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二十五章
Ⅱ
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アンナの経歴、もとい異色すぎる魔法士としての生い立ちも聞き終え、あてどなく彷徨う一同は本格的に突破する方法を模索しはじめた。なにか危害が及んでいるわけじゃない。差し迫った脅威もないけど、それが逆に不安を煽ってこのままここに延々と・・・・・・・・・。
ゾッとする寒気がする。
とはいえ、アンナは魔法に関して無知に等しい。ルウは俺の手伝いや数々の経験から知識はあっても魔法は使えないし、やはり専門外。
結果的に俺が突破方法を考え、二人は少し食事の準備を。適材適所とはいってもやはり俺一人には荷が重い。情報が少なすぎる。
「アンナ様、森で採ってきた植物をお貸しください。蛙のお肉は美味ですが、アンナ様の持っている物があれば更に美味しくすることができます」
「お、おやめください! なにをなさるのですか! ああ、カエルのお腹が!? にじり寄ってくるのでございますか!?」
「こうしなければ私達に害ある臓物を出せないので」
「ああ、な、なんでカエルの上下の口を掴んで!?」
「こうして裏返せば皮を奇麗に剥ぐことが可能なのです」
「な、なんてむごい! それが人のやることなのですか!?」
「・・・・・・・・・」
「ああ、やめてください無言でカエルのブツブツした中身を投げつけないでいやああああ!」
「早く協力して頂かなければ次は鼠とトカゲの調理法をまざまざと強制的に観察せざるをえなくなりますが」
「あ、悪魔! 人でなしの所業でございます!」
うん、ルウが楽しそう。一先ず任せておいていいかな。
「さてどうすっかなぁ~~・・・・・・・・・ん?」
アンナの友達、もとい魔物達の一部から離れていくのそりのそりとした、植物然としたヤテベオ。蔓とも触手ともいえるものを蜘蛛の巣状に張り巡らす。けど、どこか弱々しくて勢いがない。ともすれば千切れてしまいかねないほど細く頼りない?
というか体のサイズが一回り萎んでる? 今にも枯れてしまいそうなほど色が失せて体表には張りと元気がない。枯れはじめの
それに気づいたトロルとガーゴイルがヤテベオの側へやってきて、まるで慰め、優しく諭しているように撫ではじめた。
植物は太陽の光を浴び、根から地面の栄養や水分を吸収している。ここは地面とも太陽光とも隔絶されているからヤテベオにとっては天敵ともいえる空間なのか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・植物?
「ああ、ユーグ様お助けください! ルウさんが背教を犯させようと!」
「うを!?」
なにか閃きかけた瞬間、体全体で顔にしがみつかれた。少し呼吸困難になりかけた。アンナであろう体を掴んで引き離す。けどよほどパニックになっているのか。ジタバタともがいてまたもや俺にしがみつこうとしてくる。
まるで猫か、それか幼児めいている行為。けど体重と力は大人のそれなのでたまったものじゃない。というかルウ以外の女の子の体に触れたってだけで凄く気持ち悪くてげんなりする。
「どうかお助けを! お慈悲を! お助けください!」
「いいか、アンナ。俺がお前を助けてルウの敵になることは絶対にない」
ようやくひっぺがす。ルウのほうは魔物達に「まぁまぁ」とばかりに宥められている。
「な、何故でございますか!?」
「愛しているからだ」
「あ、愛!?」
「ああ。ルウが望むならここで死んでもいいし、お前を捕らえてもいい」
「間違っております! 私が教わった愛の形とかけ離れてございます!」
「ときに正しさは一つだけじゃない。個人個人によって正しさは違う。愛もまた然りだ。勉強になっただろ?」
「世間知らずで修道院で暮していない私でも特殊すぎる愛だとわかります!」
「ときに人を狂わせ過ちをおかさせる。魔法と同じだ。例えそれで地獄に落ちようと罪人になろうと一片の悔いも後悔もない」
「目がこわいです!」
「というかそんなことよりも、ヤテベオに協力してほしいことがある」
「え、ええ?」
「ルウ達もちょっと来てくれ」
そんなことを経て、一同ヤテベオの周囲へ。ルウがギロリ、と俺を睨んでいるのが不思議だけど。カエルの肉をムシャムシャとやさぐれた調子で貪っている。ちょっとしたホラーだ。
「そうでございますね・・・・・・・・・。本来であればヤテ君は体の下から直接水分と栄養を摂取しております。地面がない場所ではこのように自らの一部を伸ばして探るのですが」
