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十六章
Ⅳ
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ユルサナイ。コロシタイ。ノロウ。ノロッテヤル。ムクイヲ。タタッテヤル。アイツノセイデ。ノロッテヤル。コロシテヤル。シヲ。ノロッテヤル。
多すぎる憎悪が苦痛となって降りかかってくる。一つではない生の感情が思考と肉体を毒のように冒す。魔法を発動するどころじゃない。呪いの分析もできない。いつしか周囲は黒い霧に覆われて、中心にはけたたましく泣くしゃれこうべ。
ビジョンが見えた。獣人族の女性が咳を繰り返して粗末な衣服を縫い合せていて、目線の低い自分がじっとそれを遠くから眺めている。
――――ユルサナイ――――
男性に暴力を振われながら必死に食べ物を庇う、小さい幼子。それに刺激されて急いで食べ進めている。
――――ドウシテコンナメニ――――
男性に振られた女性がいる。必死に働いて僅かな賃金しかもらえずに子供を死なせた男性がいる。親しい家族を殺した犯人を呆然と見送る。家族を養うために盗みを働いて寒い牢獄の中で息絶える老人がいる。
――――ノロッテヤル――――
――――うらやましい――――
黒い感情の中、聞き覚えのある凛として澄んだ声が耳朶を刺激する。憎悪とは違う、深く後悔している女の子だ。
――――ルナ様が羨ましい、ガーナ様が羨ましい――――
――――どうして私はご主人様のあのような態度を――――
――――ああ、私はどうしてご主人様に怒っているんでしょう――――
――――私はこの人にふさわしくない――――――
「ええええええええええええええええいっっっ!! 『羽斬』!」
一筋の斬撃。地面を抉るほどの風魔法が走ったかとおもうと、霧が晴れていく。重々しく吐き気と痛みしかない憎悪の声が小さくなっていき、そしてやんだ。
「はぁ、はぁ・・・・・・・・・・・・・先輩、大丈夫ですか・・・・・・・・・・・・・・?」
「なにがあったんだ?」
気持ちの悪い類いの汗を垂らしつつ、ルナが這いずってきた。お互い息も絶え絶え。逆に俺達は意志の疎通ができる時点でまだましなのかもしれない。他の者達は立ち上がることはおろか、生きているかどうかすら。
「すみません・・・・・・・・・・・。きっとあの呪いは一つのものじゃありませんでした・・・・・・・・・・むしろあれは発動条件。囮でしょう。ここに眠っている死者達の怨念を利用した呪いでしょう」
さっきの目まぐるしく変わる光景。死者達が生きていた頃の記憶なのか。
「魔法陣がありました・・・・・・・・・・・・。巧妙に隠されていて、わかりませんでした。私が迂闊だったからです。ごめんなさい」
たしかに、墓地のあちこちに走った特異な光は、系統が違うけど魔法陣だった。すぐに呪いが発動したけど、間違いない。ルナは風魔法で魔法陣を壊したんだろう。けど、だとしたらおかしい。
「そんなことは・・・・・・・・・・・・今はどうでもいい・・・・・・・・・・・・・・。もう大丈夫なのか?」
「はい。おかげさまで、というにはほど遠いですけど」
「お前のことじゃねぇ。呪いのことだ」
「あ、そっちですか。おそらくはもう大丈夫かと」
「おそらく・・・・・・・・・・・・・・?」
「す、すぐに調べますっ」
脱兎のごとく。疑惑の追及から逃げるようにルナがいなくなる。ふと、気がかりなことがあって、倒れているルウの元へ。よかった。生きている。
「ご、ご主人様・・・・・・・・・・・・・?」
「大丈夫か? ルナが、ドジをやらかした。見逃したんだ」
「う、ルナ様?」
よろよろと起き上がりかけたルウを支える。
「どこか気分が悪いところはないか?」
「いえ。大丈夫です」
「そうか・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ルナ様を手伝われては?」
「いや、あいつは一人でいい。ルナのせいでこんなことになったんだ」
