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第12話 テオは人がいい
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翌朝。
梟の目の事務所に出勤したテオは、見慣れぬ少女がいることに驚き、目を見開いた。
「クロード、まさか、お前……こんな子からむしり取ろうとか考えているんじゃないだろうな」
「違う、違う、この子はミナ。元々は王立図書館の司書だったけど、訳あって、俺達と一緒に働くことになった」
「は? そりゃあないぜ、クロード」
テオは不服そうに顔をしかめる。
「メンバーを増やすのも、減らすのも、二人で決めるっていう話だったじゃないか。どうして俺に断りもなく、勝手に仲間に引き込んだんだ」
「まあまあ、テオ。許してあげて。緊急だったの」
横からレベッカが割り込んできて、フォローしてきた。
ミナは、そんなやり取りを見ながら、おどおどしている。何か手伝えることがあるなら手伝いたいけれど、いま、自分に出来ることは何も無い、といった感じで、すっかり困り果てている様子だ。
「この子は、あの先代図書館長アスマの娘よ。知ってるでしょ、アスマ。禁断の魔導書を持っていたとかいう罪で、処刑された」
「そんな子を、どうしてうちで引き取らないといけないんだ」
「スイーパーに殺されかけていたところを、クロードがたまたま助けたの。もし、ここで見放したら、ミナちゃん、すぐにでも命を落とすことになるわ」
「いや、だったら、余計に駄目だろ!」
テオはずんぐりとした丸い体を揺すって、怒りを露わにする。自分が蚊帳の外に置かれた状態で、こんな大事なことを決められたのが、何よりも許せないのだろう。
「魔力バンクと敵対していいことは何も無い! あっちは王国の経営だ。俺達みたいな違法の業者は、吹けば飛ぶような存在。闇に紛れて密かに活動するべきで、表舞台に出るべきではない。ましてや、逆らうような真似は――」
「じゃあ、いいのね? この子が死んでしまっても。私達なら守れるかもしれないのに、見捨ててしまって、果たしてあなたは平気でいられるのかしら」
「おいおい、何を脅しみたいなことを言ってくるんだ。俺は、そんな言葉には、だまされないぞ」
「ほら、ミナちゃんからも、ちゃんとお願いして」
レベッカは目配せした。
実は、すでにレベッカは、テオが文句を言ってくることを予期して、エミールとミナにアドバイスをしていたのである。
いわく、『テオは正義感が強いから正攻法で攻めればちょろいわよ』とのこと。
「すみません、ご迷惑だとは重々承知なのですけど、でも、助けてください……!」
潤んだ瞳で真っ向から見つめられて、テオは、ウッと呻いた。わかりやすいほどに効いている。
「私、他に頼れる人達がいないんです! お願いします、一所懸命働きますから、だから……!」
はああ、とテオはため息をついた。
丸々と太っていて、大柄なテオは、見るからに人がよさそうだ。そして、見た目とは裏腹に、ということはなく、実際に優しい人柄の持ち主のようだった。
「しょうがないな。金貸しの仕事は厳しいぞ? 覚悟はあるのか?」
その言葉を聞いた瞬間、ミナはパッと顔を明るくし、勢いよくテオに抱きついた。
「ありがとう、テオさん! すごく嬉しい!」
「お、おお……喜んでくれて、何よりだ」
親子ほどの年齢差があるミナに抱きつかれて、どう反応すればいいのかわからない、といった感じで、テオは戸惑っている。そんな風に困り果てているテオを見て、エミールとレベッカはクスクスと笑った。
こうして、ミナは正式に、梟の目のメンバーとなったのである。
とは言え、事はそう単純ではない。
(なんだかんだ、まだ、ミナもレベッカも、本心から納得はしてないだろうからな……)
エミールの懸念は、彼女らの本心である。
女王ナラーファを倒すことで、全ての問題を解決しようというエミールの考えに、ミナとレベッカは半分賛成、半分反対、といったスタンスであった。
賛成なのは、それが一番の解決方法である、ということ。
反対なのは、あまりにも茨の道である、ということだ。
他に良案がないから、エミールの考えに従っているだけで、完全に良しとしているわけではない、という点には注意が必要だ。
「さて……クロード。わかっているとは思うが、俺達には余裕がない。工場の連中から回収した3万MPは、明日の返済で尽きる。今日明日には、もっとたくさんのMPを回収しないといけない」
「誰か、大口の客はいないのか?」
「ウィッチクラブのマザーウィッチ・オデットはどうだ? 約20万MP借りているが、すでに返済期限を過ぎている。なんでも、あちこちに借金している多重債務者とのことだ。回収不能になる前に、俺達の分を取り立てておく必要がある。優先度も高い債務者だ」
「決まりだ。オデットにしよう」
ウィッチクラブとは、夜の店である。様々な事情で夜働かないといけない魔女が、酒と色香で客を酔わせる場であり、時として色恋営業に引っかかって家庭をないがしろにする者や、借金してまで通い詰める者まで出てきてしまい、たびたび社会問題に発展する。
マザーウィッチとは、そんなウィッチクラブで働く魔女達を束ねる、店の中で最も位の高い魔女のこと。
オデットは、そんなマザーウィッチの立場でありながら、多額の借金を抱えているという。
「じゃあ、三人で行ってきてくれ。俺は、今回は内勤にする。魔力バンクの取り立ての対応もしないといけないしな」
「わかった。ミナ、レベッカ、行こう。オデットの家へ向かうぞ」
まだ朝なので、ウィッチクラブはやっていないだろう。直接自宅を訪ねるしかない。
さっそく事務所を出たエミール達は、まっすぐオデットの家へと向かう。