シャアアアア、と小さいジョウロでヤテベオに水をかけている。少しだけ元気を取り戻させながら話の一例を挙げた。例えば帝都。地面の上に敷設された石畳の隙間に自らの一部を刺し入れる。ここでも同じことをしようとしたけど、どうもここには土の気配がないとのことだ。
植物としての力か、それとも魔物としての生態か。土の気配というよくわからない説明をヤテベオの説明をアンナは通訳してくれた。だとすればここは遺跡とは違う空間、魔法の処置がされている場所だと。
ヒントは一つ得た。けどまだ足りない。
「え? どうしたのでございますか?」
ヤテベオだけではなく、魔物達は鼻を鳴らし獰猛な鳴き声をアンナに投げかけはじめた。アンナはうんうんと頷いて相槌を打って会話を進める。やはり人とは違う魔物には特殊な器官、感覚が備わっているのか貴重な意見でヒントを得られた。
そして、一つ一つを分析し出た仮説を裏付けるため、『紫炎』を掌に。周囲の魔法にも魔力をより多く注ぎこみ光源を強く、数を増やす。魔力を消費することよりもゾクゾクとした心地に心奪われる。
やはり、と。どれだけ明るく照らしても、影ができない。
「つまりどういうことでございましょうか? 私にはさっぱりなのでございますよ?」
「光と影に関係している魔法ってことだ」
光が当たった対象物に必ず存在する像。それが浮び上がらない。であるならば、ここに働いている魔法的効果が影響を与えているからに他ならない。さしずめ影を模した魔法ってところか。
「はぁ。そのようなことができるのでございましょうか?」
「普通の魔法士と魔道士なら無理だろうな」
まず、発想できない。発想したとしてもそれを魔法として完成させる理論を思案し、そして完成させる。死者を操り蘇らせる魔法薬、重力を操り転移をする魔法、呪い。
今まで俺自身じゃ創れない魔法の使い手達に遭遇しそのたびに度肝を抜かれた。大魔導師のレベルの高さを味わったのも初めてじゃない。
それでも・・・・・・・・・。
「フフフ・・・・・・・・・」
「あの、ユーグ様?」
「たまんねぇなぁ、おい・・・・・・・・・」
これが、大魔導師。魂がじかに震える。身を焦がれるほどの憧れと嫉妬。先人の才能の一端に触れた衝撃。面白い、楽しい、凄い、妬ましいというミックスされた感情。体の芯から熱いなにかが込みあげてくる。
「ひ!?」
「こうしちゃいられない・・・・・・・・・」
魔法はわかった。だったらあとはどう突破するかだ。降って湧いたやるべきことに突き動かされた俺は笑みを消す余裕もなく座りこんだ。
「魔法陣で太陽の要素、エネルギーを取り入れた構築をするか? いやそれよりも太陽を再現する場合の魔法陣を、いやそれよりも・・・・・・・・・」
「あ、あのユーグ様?」
「ブツブツブツブツ・・・・・・・・・」
「放っておきましょうアンナ様。ご主人様はこういうお方でございます」
「え、ええ?」
「これでよいのです」
アンナとルウがなにかやりとりをしている。そんなことにかまってられる暇がないほど没頭する。
「ご主人様は三度のご飯とお風呂と睡眠を忘れておざなりにしてしまうほど研究欲と知識欲に囚われておられるのです」
「さきほどのお顔、断食二十日目の先輩と同じ顔をなさっておりましたが。狂気と恐怖が張りついた笑顔でしたけれども」
「よくあることですので」
「魔道士とはそれほど過酷なのでございますか?」
「ご主人様が頭おかしいだけです」
「なるほど・・・・・・・・・信仰も魔導も変わりないのでございますね・・・・・・・・・」
「まぁ、女の子に抱きつかれて胸を顔に押しつけられて鼻の下をだらしなくさせているご主人様よりもマシでしょう」
「え?」
「――――――っ! いえ、なにもっ」
「ですが、ユーグ様とは仲良くなれそうでございます」
「・・・・・・・・・なにゆえですか?」
「信仰を志す者として、魔導を志すユーグ様に親近感を覚えたのでございます」
「・・・・・・・・・」
「ユーグ様ともお友達に――ああ! ルウさん一体なにを!?」
「いえ。ご主人様が突破方法を編みだすまでの気晴らしですのであしからず」
「ああ、おやめになられてください! 馬乗りになってカエルのお肉を私のほっぺたにペシペシしないでくださいませ! 食べさせようとしないでくださいませ! ユーグさま――皆あああ! お助けくださいいいいいいい!」
「無駄です。魔物達も皆鼠やトカゲのお肉を食べているところですので」
「皆あああああああああああ!!??」
