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十二章

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 帝都と違って舗装されていない外の道は、土が踏み固められていてマンティコアで進むのに申し分ない。逆に蹄に負担がかからないからか騎乗している僕と正反対に気分がよさそうだ。目的地は決して遠くはない。全力で走らせればすぐにでも辿り着ける。

 ある種の覚悟を決める時間がほしかったんだ。今の僕では決して勝てない男と戦うために。こわくはない。不思議なほど冷静で落ち着いているのが不思議なほどで、苛ついているネフェシュが微笑ましくてちょっかいを出してしまうほど。

 ネフェシュとも、もう付き合いが長い。騎士団に入ったのと同時に知り合って、そのまま様々な冒険と戦いを共にした。この男と一緒にいられないかもしれない。それだけが心残りかな。あ、あとユーグの魔道士になった姿も見てみたいな。それから、奴隷のルウも。

 性別を知られたのは、彼女で二人目だ。性別を知っているのが多ければ多いほど危うくなる。バレたら今回の比じゃない。普通に考えれば、ユーグを含めルウとの関わりをたつべきだろう。でも、楽しかった。同性の秘密を共有できる子がいなかったからか。それともルウの性格によるものか。どちらにしても、僕はもっとあの子と一緒に過ごしてみたかった。

 自分で選んだ道だけど、想像したことは何度もある。普通の女の子として生きていたらって。女の子らしい服を着て好きな人とデートをする。お化粧と買い物をして友達と談笑する。ごくありふれた、当たり前な生活は、僕には選べなかった。

 家は、貴族の領主だった。上に姉が三人いて、僕を産んで父が亡くなった。跡継ぎを望んでいた母は、僕を男として育てた。爵位のみならず、領地は男子しか継げない。家を存続したい一念と、血筋に拘る母は、とりわけ僕に厳しかった。泣くことはおろか、弱くあることも責めらて徹底的に男として教育された。

 姉たちが庭で花冠で遊んでいるとき、僕はレディーに対する言葉遣いを学んでいた。姉たちがコルセットや下着、恋の相談をしているとき、僕は剣術を学んでいた。姉たちがお見合いの文句を語っているとき、僕は領主の勉強をしていた。それが当たり前だった。疑問にいだいたことはなく、母に応えたいという子供心から、精一杯努めていた。
 自由時間もあったから、窮屈だったわけじゃない。仲のよかった使用人と男の子と騎士ごっこや冒険ごっこをして遊んでいたときも心の底から楽しかった。けど、時折姉が羨ましくて窓から眺めてたことは覚えている。

 皮肉にも、その教育のおかげで騎士として振る舞えているし女の子を口説くのに役立っている。僕が十三歳のとき、一番上の姉が結婚した。長男~次男と立て続けに男子を産んだ。母の興味と関心は、孫に移ったのを肌でかんじていて、今も残っている。なにかあると孫を心配し、孫と会わせてと手紙を書いて送って姉を困らせている母は、うるさいくらい僕の振る舞いや今後についての口出しを、することがなくなっていった。

 たしかな足場が無くなっていって、これまで見えていた道がなくなっていく。最後にはどこへも行けず、わずかに残った足場にも少しずつ亀裂が入ってボロボロ崩れていった。例えようのない不安は、日に日に増していった。

「これで、我が家も安泰ね」

 十四歳のとき、食事会をした。母が満面の笑みで漏らした言葉が、忘れられない。え、と僕が母を見ると姉夫婦を含んだ姉妹達が、明るく談笑している。皆、当たり前のこととして受け入れていて、僕にも普通に話しかけてきた。いつもみたいな和やかさで。穏やかな、今生きている中で一番の幸福な時間を噛み締めている優しい表情で。

「あなたも早く殿方を見つけなさい。結婚はいいものよ。このような光景に囲まれるのだから」

 その日のことはよく覚えていない。どうやって自室に戻ったのか、家族になんと答えたのか。ただ、服がボロボロで、固く握りしめられた拳をほどくのに苦労して、指の皮が切れて血が滲んでいたことだけ。

