺達の卒業式だった。小学校のときと違ってなんともいえない哀愁と感動に満ちた巣立ちの日。家までの道すがら、ゆっくりと感傷に浸っていたかったのに。
あっという間だったなぁ、とか。高校楽しみだねぇ、とか。そんなやりとりを期待していたのに、水を差されてムッとする。
「さぁ、わかんね」
「わかんねって、あんた知らない子にあげたわけ!? 頭おかしいんじゃないの!?」
うるせぇ。俺が誰に第二ボタン渡そうがどうでもいいだろうに。
「それで? それ以外あの子となにしたの?」
「なにもねぇよ。渡してそれで終わり」
「連絡先聞かれなかったの?」
「ねぇ」
「告白とかは?」
「ねぇよ」
そんな話より、早くパパンとママンところ帰りたい。あかりの両親と合せて二人は式に来ていたけど、とっくに戻って準備をしているはず。皆は隠していたのかもしれないけど、パパン達がこっそり祝賀パーティーを企画してたこと、知ってるんだ。
俺へのプレゼント頼んでるところ、見ちゃったし。というか仮にもサプライズなプレゼントを息子と買い物行ってるときに買うかね。
「あんたって、本当マザコンでファザコンよね。幼稚園のころと全然違いすぎるわ」
「なんとでもどうぞ。もう俺は昔の俺じゃない。過去は捨てたんだ」
そう。勇者だった俺はもういない。
「どこの中二病よ。たま~~にちょくちょくのたまうけど。というか、なんで第二ボタン渡しちゃうかなぁ。よく知らない子に」
あかりはまだぶつぶつと不平を漏らしている。もう終わったことなのに、というかこの子には関係ないことをいつまでも文句いわれてるのは面白くない。
「もういいだろ。他に貰いたがる人なんていやしないし」
「わかんないでしょ。私達の同級生とか」
「じゃあお前は俺の第二ボタンほしかったのかよ」
黙りこんだあかりに、ほっと安心するのも束の間。気まずい沈黙が支配してしまった。
い、いかん。あかりとは同じ高校に通うことになっているんだ。こんなことで仲違いしてしまっては。
「そうだ。高校入ったらクラス一緒なのかなぁ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「はは、でも幼稚園のときから一緒だったから長いよなぁ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「というかお前だったらもっとレベル高いとこ狙えたんじゃねぇの? 幼なじみが一緒だから心強いけど、またからかわれそうだなぁ。はは、はは」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
なんか言えよ。虚しいだろ。
「ほしかったって言ったら?」
? やっと一言喋ったとおもったが、脈絡がないことだから意味不明だぞ。
「だから、私があんたの第二ボタンほしかったって言ったら、どうするの?」
「え・・・・・・・・・・・・・」
あかりが、なんだかおかしい。もじもじとしながら顔を俯かせている。けど、マフラーの隙間からは寒さとは違う色の赤に染められたほっぺたが。ちら、ちら、とこっちを伺っている仕草は、恥じらう女子そのもの。
なんだ、なんであかりはこんなことしてんだ? ちょっとやめてくれ。俺までドキドキしてきたじゃねぇか。というか、あかりってこんなにかわいかったっけ?
「理由、聞くよ。まず。なんで俺の第二ボタンほしいのかって」
卒業式という一世一代のイベントで、女子が男子の第二ボタンをほしがる理由。それは心臓に一番近いボタンだから。心臓=ハートという考えらしい。どうしてそんなことになったのかは定かじゃない。本当にそんなことがあるのか? って男友達と笑いあっていた俺にとっては、自分に降りかかることだとは夢にもおもわなかった。
けど、実際に第二ボタンがほしいって頼まれたときは、おお! キタコレ! 例のイベントじゃん! と浮かれていた。ある意味ゲームのイベント感覚に近くてテンション上がった。だからそのままに渡してしまった。
けど、理由なんて考えなかった。今の俺にとって少しでもこの世界でよくあることを体験するのも、実際にする以上に有意義なことなんてないから。
でも、もう一つ重大なことを見逃していた。それは漫画やアニメでよくある幼なじみとの関係だ。古来より、誰よりも近くて遠慮のない幼なじみとの甘酸っぱい恋愛模様。成長していくにつれて思春期特有の性への芽生え、周囲の視線を恥ずかしがって言葉を交さなくなる。けど、実は相手のことが好きで――――って展開。
実際俺とあかりも最初そうなった。中学に入学してから言葉を交すことは極端に少なくなった。三年生になってから、以前とは少し違う態度とやりとりをするようになって、また新たに仲良くなった。進路が同じだったのも理由の一つだろう。
俺の今の目標はこの世界での人生を楽しむこと。高校に入ったら恋愛をしたり、中学とはまったく違う青春ライフを送れるって信じていた。
けど、もしかしてあかりが俺のことを、なんて最初から除外していた。こういう漫画の幼なじみって現実的にはありえないよねーと二人で話していたくらいなんだ。
けど、この流れは。否が応でも自覚せざるをえない。まさか、あかりが俺のことを?