「さぁ我が儘はおやめください。私もアンナ様のお野菜を食べます。そうすればお互い様でございます」
「主よおおおおおおお! お助けええええええええええををををををををををを!」
ゾッとする寒気がする。
とはいえ、アンナは魔法に関して無知に等しい。ルウは俺の手伝いや数々の経験から知識はあっても魔法は使えないし、やはり専門外。
結果的に俺が突破方法を考え、二人は少し食事の準備を。適材適所とはいってもやはり俺一人には荷が重い。情報が少なすぎる。
「アンナ様、森で採ってきた植物をお貸しください。蛙のお肉は美味ですが、アンナ様の持っている物があれば更に美味しくすることができます」
「お、おやめください! なにをなさるのですか! ああ、カエルのお腹が!? にじり寄ってくるのでございますか!?」
「こうしなければ私達に害ある臓物を出せないので」
「ああ、な、なんでカエルの上下の口を掴んで!?」
「こうして裏返せば皮を奇麗に剥ぐことが可能なのです」
「な、なんてむごい! それが人のやることなのですか!?」
「・・・・・・・・・」
「ああ、やめてください無言でカエルのブツブツした中身を投げつけないでいやああああ!」
「早く協力して頂かなければ次は鼠とトカゲの調理法をまざまざと強制的に観察せざるをえなくなりますが」
「あ、悪魔! 人でなしの所業でございます!」
うん、ルウが楽しそう。一先ず任せておいていいかな。
「さてどうすっかなぁ~~・・・・・・・・・ん?」
アンナの友達、もとい魔物達の一部から離れていくのそりのそりとした、植物然としたヤテベオ。蔓とも触手ともいえるものを蜘蛛の巣状に張り巡らす。けど、どこか弱々しくて勢いがない。ともすれば千切れてしまいかねないほど細く頼りない?
というか体のサイズが一回り萎んでる? 今にも枯れてしまいそうなほど色が失せて体表には張りと元気がない。枯れはじめの
それに気づいたトロルとガーゴイルがヤテベオの側へやってきて、まるで慰め、優しく諭しているように撫ではじめた。
植物は太陽の光を浴び、根から地面の栄養や水分を吸収している。ここは地面とも太陽光とも隔絶されているからヤテベオにとっては天敵ともいえる空間なのか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・植物?
「ああ、ユーグ様お助けください! ルウさんが背教を犯させようと!」
「うを!?」
なにか閃きかけた瞬間、体全体で顔にしがみつかれた。少し呼吸困難になりかけた。アンナであろう体を掴んで引き離す。けどよほどパニックになっているのか。ジタバタともがいてまたもや俺にしがみつこうとしてくる。
まるで猫か、それか幼児めいている行為。けど体重と力は大人のそれなのでたまったものじゃない。というかルウ以外の女の子の体に触れたってだけで凄く気持ち悪くてげんなりする。
「どうかお助けを! お慈悲を! お助けください!」
「いいか、アンナ。俺がお前を助けてルウの敵になることは絶対にない」
ようやくひっぺがす。ルウのほうは魔物達に「まぁまぁ」とばかりに宥められている。
「な、何故でございますか!?」
「愛しているからだ」
「あ、愛!?」
「ああ。ルウが望むならここで死んでもいいし、お前を捕らえてもいい」
「間違っております! 私が教わった愛の形とかけ離れてございます!」
「ときに正しさは一つだけじゃない。個人個人によって正しさは違う。愛もまた然りだ。勉強になっただろ?」
「世間知らずで修道院で暮していない私でも特殊すぎる愛だとわかります!」
「ときに人を狂わせ過ちをおかさせる。魔法と同じだ。例えそれで地獄に落ちようと罪人になろうと一片の悔いも後悔もない」
「目がこわいです!」
「というかそんなことよりも、ヤテベオに協力してほしいことがある」
「え、ええ?」
「ルウ達もちょっと来てくれ」
そんなことを経て、一同ヤテベオの周囲へ。ルウがギロリ、と俺を睨んでいるのが不思議だけど。カエルの肉をムシャムシャとやさぐれた調子で貪っている。ちょっとしたホラーだ。
「そうでございますね・・・・・・・・・。本来であればヤテ君は体の下から直接水分と栄養を摂取しております。地面がない場所ではこのように自らの一部を伸ばして探るのですが」
シャアアアア、と小さいジョウロでヤテベオに水をかけている。少しだけ元気を取り戻させながら話の一例を挙げた。例えば帝都。地面の上に敷設された石畳の隙間に自らの一部を刺し入れる。ここでも同じことをしようとしたけど、どうもここには土の気配がないとのことだ。