 僕のこれまで生きてきた時間はなんだったんだ。男として生きてきたのに、女に戻れ? 家を継ぐのは姉の子供なのか。僕はなんのために産まれてきたんだ。何日も閉じこもってそれだけがぐるぐる頭の中で巡っていた。

 そして、家を出た。もうこの人達と一緒にはいられない。いたくない。そして、帝都にやってきて素性を隠して名前を変えて騎士団に入った。家とは縁を切ったつもりで、一人で生きると決めた。小さい頃、ほのかに憧れていた騎士になるという夢しかなく、男として生きてきた僕には、合っていた。

 長いし、何が言いたいのか自分でもまとめられない。総括すると、うん。悪くない一生だった。仲間がいた。夢に生きた。必死に生きた。死すれすれの戦いがあった。そして、親友がいた。愛する人と出会えた。最後に、友達になりたいとおもえる女の子と出会えた。十余年の人間が体験するには濃密で多すぎる思い出は、振り返っても色褪せていない。充分すぎる。

 気がかりといったら、ユーグとルウだけど、魔道士になることは疑っていない。彼なら絶対魔道士になれる。だけど、ルウとの仲は・・・・・・・・・・・・・・・・・う~~~ん、心配だなぁ。変な失敗してルウに嫌われちゃわないかなぁ。フラれる可能性が高すぎるし。

「なんだよ主どの。うんうん唸りやがって。腹痛か? だから食べ過ぎるなと。まぁいい。我慢できないならそのへんで野ぐそでもしろよ。俺は見ないし」

 デリカシーのない使い魔のつるつるなほっぺたを力いっぱい張り飛ばす。僕の気持ちも知らないで。

「なんだよ。ガラにもなく心配してやったのに」
「うるさいよ。逆らえないくせに偉そうな」
「いずれ殺してやるから覚悟しておけ」
「ああ、それは無理だね。君に僕は殺せない」

 だって、僕はもうすぐ死ぬから。ネフェシュは反論しないで、舌打ちをするに留める。

「残念だったね。もう君の恨みは晴らせない」

 はは、とカラカラ笑う。いつもと違って素直な気分のよさからほっぺたをツンツンと突いたりくすぐったりしちゃう。「清々するぜ」と憎まれ口にも「本当はさみしいでしょ?」「ふざけんな。誰が」と他愛ないやりとりをしているうちに、ネフェシュとの出会いと感情が。いきなり我慢できなくなって。力の限り抱きしめる。

「見えてきたぜ」

 よかった。このままだったら未練ができるところだった。ビシッと気を引き締める。朝だというのに目的地である農園は、人気が無い。家畜も、誰かいたっていう痕跡すら垣間見えない。

 ブルーノを拷問した結果、ここをいざというときの潜伏先としてこの農園を買っていたと白状した。だとしたら、逃亡した二人の行方はまだわからない。既に共和国に亡命した可能性は高い。けど、もしいるなら、僕の手で決着をつけなければいけない。絶対に。

 かつて農夫が住んでいた小さい家に、入ろうとした。気配がする。殺気。少し離れてレイピアと『ゴ―レム』を錬成して四方を囲む。突撃させようとした瞬間――――。

 閃光が走った。地面が抉れて建物は焼失し、『ゴーレム』もすべて一撃で破壊されつくすほどのけたたましい攻撃の中心から、影がゆっくりと近づいてくる。煙が晴れて、太陽の光に晒された人物に、何故か安心してしまう。

「やはり貴様か」

 元騎士団長ゲオルギャルス。かつての上官であり、尊敬していた人。僕に戦い方のすべてを教えてくれた憧れの騎士は、全身に小さい雷を纏い、大剣をかまえる。

「一人か。舐められたものだな」

 この人は、強い。僕よりも遙かに。扱っている雷魔法を剣術・体術に特化させた戦法は、僕でも見切れない。僕の自慢、ダイヤモンドでの『ゴーレム』さえ断ち斬る攻撃力だけじゃない。微少な雷は肉体内部の筋肉に刺激を与えて、身体能力と防御力を向上させている。豪快さだけじゃない。地中にある僅かな鉱物と自らの足を雷で変化させて、反発と引きつける力を使い分けて脳で追いきれない素早さも兼ね備えているんだ。今まで何度も手合わせをしたけど、負けっぱなし。

 僕じゃゲオルギャルスには絶対に勝てない。だから、死をもって刺し違えるしか、この人には勝てない。

「懐かしいな。まだ十五だったお前が、従者になったときをおもいだした」
「あ~。そうでしたね。はっはっは。あなたのおかげでお酒飲めるようになりましたし」

 短い話をしている間に、頭上から迫ったネフェシュが、口から錬成していた刀剣類を吐きだす。簡単に避けられるけど、上手く動きを誘導してくれたおかげで、ゲオルギャルスの移動先に先回りできた。まだ止まりきる前に繰りだした刺突は空を貫き、そのまま横に薙ぐ。また瞬間的にいなくなったゲオルギャルスに、魔法を発動させる間を与えるわけにはいかない。

 突進しながら土魔法で足元を泥状に変化させる。絡みとられたゲオルギャルスめがけて二回飛んで、斬りかかる。防がれた。十合ばかし打ち合ったとき、そのまま尋常ならざる膂力で首を掴まれながら投げ飛ばされた。空中でネフェシュがキャッチしてくれて、そのままレイピアを投げ飛ばす。あっさり弾かれる前に『錬成』を解除して好物と石に戻して目潰しに。そのまま土の壁で上下左右から押し潰す。

 あっさりと破壊された。魔法ではなく、純粋な筋力で。改めて化け物じみたゲオルギャルスは、ただ外套についた埃を払っているだけ。疲れた様子もない。

「つよくなったな、シエナ」

 お世辞にしか聞こえない。というか絶対おもってないよねこの人。まだ始まったばかりだけど、イラッとしかけて、そしてはたと止まる。ゲオルギャルスがなにか袋を取り出して中身を口に入れた。あれは、騎士隊にいたときにいつも持ち歩いていたもの、自分に対する戒めだ。

 まだ持っていたんだ。もうとっくにやめているとおもっていたのに。それに、僕と戦っているときにあえてそれを口に入れたのって。うわ、やばい。この人本気だ。ぞくぞくとする嬉しさと緊張が入り交じった異常な興奮に染まりきる前に、駆けだす。剣が馳せちがって、金属音が響く。お互いかまえながら間合いを測る。そして、縦横無尽に動いて、一気呵成に攻める。そして、雷を纏った大剣が、レイピアをあっという間に溶かしきって、ネフェシュが援護をする。

 骨が砕ける重い蹴り、殴打。目が眩む。雷が髪の毛を焦し、掠めた肌を焼く。股間めがけて爪先を振り上げる。言葉なんて、もうなかった。決闘とはほど遠い、騎士らしからぬ私闘じみた斬り合い。名誉も尊厳も、優雅さもない。ただ勝つか負けるか。後ろから攻撃させて、妨害させるなんて汚い真似だって平気でできてしまう。僕たちにとってはいつもの戦い方だ。お互い手の内は知り尽くしている。

 それでも、届かない。手傷一つ負わせられない。体躯は岩のように固く、山のように大きい。味方だと頼もしかったけど、敵に回ってしまえばこれほど厄介なんて。

 倒せないかもしれない。いや、絶対に倒す。絶対に。僕のすべてをかけてでも。

「いくよ、ネフェシュ」
「あいよ、主どの」

 閃光が、また走った。
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