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二十四章
Ⅱ
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やられた、と元の場所に戻った瞬間の光景に地団駄を踏む。荘厳な白く、古びた門扉が浮び上がっている。
「これは、遺跡の入り口でありましょうか?」
ルウと二人でいった遺跡の入り口とはだいぶ違っている。使われている魔法の種類が別なのだからそこはどうでもいい。個人的には徹底的に調べたいものだけど。
「とにもかくにも、これで遺跡に入れますのですね。しかしどうしていきなり?」
「グレフレッドだ」
なにもないのに、いきなりこの森の魔法が無効化できるわけがない。俺達が魔法の仕組みを解明したのと同じように、グレフレッドは解明できたんだ。それも独自に。
だとすれば、俺達に先んじて門扉を潜って遺跡内部に侵入したはず。
「あのお方は、きっととんでもなく優秀な魔法士なのでございますね」
忸怩たるおもいがある。尊敬の念と共に敗北感を味わう。貴族への悪感情のままに、グレフレッドに反発していたけど、よくよくしてみればあいつも魔道士オスティンに選ばれたほどの男なんだ。
魔法士として、男として、これほど悔しいことがあるか。
「では、早速私達も参りましょう~~。ここで待っていても仕方がありませぬし」
「いえ。あえてここで待つのも一つの手でしょう。待ち伏せして遺産を手に入れたグレフレッドを三人で襲うほうが効率的です」
ルウ、なんておそろしいことを・・・・・・!
「ルウさん。そのように己の利益のために他者を犠牲になさるなど畜生にも劣る行為でございますよ? 神がお怒りになるでしょう」
「あいにくと私はお肉とご主人様の性癖しか信じておりませんので」
「それではよろしゅうございます。私は先に進ませていただきます」
アンナが魔物達を引き連れて門扉を開けようと手で触れた。足下が淡く光って魔法陣が浮び上がって頭上より雷雲が現われ。
「ぎゃびびびびびびびびびびびびびび!!」
目で視認できるほどの電撃がアンナを襲う。『固定』で止めつつ、ルウに魔法陣を削らせると雷雲が消え去った。
「う、うう・・・・・・。これも大魔道士様の罠でございますか・・・・・・けほ・・・・・・」
「だめですよアンナ様。初めての場所で警戒せずに入ろうとしては。まぁ私とご主人様でしたら以前似たような罠があったので突破できましたが。これが肉を食べる者と野菜しか食べない者の差でございます」
「うう、それでも私は信仰を貫きます・・・・・・・・・」
「無駄なことを。ねぇご主人様?」
「・・・・・・・・・」
二人がやりとりしている間に、魔法陣を調べる。門扉と比べつつ解析をしていくうちに、沸々とした怒りが。
「ご主人様?」
これは大魔道士の罠じゃない。グレフレッドの魔法だ。年代と構成がまるで違う。俺達が入るのを阻止するための、グレフレッドの妨害。同じ魔道士を志し、同じ試験を突破する魔法士に対する仕打ちとは到底おもえない。
こんなことをしてなんになる。あいつ一人で突破できる自信があるのか? それを魔道士オスティンがどう評価しようともおかまいなしだと?