「あ、あのね? レオン。私、あんたのこと――――」
心臓が、痛い。張り裂けそうで、心音があかりにも伝わってるんじゃないかってくらいうるさくて大きくて。
「わたし、あんたのこと――――」
みつけた
「え?」
直接脳に響いた懐かしい声に、戸惑った。
あかりの口から、期待していた言葉が発せられることはなかった。今にも喋りだしそうなかんじの口の開き方と少し前のめりの姿勢で、とまってしまっている。
「お、おい? あかり? もしもし~~し?」
語りかけながら目の前で手を振ったり、観察したり、目に息をおもいきりフッ!! と吹きかけても、デコピンしてもあかりの反応はない。まるで石になってしまったよう。
あかりだけじゃない。周囲の通行人も、車も、雲も、飛んでいる鳥でさえ。時間がとまってしまったのか、静止状態。
「な、なんだ?」
やっと、探しだせました
また、声がした。
「ごめんなさい、時間がかかりすぎてしまいました」
今度は鮮明に輪郭のある声、より身近から囁かれた。
「え? え?」
俺とあかりの間に、光が生じた。目が潰れるほどの光が次第に激しさと明るさが失せていき、中にいた朧気なシルエットがあらわになった。
「いくつもの並行世界と異次元、異世界を渡り歩いて、ようやくあなたを見つけられました。勇者ジン」
この世界の人間にはありえない、不自然な色の髪。慈愛と敬慕の微笑みを携えながら不思議なオーラを纏った女性が、俺にむけて話を続ける。
「魔王をと討滅したのち、一時の平穏が破られました。新たな争いと悲劇が繰り返されています」
「・・・・・・・・・・・・・・は、はぁ?」
「魔族のみならず、エルフ族、ドワーフ族、人間同士で争い、このままではあなたが救った世界が終わってしまうのです」
「そ、そっすか。大変すね?」
「今こそ私とともに帰還し、勇者としての使命を今度こそ全うするのです」
「はぁ。というかすみません。ちょっといいすか?」
「なんでしょう? 勇者ジン」
にっこりとした柔和な女性に、警戒しながら率直な感想を一つ、ぶつけた。
「・・・・・・・・・・・・・・・まず、誰?」
「え?」
「勇者ジンとか魔王とか、なんのゲームの話すか? というか、警察呼びますよ?」
「ええええええええええええええええええええ!?」
おもむろに携帯を取りだした俺に、女性は素っ頓狂な大声で叫んだ。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
2回目チート人生、まじですか
ゆめ
ファンタジー
☆☆☆☆☆
ある普通の田舎に住んでいる一之瀬 蒼涼はある日異世界に勇者として召喚された!!!しかもクラスで!
わっは!!!テンプレ!!!!
じゃない!!!!なんで〝また!?〟
実は蒼涼は前世にも1回勇者として全く同じ世界へと召喚されていたのだ。
その時はしっかり魔王退治?
しましたよ!!
でもね
辛かった!!チートあったけどいろんな意味で辛かった!大変だったんだぞ!!
ということで2回目のチート人生。
勇者じゃなく自由に生きます?
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
モブ系悪役令嬢は人助けに忙しい(完結)
優摘
ファンタジー
※プロローグ以降の各話に題名をつけて、加筆、減筆、修正をしています。(’23.9.11)
<内容紹介>
ある日目覚めた「私」は、自分が乙女ゲームの意地悪で傲慢な悪役令嬢アリアナになっている事に気付いて愕然とする。
しかもアリアナは第一部のモブ系悪役令嬢!。悪役なのに魔力がゼロの最弱キャラだ。
このままではゲームの第一部で婚約者のディーンに断罪され、学園卒業後にロリコン親父と結婚させられてしまう!
「私」はロリコン回避の為にヒロインや婚約者、乙女ゲームの他の攻略対象と関わらないようにするが、なぜかうまく行かない。
しかもこの乙女ゲームは、未知の第3部まであり、先が読めない事ばかり。
意地悪で傲慢な悪役令嬢から、お人よしで要領の悪い公爵令嬢になったアリアナは、頭脳だけを武器にロリコンから逃げる為に奮闘する。
だけど、アリアナの身体の中にはゲームの知識を持つ「私」以外に本物の「アリアナ」が存在するみたい。
さらに自分と同じ世界の前世を持つ、登場人物も現れる。
しかも超がつく鈍感な「私」は周りからのラブに全く気付かない。
そして「私」とその登場人物がゲーム通りの動きをしないせいか、どんどんストーリーが変化していって・・・。
一年以上かかりましたがようやく完結しました。
また番外編を書きたいと思ってます。
カクヨムさんで加筆修正したものを、少しずつアップしています。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる