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後編
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「マ、マリア?あの女が怖いのかもしれないけど大丈夫。俺様が側にいるから」
「そもそも私。サラ様からいじめなんて受けていませんが」
「あ、貴方何を言っていますの?わたくし、貴方にたくさん嫌がらせしましたわよ?」
マリアの発言に、ついいじめを行った張本人であるサラもつい確認をとってしまう。
「嫌がらせですか……?」
私は学園でのことを思い出しているけど……駄目だ。思い当たることが何一つない。
「ほら、貴方の頭から水かぶせたり、お腹蹴とばして上から踏みつけたりしたでしょ?」
頭から水をかぶせたり、お腹蹴とばして上から踏みつけたり……あぁ!
「あれいじめなんですか!てっきり私へのご褒美かとばっかり……」
「へ?ご褒美……?」
「はいっ!私がいい成績をとると、そのたびにしてくるので、てっきりいい成績をとったご褒美にしてくださったのかとばっかり……」
「どうしてそう考えになりますの!」
「だって……すごく気持ちよかったから」
「は!?気持ちよく……って、貴方何言ってますの……」
私が自身の性癖に気付いたのは実は子爵家に引き取られた時だった。子爵家の方からは多分歓迎されていなかったんだろう。特に奥様と義妹からは。
二人は私と顔を合わせるたびに「汚い」「平民風情」と仰います。それを聞くたびに下腹部がビクッてするので、何か病気でも掛かってしまったのかと思いました。
その時に、教育係から出された課題を調べるために、子爵の書斎へ赴いたときに、何気なく分厚いカバーがしてある本が1冊ありました。タイトルは経営に関する内容でしたので読もうといたしました。
……そのカバーはカモフラージュで中身は全く別のものでした。
その内容というのが、登場人物の男性が女性から鞭で傷つけられたり、罵倒を受けるたびに、悦んでいるといった内容でした。
「だってサラ様から罵声を浴びせてくださったり、足蹴にしてくれたり、今までの人は誰もしてくださらなかったから……」
子爵家の方々は口で罵ってくるだけで、手を出してきませんでした。最初のうちはそれでもよかったのですが、次第に満足できなくなってきて。学園に入ったらロマンス小説みたいに誰かいじめてくれるかなと期待していました。
でもどの令嬢も子爵家の方々と同じで、口で罵ってくるだけで直接手を出してきませんでした。
そんな時です。サラ様とであったのは。
サラ様は中間考査で私の成績が偶々上位になったときに、私の前に現れて罵倒した後に私の頬を叩き、その拍子に倒れた私を何度も足蹴にしてくださいました。
その後、殿下が何故か近づいてきましたが、私と殿下の一緒にいる姿をサラ様が見てからは一層激しくなって……
もう私、サラ様以外では満足にイクこともできません。
「はぁはぁ、思い出しただけで身体が興奮してきました……サラ様!いつものように私を罵ってください!」
「嫌ですわ!近づかないでこの変態!」
「あぁ、もっと……」
「ひぃ……!こっち来ないで!」
あぁ、そうやって汚らしい者を見る目もまた興奮します!
ちなみにレオン殿下は、この事件で廃嫡となりました。
「なんで貴方がここにいますの!」
サラ様の声は何時聞いても興奮します!
私の目の前にいるのはサラ様。ちなみに私が今いるのは公爵家です。なんで公爵家に私がいるかって?
実は学園を卒業した私は、サラ様の側付きになることが出来ました!まさか公爵様と話が会うなんて思ってもいませんでした。それにしても公爵様と奥様の関係がそんなだったとは……意外と私と同じ人っているんですかね?
「さあ、サラ様。王妃様のお茶会に行くドレスに着替えましょう」
「ちょっとなんか手がいやらしいですわよ……」
「いえいえ~気のせいです。さあさあ!」
「絶対に嫌ですわ!誰か、誰かいませんの!」
「お召し物脱がせますね……」
「触らないでくださる!」
バチンッ!っとキレのいい音がしました。サラ様が私の頬をビンタしました。
……あぁ!この罵倒!それにキレのいいビンタ!……やはり最高ですわ!