植物としての力か、それとも魔物としての生態か。土の気配というよくわからない説明をヤテベオの説明をアンナは通訳してくれた。だとすればここは遺跡とは違う空間、魔法の処置がされている場所だと。
ヒントは一つ得た。けどまだ足りない。
「え? どうしたのでございますか?」
ヤテベオだけではなく、魔物達は鼻を鳴らし獰猛な鳴き声をアンナに投げかけはじめた。アンナはうんうんと頷いて相槌を打って会話を進める。やはり人とは違う魔物には特殊な器官、感覚が備わっているのか貴重な意見でヒントを得られた。
そして、一つ一つを分析し出た仮説を裏付けるため、『紫炎』を掌に。周囲の魔法にも魔力をより多く注ぎこみ光源を強く、数を増やす。魔力を消費することよりもゾクゾクとした心地に心奪われる。
やはり、と。どれだけ明るく照らしても、影ができない。
「つまりどういうことでございましょうか? 私にはさっぱりなのでございますよ?」
「光と影に関係している魔法ってことだ」
光が当たった対象物に必ず存在する像。それが浮び上がらない。であるならば、ここに働いている魔法的効果が影響を与えているからに他ならない。さしずめ影を模した魔法ってところか。
「はぁ。そのようなことができるのでございましょうか?」
「普通の魔法士と魔道士なら無理だろうな」
まず、発想できない。発想したとしてもそれを魔法として完成させる理論を思案し、そして完成させる。死者を操り蘇らせる魔法薬、重力を操り転移をする魔法、呪い。
今まで俺自身じゃ創れない魔法の使い手達に遭遇しそのたびに度肝を抜かれた。大魔導師のレベルの高さを味わったのも初めてじゃない。
それでも・・・・・・・・・。
「フフフ・・・・・・・・・」
「あの、ユーグ様?」
「たまんねぇなぁ、おい・・・・・・・・・」
これが、大魔導師。魂がじかに震える。身を焦がれるほどの憧れと嫉妬。先人の才能の一端に触れた衝撃。面白い、楽しい、凄い、妬ましいというミックスされた感情。体の芯から熱いなにかが込みあげてくる。
「ひ!?」
「こうしちゃいられない・・・・・・・・・」
魔法はわかった。だったらあとはどう突破するかだ。降って湧いたやるべきことに突き動かされた俺は笑みを消す余裕もなく座りこんだ。
「魔法陣で太陽の要素、エネルギーを取り入れた構築をするか? いやそれよりも太陽を再現する場合の魔法陣を、いやそれよりも・・・・・・・・・」
「あ、あのユーグ様?」
「ブツブツブツブツ・・・・・・・・・」
「放っておきましょうアンナ様。ご主人様はこういうお方でございます」
「え、ええ?」
「これでよいのです」
アンナとルウがなにかやりとりをしている。そんなことにかまってられる暇がないほど没頭する。
「ご主人様は三度のご飯とお風呂と睡眠を忘れておざなりにしてしまうほど研究欲と知識欲に囚われておられるのです」
「さきほどのお顔、断食二十日目の先輩と同じ顔をなさっておりましたが。狂気と恐怖が張りついた笑顔でしたけれども」
「よくあることですので」
「魔道士とはそれほど過酷なのでございますか?」
「ご主人様が頭おかしいだけです」
「なるほど・・・・・・・・・信仰も魔導も変わりないのでございますね・・・・・・・・・」
「まぁ、女の子に抱きつかれて胸を顔に押しつけられて鼻の下をだらしなくさせているご主人様よりもマシでしょう」
「え?」
「――――――っ! いえ、なにもっ」
「ですが、ユーグ様とは仲良くなれそうでございます」
「・・・・・・・・・なにゆえですか?」
「信仰を志す者として、魔導を志すユーグ様に親近感を覚えたのでございます」
「・・・・・・・・・」
「ユーグ様ともお友達に――ああ! ルウさん一体なにを!?」
「いえ。ご主人様が突破方法を編みだすまでの気晴らしですのであしからず」
「ああ、おやめになられてください! 馬乗りになってカエルのお肉を私のほっぺたにペシペシしないでくださいませ! 食べさせようとしないでくださいませ! ユーグさま――皆あああ! お助けくださいいいいいいい!」
「無駄です。魔物達も皆鼠やトカゲのお肉を食べているところですので」
「皆あああああああああああ!!??」
「さぁ我が儘はおやめください。私もアンナ様のお野菜を食べます。そうすればお互い様でございます」
「主よおおおおおおお! お助けええええええええええををををををををををを!」
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