後ろめたさも、悩みさえもどうでもいい。たった一つの疑問が、ルウへの接し方をいつもと同じようにしてくれている。怨嗟の声に苦しめられているとき、幾重もの声に埋もれていたけど、俺にはわかる。いや、俺にしか判別できないだろう。
「ルウ、お前だったのか?」
「?」
これだけは聞いておかなきゃいけない。魔法陣のことよりも、それを刻んだ者のことよりも。俺のためだけじゃない。調査のためにも。
「お前の声が聞こえたんだ。その・・・・・・・・・・・さっきの、呪いが発動しているとき」
あれは『念話』ではない。発動する余裕すらなかった。だとしたら呪いの影響でルウの声が聞こえてきたと考えるのが自然。何故か? この街を蝕む呪いを解く手がかりになるはずなんだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ルナやガーラ様に対して、そして俺に対する気持ち。それが呪いに関連しているはずなんだ。教えてくれ。なにが羨ましいんだ?」
これまでの調査は、どれもルウが引き寄せられていた。だから。
「・・・・・・・・・・・ご命令を」
ふるふると振るえる手は、恐怖からか。耳が横に垂れて、尻尾をぎゅぅぅぅ、と所在なさげに抱きかかえている仕草にきゅんとするけど、ルウの言葉が正気を保たせる。
「ご命令をしてください。それならば私はご主人様にお教えできます」
俺にとってこの世で一番したくないこと。できないこと。命令という形で要求するほどに、俺に喋りたくないのか。それほど俺が嫌なのか。
「俺じゃなければ、いいのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・申し訳ございません」
顔を伏せての謝罪は、肯定と同義だ。心が張り裂けそうなほどにルウに拒絶された事実が苦しい。呪い以上に。
「ルナに話しておけ。あいつなら俺より頼りになる」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「いいか。絶対煮だ。これは、調査のためだよ」
「かしこまりました」
そのまま、どちらともなく立ち上がって、ルナと、倒れている衛兵達の元へそれぞれ走った。
多すぎる憎悪が苦痛となって降りかかってくる。一つではない生の感情が思考と肉体を毒のように冒す。魔法を発動するどころじゃない。呪いの分析もできない。いつしか周囲は黒い霧に覆われて、中心にはけたたましく泣くしゃれこうべ。
ビジョンが見えた。獣人族の女性が咳を繰り返して粗末な衣服を縫い合せていて、目線の低い自分がじっとそれを遠くから眺めている。
――――ユルサナイ――――
男性に暴力を振われながら必死に食べ物を庇う、小さい幼子。それに刺激されて急いで食べ進めている。
――――ドウシテコンナメニ――――
男性に振られた女性がいる。必死に働いて僅かな賃金しかもらえずに子供を死なせた男性がいる。親しい家族を殺した犯人を呆然と見送る。家族を養うために盗みを働いて寒い牢獄の中で息絶える老人がいる。
――――ノロッテヤル――――
――――うらやましい――――
黒い感情の中、聞き覚えのある凛として澄んだ声が耳朶を刺激する。憎悪とは違う、深く後悔している女の子だ。
――――ルナ様が羨ましい、ガーナ様が羨ましい――――
――――どうして私はご主人様のあのような態度を――――
――――ああ、私はどうしてご主人様に怒っているんでしょう――――
――――私はこの人にふさわしくない――――――
「ええええええええええええええええいっっっ!! 『羽斬』!」
一筋の斬撃。地面を抉るほどの風魔法が走ったかとおもうと、霧が晴れていく。重々しく吐き気と痛みしかない憎悪の声が小さくなっていき、そしてやんだ。
「はぁ、はぁ・・・・・・・・・・・・・先輩、大丈夫ですか・・・・・・・・・・・・・・?」
「なにがあったんだ?」
気持ちの悪い類いの汗を垂らしつつ、ルナが這いずってきた。お互い息も絶え絶え。逆に俺達は意志の疎通ができる時点でまだましなのかもしれない。他の者達は立ち上がることはおろか、生きているかどうかすら。