ふと、手紙の内容を想起する。
「はは、そういうことか」
思い違いをしていた自分に呆れて嗤えてしまう。遺産を持ち帰った者。生死は問わない。そう手紙は伝えてきた。けど、遺産を持ち帰った人数とどうやって死んだかの是非は書かれていない。
それだけじゃない。魔道士オスティンも、アコ―ロンも俺達を監視してはいないというたしかな予感。ここで罠で死んだと、遺跡で亡くなったと持ち帰った誰かが説明しても、誰もたしかめようがない。
つまり、他者を出し抜こうが騙そうが殺して遺産を独り占めしようがそれは証明できない。妨害や仲間割れ、殺し合い前提、自由にやれというお墨付きであり、釈明にも使える。
グレフレッドは、あの手紙に隠されていたそんな意味を見抜いていた。
「そうか、そうか・・・・・・。なるほどな。そうくるかい」
「ご主人様?」
感情が昂ぶる。体中のあちこちで魔力が高まり、火の粉が爆ぜる。グレフレッドのずる賢さに対する、明確な敵意と対抗心。絶対に負けてたまるかという懐かしい渇望。
やってみるがいい。だけど俺はお前とは違う。お前とは違うやり方でやってやる。胸を張れるやり方で。なにより好きな女の子の前で汚い手段なんて使ってたまるか。
「『炎獣』!」
俄然、やる気と義憤に満ちて、魔法を先行させる。後ろを振り返ってアンナとルウの肩をがっしりと掴む。
「絶対やるぞ!」
「え、」
「ええ~っと? ユーグ様?」
「やるぞ!! 絶対!! グレフレッドに負けてたまるか!!」
「「お、おお~~?」
「よし!」
先行させた『炎獣』が戻ってきた。ある程度の深さまで調べさせたけど、どうやらグレフレッドも大魔道士の罠はなかったようだ。ちゃんと発動した数どおりだ。
「ですがご主人様。グレフレッド様を先に行かせ、罠を先に解明させればよいのではないでしょうか? そうすれば罠を時間かけて調べることができるでしょうし。囮にできます」
「ルウさん・・・・・・・・・そのようなことはだめと申したでありましょう? グレフレッド様とて、きちんと話しあえばおわかりになるはずでございます」
「なに生温いこと言ってるんだルウ、アンナ」
「え?」
「わ、私もでありましょうや?」
あいつには徹底的に自尊心をへし折るほどの屈辱と敗北感をありありと示して自ら許しを乞わした後、二度と舐めたことができないように誓約させた後、永劫に渡ってこいつには勝てないっていう恐怖と苦しみを与えたい。
「フフフ、吠え面かかせてやるぜ・・・・・・・・・」
「「・・・・・・・・・」」
妙に俺と距離をとっているルウとアンナを連れて、門扉を潜った。
「ご主人様がこれほど邪悪なお顔をなさるなんて・・・・・・・・・」
「主よ。哀れな我執に囚われたこの者に救いを・・・・・・・・・」
なんかひそひそ話が聞こえるけど、憤然とした俺には届かなかった。
「これは、遺跡の入り口でありましょうか?」
ルウと二人でいった遺跡の入り口とはだいぶ違っている。使われている魔法の種類が別なのだからそこはどうでもいい。個人的には徹底的に調べたいものだけど。
「とにもかくにも、これで遺跡に入れますのですね。しかしどうしていきなり?」
「グレフレッドだ」
なにもないのに、いきなりこの森の魔法が無効化できるわけがない。俺達が魔法の仕組みを解明したのと同じように、グレフレッドは解明できたんだ。それも独自に。
だとすれば、俺達に先んじて門扉を潜って遺跡内部に侵入したはず。
「あのお方は、きっととんでもなく優秀な魔法士なのでございますね」
忸怩たるおもいがある。尊敬の念と共に敗北感を味わう。貴族への悪感情のままに、グレフレッドに反発していたけど、よくよくしてみればあいつも魔道士オスティンに選ばれたほどの男なんだ。
魔法士として、男として、これほど悔しいことがあるか。
「では、早速私達も参りましょう~~。ここで待っていても仕方がありませぬし」
「いえ。あえてここで待つのも一つの手でしょう。待ち伏せして遺産を手に入れたグレフレッドを三人で襲うほうが効率的です」
ルウ、なんておそろしいことを・・・・・・!