だが、まだ彼らはわかっていなかった。簡単に済むはずだった、この取り立てが、予想外に大きなトラブルへと発展していくことになるとは――。
梟の目の事務所に出勤したテオは、見慣れぬ少女がいることに驚き、目を見開いた。
「クロード、まさか、お前……こんな子からむしり取ろうとか考えているんじゃないだろうな」
「違う、違う、この子はミナ。元々は王立図書館の司書だったけど、訳あって、俺達と一緒に働くことになった」
「は? そりゃあないぜ、クロード」
テオは不服そうに顔をしかめる。
「メンバーを増やすのも、減らすのも、二人で決めるっていう話だったじゃないか。どうして俺に断りもなく、勝手に仲間に引き込んだんだ」
「まあまあ、テオ。許してあげて。緊急だったの」
横からレベッカが割り込んできて、フォローしてきた。
ミナは、そんなやり取りを見ながら、おどおどしている。何か手伝えることがあるなら手伝いたいけれど、いま、自分に出来ることは何も無い、といった感じで、すっかり困り果てている様子だ。
「この子は、あの先代図書館長アスマの娘よ。知ってるでしょ、アスマ。禁断の魔導書を持っていたとかいう罪で、処刑された」
「そんな子を、どうしてうちで引き取らないといけないんだ」
「スイーパーに殺されかけていたところを、クロードがたまたま助けたの。もし、ここで見放したら、ミナちゃん、すぐにでも命を落とすことになるわ」
「いや、だったら、余計に駄目だろ!」
テオはずんぐりとした丸い体を揺すって、怒りを露わにする。自分が蚊帳の外に置かれた状態で、こんな大事なことを決められたのが、何よりも許せないのだろう。
「魔力バンクと敵対していいことは何も無い! あっちは王国の経営だ。俺達みたいな違法の業者は、吹けば飛ぶような存在。闇に紛れて密かに活動するべきで、表舞台に出るべきではない。ましてや、逆らうような真似は――」
「じゃあ、いいのね? この子が死んでしまっても。私達なら守れるかもしれないのに、見捨ててしまって、果たしてあなたは平気でいられるのかしら」
「おいおい、何を脅しみたいなことを言ってくるんだ。俺は、そんな言葉には、だまされないぞ」
「ほら、ミナちゃんからも、ちゃんとお願いして」
レベッカは目配せした。
実は、すでにレベッカは、テオが文句を言ってくることを予期して、エミールとミナにアドバイスをしていたのである。
いわく、『テオは正義感が強いから正攻法で攻めればちょろいわよ』とのこと。
「すみません、ご迷惑だとは重々承知なのですけど、でも、助けてください……!」
潤んだ瞳で真っ向から見つめられて、テオは、ウッと呻いた。わかりやすいほどに効いている。
「私、他に頼れる人達がいないんです! お願いします、一所懸命働きますから、だから……!」
はああ、とテオはため息をついた。
丸々と太っていて、大柄なテオは、見るからに人がよさそうだ。そして、見た目とは裏腹に、ということはなく、実際に優しい人柄の持ち主のようだった。
「しょうがないな。金貸しの仕事は厳しいぞ? 覚悟はあるのか?」
その言葉を聞いた瞬間、ミナはパッと顔を明るくし、勢いよくテオに抱きついた。
「ありがとう、テオさん! すごく嬉しい!」
「お、おお……喜んでくれて、何よりだ」
親子ほどの年齢差があるミナに抱きつかれて、どう反応すればいいのかわからない、といった感じで、テオは戸惑っている。そんな風に困り果てているテオを見て、エミールとレベッカはクスクスと笑った。
こうして、ミナは正式に、梟の目のメンバーとなったのである。
とは言え、事はそう単純ではない。
(なんだかんだ、まだ、ミナもレベッカも、本心から納得はしてないだろうからな……)
エミールの懸念は、彼女らの本心である。
女王ナラーファを倒すことで、全ての問題を解決しようというエミールの考えに、ミナとレベッカは半分賛成、半分反対、といったスタンスであった。
賛成なのは、それが一番の解決方法である、ということ。
反対なのは、あまりにも茨の道である、ということだ。
他に良案がないから、エミールの考えに従っているだけで、完全に良しとしているわけではない、という点には注意が必要だ。
「さて……クロード。わかっているとは思うが、俺達には余裕がない。工場の連中から回収した3万MPは、明日の返済で尽きる。今日明日には、もっとたくさんのMPを回収しないといけない」
「誰か、大口の客はいないのか?」
「ウィッチクラブのマザーウィッチ・オデットはどうだ? 約20万MP借りているが、すでに返済期限を過ぎている。なんでも、あちこちに借金している多重債務者とのことだ。回収不能になる前に、俺達の分を取り立てておく必要がある。優先度も高い債務者だ」
「決まりだ。オデットにしよう」
ウィッチクラブとは、夜の店である。様々な事情で夜働かないといけない魔女が、酒と色香で客を酔わせる場であり、時として色恋営業に引っかかって家庭をないがしろにする者や、借金してまで通い詰める者まで出てきてしまい、たびたび社会問題に発展する。
マザーウィッチとは、そんなウィッチクラブで働く魔女達を束ねる、店の中で最も位の高い魔女のこと。
オデットは、そんなマザーウィッチの立場でありながら、多額の借金を抱えているという。
「じゃあ、三人で行ってきてくれ。俺は、今回は内勤にする。魔力バンクの取り立ての対応もしないといけないしな」
「わかった。ミナ、レベッカ、行こう。オデットの家へ向かうぞ」
まだ朝なので、ウィッチクラブはやっていないだろう。直接自宅を訪ねるしかない。
さっそく事務所を出たエミール達は、まっすぐオデットの家へと向かう。
だが、まだ彼らはわかっていなかった。簡単に済むはずだった、この取り立てが、予想外に大きなトラブルへと発展していくことになるとは――。
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