「すみません・・・・・・・・・・・。きっとあの呪いは一つのものじゃありませんでした・・・・・・・・・・むしろあれは発動条件。囮でしょう。ここに眠っている死者達の怨念を利用した呪いでしょう」
さっきの目まぐるしく変わる光景。死者達が生きていた頃の記憶なのか。
「魔法陣がありました・・・・・・・・・・・・。巧妙に隠されていて、わかりませんでした。私が迂闊だったからです。ごめんなさい」
たしかに、墓地のあちこちに走った特異な光は、系統が違うけど魔法陣だった。すぐに呪いが発動したけど、間違いない。ルナは風魔法で魔法陣を壊したんだろう。けど、だとしたらおかしい。
「そんなことは・・・・・・・・・・・・今はどうでもいい・・・・・・・・・・・・・・。もう大丈夫なのか?」
「はい。おかげさまで、というにはほど遠いですけど」
「お前のことじゃねぇ。呪いのことだ」
「あ、そっちですか。おそらくはもう大丈夫かと」
「おそらく・・・・・・・・・・・・・・?」
「す、すぐに調べますっ」
脱兎のごとく。疑惑の追及から逃げるようにルナがいなくなる。ふと、気がかりなことがあって、倒れているルウの元へ。よかった。生きている。
「ご、ご主人様・・・・・・・・・・・・・?」
「大丈夫か? ルナが、ドジをやらかした。見逃したんだ」
「う、ルナ様?」
よろよろと起き上がりかけたルウを支える。
「どこか気分が悪いところはないか?」
「いえ。大丈夫です」
「そうか・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ルナ様を手伝われては?」
「いや、あいつは一人でいい。ルナのせいでこんなことになったんだ」
後ろめたさも、悩みさえもどうでもいい。たった一つの疑問が、ルウへの接し方をいつもと同じようにしてくれている。怨嗟の声に苦しめられているとき、幾重もの声に埋もれていたけど、俺にはわかる。いや、俺にしか判別できないだろう。
「ルウ、お前だったのか?」
「?」
これだけは聞いておかなきゃいけない。魔法陣のことよりも、それを刻んだ者のことよりも。俺のためだけじゃない。調査のためにも。
「お前の声が聞こえたんだ。その・・・・・・・・・・・さっきの、呪いが発動しているとき」
あれは『念話』ではない。発動する余裕すらなかった。だとしたら呪いの影響でルウの声が聞こえてきたと考えるのが自然。何故か? この街を蝕む呪いを解く手がかりになるはずなんだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ルナやガーラ様に対して、そして俺に対する気持ち。それが呪いに関連しているはずなんだ。教えてくれ。なにが羨ましいんだ?」
これまでの調査は、どれもルウが引き寄せられていた。だから。
「・・・・・・・・・・・ご命令を」
ふるふると振るえる手は、恐怖からか。耳が横に垂れて、尻尾をぎゅぅぅぅ、と所在なさげに抱きかかえている仕草にきゅんとするけど、ルウの言葉が正気を保たせる。
「ご命令をしてください。それならば私はご主人様にお教えできます」
俺にとってこの世で一番したくないこと。できないこと。命令という形で要求するほどに、俺に喋りたくないのか。それほど俺が嫌なのか。
「俺じゃなければ、いいのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・申し訳ございません」
顔を伏せての謝罪は、肯定と同義だ。心が張り裂けそうなほどにルウに拒絶された事実が苦しい。呪い以上に。
「ルナに話しておけ。あいつなら俺より頼りになる」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「いいか。絶対煮だ。これは、調査のためだよ」
「かしこまりました」
そのまま、どちらともなく立ち上がって、ルナと、倒れている衛兵達の元へそれぞれ走った。
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