「ルウさん。そのように己の利益のために他者を犠牲になさるなど畜生にも劣る行為でございますよ? 神がお怒りになるでしょう」
「あいにくと私はお肉とご主人様の性癖しか信じておりませんので」
「それではよろしゅうございます。私は先に進ませていただきます」
アンナが魔物達を引き連れて門扉を開けようと手で触れた。足下が淡く光って魔法陣が浮び上がって頭上より雷雲が現われ。
「ぎゃびびびびびびびびびびびびびび!!」
目で視認できるほどの電撃がアンナを襲う。『固定』で止めつつ、ルウに魔法陣を削らせると雷雲が消え去った。
「う、うう・・・・・・。これも大魔道士様の罠でございますか・・・・・・けほ・・・・・・」
「だめですよアンナ様。初めての場所で警戒せずに入ろうとしては。まぁ私とご主人様でしたら以前似たような罠があったので突破できましたが。これが肉を食べる者と野菜しか食べない者の差でございます」
「うう、それでも私は信仰を貫きます・・・・・・・・・」
「無駄なことを。ねぇご主人様?」
「・・・・・・・・・」
二人がやりとりしている間に、魔法陣を調べる。門扉と比べつつ解析をしていくうちに、沸々とした怒りが。
「ご主人様?」
これは大魔道士の罠じゃない。グレフレッドの魔法だ。年代と構成がまるで違う。俺達が入るのを阻止するための、グレフレッドの妨害。同じ魔道士を志し、同じ試験を突破する魔法士に対する仕打ちとは到底おもえない。
こんなことをしてなんになる。あいつ一人で突破できる自信があるのか? それを魔道士オスティンがどう評価しようともおかまいなしだと?
ふと、手紙の内容を想起する。
「はは、そういうことか」
思い違いをしていた自分に呆れて嗤えてしまう。遺産を持ち帰った者。生死は問わない。そう手紙は伝えてきた。けど、遺産を持ち帰った人数とどうやって死んだかの是非は書かれていない。
それだけじゃない。魔道士オスティンも、アコ―ロンも俺達を監視してはいないというたしかな予感。ここで罠で死んだと、遺跡で亡くなったと持ち帰った誰かが説明しても、誰もたしかめようがない。
つまり、他者を出し抜こうが騙そうが殺して遺産を独り占めしようがそれは証明できない。妨害や仲間割れ、殺し合い前提、自由にやれというお墨付きであり、釈明にも使える。
グレフレッドは、あの手紙に隠されていたそんな意味を見抜いていた。
「そうか、そうか・・・・・・。なるほどな。そうくるかい」
「ご主人様?」
感情が昂ぶる。体中のあちこちで魔力が高まり、火の粉が爆ぜる。グレフレッドのずる賢さに対する、明確な敵意と対抗心。絶対に負けてたまるかという懐かしい渇望。
やってみるがいい。だけど俺はお前とは違う。お前とは違うやり方でやってやる。胸を張れるやり方で。なにより好きな女の子の前で汚い手段なんて使ってたまるか。
「『炎獣』!」
俄然、やる気と義憤に満ちて、魔法を先行させる。後ろを振り返ってアンナとルウの肩をがっしりと掴む。
「絶対やるぞ!」
「え、」
「ええ~っと? ユーグ様?」
「やるぞ!! 絶対!! グレフレッドに負けてたまるか!!」
「「お、おお~~?」
「よし!」
先行させた『炎獣』が戻ってきた。ある程度の深さまで調べさせたけど、どうやらグレフレッドも大魔道士の罠はなかったようだ。ちゃんと発動した数どおりだ。
「ですがご主人様。グレフレッド様を先に行かせ、罠を先に解明させればよいのではないでしょうか? そうすれば罠を時間かけて調べることができるでしょうし。囮にできます」
「ルウさん・・・・・・・・・そのようなことはだめと申したでありましょう? グレフレッド様とて、きちんと話しあえばおわかりになるはずでございます」
「なに生温いこと言ってるんだルウ、アンナ」
「え?」
「わ、私もでありましょうや?」
あいつには徹底的に自尊心をへし折るほどの屈辱と敗北感をありありと示して自ら許しを乞わした後、二度と舐めたことができないように誓約させた後、永劫に渡ってこいつには勝てないっていう恐怖と苦しみを与えたい。
「フフフ、吠え面かかせてやるぜ・・・・・・・・・」
「「・・・・・・・・・」」
妙に俺と距離をとっているルウとアンナを連れて、門扉を潜った。
「ご主人様がこれほど邪悪なお顔をなさるなんて・・・・・・・・・」
「主よ。哀れな我執に囚われたこの者に救いを・・・・・・・・・」
なんかひそひそ話が聞こえるけど、憤然とした俺には届かなかった。
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