「気持ちいい……っ。つい濡れてしまいました……もう我慢できません!サラ様!もっと激しく!」
「なんでこんなことになりましたのーーー!!」
「そもそも私。サラ様からいじめなんて受けていませんが」
「あ、貴方何を言っていますの?わたくし、貴方にたくさん嫌がらせしましたわよ?」
マリアの発言に、ついいじめを行った張本人であるサラもつい確認をとってしまう。
「嫌がらせですか……?」
私は学園でのことを思い出しているけど……駄目だ。思い当たることが何一つない。
「ほら、貴方の頭から水かぶせたり、お腹蹴とばして上から踏みつけたりしたでしょ?」
頭から水をかぶせたり、お腹蹴とばして上から踏みつけたり……あぁ!
「あれいじめなんですか!てっきり私へのご褒美かとばっかり……」
「へ?ご褒美……?」
「はいっ!私がいい成績をとると、そのたびにしてくるので、てっきりいい成績をとったご褒美にしてくださったのかとばっかり……」
「どうしてそう考えになりますの!」
「だって……すごく気持ちよかったから」
「は!?気持ちよく……って、貴方何言ってますの……」
私が自身の性癖に気付いたのは実は子爵家に引き取られた時だった。子爵家の方からは多分歓迎されていなかったんだろう。特に奥様と義妹からは。
二人は私と顔を合わせるたびに「汚い」「平民風情」と仰います。それを聞くたびに下腹部がビクッてするので、何か病気でも掛かってしまったのかと思いました。
その時に、教育係から出された課題を調べるために、子爵の書斎へ赴いたときに、何気なく分厚いカバーがしてある本が1冊ありました。タイトルは経営に関する内容でしたので読もうといたしました。
……そのカバーはカモフラージュで中身は全く別のものでした。
その内容というのが、登場人物の男性が女性から鞭で傷つけられたり、罵倒を受けるたびに、悦んでいるといった内容でした。
「だってサラ様から罵声を浴びせてくださったり、足蹴にしてくれたり、今までの人は誰もしてくださらなかったから……」
子爵家の方々は口で罵ってくるだけで、手を出してきませんでした。最初のうちはそれでもよかったのですが、次第に満足できなくなってきて。学園に入ったらロマンス小説みたいに誰かいじめてくれるかなと期待していました。
でもどの令嬢も子爵家の方々と同じで、口で罵ってくるだけで直接手を出してきませんでした。
そんな時です。サラ様とであったのは。
サラ様は中間考査で私の成績が偶々上位になったときに、私の前に現れて罵倒した後に私の頬を叩き、その拍子に倒れた私を何度も足蹴にしてくださいました。
その後、殿下が何故か近づいてきましたが、私と殿下の一緒にいる姿をサラ様が見てからは一層激しくなって……
もう私、サラ様以外では満足にイクこともできません。
「はぁはぁ、思い出しただけで身体が興奮してきました……サラ様!いつものように私を罵ってください!」
「嫌ですわ!近づかないでこの変態!」
「あぁ、もっと……」
「ひぃ……!こっち来ないで!」
あぁ、そうやって汚らしい者を見る目もまた興奮します!
ちなみにレオン殿下は、この事件で廃嫡となりました。
「なんで貴方がここにいますの!」
サラ様の声は何時聞いても興奮します!
私の目の前にいるのはサラ様。ちなみに私が今いるのは公爵家です。なんで公爵家に私がいるかって?
実は学園を卒業した私は、サラ様の側付きになることが出来ました!まさか公爵様と話が会うなんて思ってもいませんでした。それにしても公爵様と奥様の関係がそんなだったとは……意外と私と同じ人っているんですかね?
「さあ、サラ様。王妃様のお茶会に行くドレスに着替えましょう」
「ちょっとなんか手がいやらしいですわよ……」
「いえいえ~気のせいです。さあさあ!」
「絶対に嫌ですわ!誰か、誰かいませんの!」
「お召し物脱がせますね……」
「触らないでくださる!」
バチンッ!っとキレのいい音がしました。サラ様が私の頬をビンタしました。
……あぁ!この罵倒!それにキレのいいビンタ!……やはり最高ですわ!
「気持ちいい……っ。つい濡れてしまいました……もう我慢できません!サラ様!もっと激しく!」
「なんでこんなことになりましたのーーー!!」
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