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射精管理①

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 ◆◆◆◆◆ 《ルドヴィーク視点》

 いきなり何を言い出すのかと思えば、『射精管理』とは……アリーチェは可愛い顔をしているが、中身は聡く考えもしっかりした女性だ。それなのに、時折口に出る閨の言葉が怪しすぎる。

 普通の貴族令嬢であれば意味も知らないことを、次から次へと口にするのは……やはり魅惑的な姉がいるからだろう。

 何も知らない真っ白な娘を自分の色に染めるのがいい、と騎士の一人が言っていたが、俺はむしろアンバランスなほどに閨の知識を持つアリーチェが好きだ。可愛い。

「あっ、ルドヴィーク様! こんなすぐに、大きくなりすぎですっ!」

 勃起した男根を握りしめると、濡れそぼった先端を口に含めようとした。だが、我慢汁が垂れた鈴口に慣れないのか、文句を言っている。

「無理をしなくてもいい」
「無理とかじゃありませんっ! 射精管理ができないと一人前の女じゃないと聞きました!」

 ——いや、だからそれがおかしいのだが……

 陰茎に白く小さな手が触れている。それだけの刺激でイってしまいそうだが、辺境伯としての矜持がある。睾丸を柔らかく手で包まれながら、アリーチェは裏筋を舐め始めた。

「うっ……アリーチェ……」

 気持ちいい。

 もの凄く気持ちがいい。

 壁に背をつけて立つ俺の前に跪いて、懸命にアレを扱く妻からの刺激でどうにかなりそうだ。……いや、もうなっている。

 アリーチェは小さな口をめいっぱい動かして愚息を舐め回した。あまりの気持ち良さに呻き声を上げ、陰茎をギンギンに硬く勃ち上がらせる。

「だめだ、そんな風に触られたら……すぐにイってしまう」

 彼女の温もりで包まれた愚息はすぐにでも昇天しそうになる。だが、決定的な刺激は与えられず、緩やかに扱かれるだけだ。

 もどかしいと思いつつ視線を下げると、亀頭を咥えたアリーチェと目が合った。口いっぱいに頬張って、上目遣いでこちらを見ている。長いまつ毛を震わせていた。——可愛い。

「うっ……アリーチェ……」

 まさか、こんなことまでしてくれるとは。

 視覚による刺激だけでイきそうになるが、彼女はそれ以上の刺激をくれる。亀頭部を咥えられ上下に動きながら、亀頭の傘の部分を唇でひっかけ、裏筋を舌でなぞられる。

 ——たまらないっ!

 すぐに発射しそうになるが腹に力を入れて射精感を堪える。ビクビクと震える陰茎を、アリーチェは喉の奥に入れて口で扱いた。

「ダメだ……あぁ、出るっ」

 果ててしまう! と思ったところでアリーチェは口を外し、陰茎の根本をぎゅっと握りしめる。

「うあっ」

 最後の最後ではしごを外され、イきそうになったところで止められた。もっと、と思うけれど彼女はアレを見つめるだけで、何もしてくれない。

「これでいいのかなぁ……」
「よくないっ」

 すかさず叫んでしまうが、アリーチェは「私がいいって言うまで、射精しちゃダメですよ?」と首をコテンと傾けた。可愛い顔で、ものすごいことを言われている……ような気がする。

「その、射精管理は上級者すぎないか? 俺達はまだ、普通でもいいと思うが……」

 というか普通に抱きたい。アリーチェの様子を見るに、もう大丈夫ならこのまま襲い掛かりたい。

 だが、なぜか閨の格言にこだわりがある新妻の意志は強かった。

「もっと上達して、ルドウィーク様に喜んで欲しいのです!」
「いや、俺は今のままでも十分満足しているから、普通にイかせて欲しい」
「今日はダメです」

 するとアリーチェは目の前でドレスのボタンを外し、衣擦れの音をさせるとぱさりと床に置く。いやらしいほどに煽情的な下着姿が目に入り、ドクっと血が全身を巡っていく。

「アリーチェ? ……何をしている?」
「何って、射精管理の準備です」
「いや、でも朝からいいのか?」
「……今からは嫌だった?」
「いや! いい!」

 戸惑うことなく俺は素直に欲望を口にすると、彼女も直接的な言葉に顔を赤らめた。

「だったら……ちょっと待って」

 するとショーツの紐を解き、床に落とす。白いシュミーズ一枚になって、近づいてきた。

 アリーチェが目の前に立つと、胸の谷間が迫ってくる。俺のお気に入りの乳房がぷりんと揺れている。先端がとがり始めているのか、白い布地を押し上げていた。

「動かないでね、今日は私がするから」
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