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第Ⅰ章
第1話
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王子は焦っていた。
遅い。遅すぎる。着替えるのになぜこんなに時間がかかるのだろうか。それとも自分が早すぎるのか。どっちにしろ、もうかれこれ30分も彼女を待っているのに、一向に出てくる気配がない。
「おーい、まだかー?」
彼は少し苛ついた感じで呼びかける。
すると、部屋の扉が静かに開いた。
出てきたのは彼女である。
純白のドレスに身を包み、頭には申し訳程度にちょこんとティアラが付けてあった。
「ごめんなさい。神父様の前でお祈りしていたの」
「そ、そうだったのか。悪いな、急かして」
彼は少し言葉に詰まってしまった。他でもない、彼女があまりにも美しかったからだ。
彼はその照れを隠すように言った。
「それじゃ、行こうか」
「うん!」
こうして、めでたく結婚式は始まったのだ。
しかし、彼らは知らなかった。
これから起こる、地獄の日々を──。
★★★
都市国家エルリア国。
北半球のとある大陸に位置する人口200万人ほどの小さな国で、通称水の都。
複雑に入り組んだ迷路のような水路が国のあらゆるところに繋がっているため、移動手段はほとんど船である。また、その水路に沿うように建っている無数の煉瓦造りの家々が美しい景観を生み出していて、毎年多くの観光客が訪れる。
そして今日は、より一層人が多かった。
「英雄エルリア万歳!」
「我が故郷エルリア国に乾杯!」
「「「乾杯!!」」」
今日は、待ちに待った百年祭である。
エルリア国は今日で生誕100周年を迎えた。第一次時空冥界決戦という戦争の末勝利した英雄エルリアが、100年前ここで国を作り世界平和の礎を築いたとして大々的に報じられ、世界中から観光客が押し寄せているのだ。
国中が祝福の渦中にある一方で、城には何やら慌ただしい雰囲気が漂っていた。
「ええい!セイラはまだ起きてこぬのか!」
「はい、部屋の内側から鍵がかけられております。いつもは開けてお眠りになるのに…」
第3代エルリア国王とその召使いたちその他諸々は、この一向に起きる気配のない姫をどう起こすか、はたまたどうやって部屋の鍵を開けるかで試行錯誤を続けていた。
「どうしてこんな日にあいつは…!しかも今日は隣国の王子も来ているのだぞ!もし婚約破棄でもされたら私は…」
「お、王様!落ち着いてください!式典が始まるまであと2時間ほどあります、この間に手を打たねば!」
一人の兵士が告げる。
王が意を決したように言った。
「…あいつを呼ぶか」
王がつぶやくと、たちまち周りの兵士及び召使いたちの顔が青ざめた。
「な、なんですって!?確かに彼なら姫様を起こせられるかもしれませんが、今日は王子が来られているのですよ!?」
「わかっておる。しかし、王子がこんな生活感のないだらしない姫が婚約者だと知ったら、それこそこの国が終わってしまう。この婚約は隣国との和平契約も兼ねているのだ。失敗するわけにはいかん」
王はどこか憂いを帯びた声色で言った。
「…それもそうですね。国民をまた苦しめるわけにはいけませんし…」
「では、呼んできてもらえるか」
「は、仰せのままに」
数人の兵士が足早に玉座を去る。
王はどっと押し寄せる疲労と緊張で思わず椅子に腰掛けた。
そして小さく声を漏らした。
「嫌な予感がする」
★★★
「で、俺のところに来たってわけか」
「申し訳ありません。しかし、もうあなたの手を借りるしかなくて…」
兵士はとてつもなく嫌そうな顔をしながら少年に懇願した。
少年の名はラグナ。城下町に一人で暮らしている。
ラグナとセイラは幼馴染だ。ラグナはあのセイラの困った性格をよく知っている。王は、セイラと昔から親交のあるラグナなら、姫を起こせると考えたのだ。
ただ、一つ大きな問題があった。
「ラグナ様、どうか…」
「いいよ、ラグナで。…でも、セイラはつい最近隣の国の王子と婚約が決まったばかりだろ?大丈夫なのか?」
「うう…それは私にも…」
「まあ、そのへんはうまくやってくれよ?もし王子にバレたらやべえぞ」
「わかりました。では早速…」
ラグナと兵士たちは急いで城に戻った。
ラグナは王に歓迎された。足早に姫の部屋へ向かう。
ラグナは軽く声をかけた。
「おいセイラー、起きる時間だぞー」
返事がない。ただの睡眠中のようだ。
「おいセイラ!いい加減起きろ!今日がなんの日か知ってんだろ!」
ラグナが叫ぶ。すると、両開きのドアの片側がちょびっとだけ開いた。
「ふえ…」
出てきたのはセイラである。ボサボサの髪と、乱れたパジャマ、そしてか弱い声。一国の姫とは思えないほど情けない姿をさらけ出しながら起きてきた。
しかし、セイラは声の主を確認すると眠気が吹き飛んだようだ。
「ラグナ~~!会いたかったよ~~♡」
「バカ、やめろ!抱きつくな!おい、ちょ待っ、死ぬ!首!死ぬって!息、息が!」
ラグナを見るなり抱きつくセイラ。絞殺されまいと、必死に引き剥がす。
「ゴホッ、お、お前なあ!婚約してるのに何考えてんだ!」
ラグナが思わず叫ぶ。
「だって、私にはラグナしかいないよ!私、ずっと…」
「わかった!わかったから、もう、もういいから…。」
ラグナはため息をついた。
「お前はもう一国の姫だ。やがては妃となる身なんだぞ?俺とは住んでる世界がまるで違うんだ。わかるか?」
「だって、小さいときは、」
「俺やユンはまだ子供だ。結婚もできないし、仕事もできない。だけど、お前はもう結婚だってできるし、国を治めることもできるんだ。だから、」
「…」
「だから、俺はセイラの婚約者になることはできない。」
セイラは黙ったままだった。俯いていて、表情はわからなかった。
「今日は百年祭だ。それに、お前の結婚祝いの祭りでもある。エルリア国民のためにも、早くウェディングドレス姿見せてやれよ」
ラグナは言う。セイラはコクっと頷くと、メイドと共に着替え室へと向かった。
「ラグナ殿。このエルリア国王、心より感謝申し上げます。本当にありがとう」
王は少年にひざまずいた。
「よしてくださいよ国王、俺はあいつを説得しただけです。じゃ、俺もそろそろ祭りの準備があるんで、ここらで失礼します」
ラグナは足早に場を後にしようとする。
「ラグナよ」
王が少年を引き止める。彼は振り向かず歩き続ける。だが、かまわず王は言った。
「娘は…セイラは、私を恨んでおるのか…?」
ラグナの動きが止まった。
長い沈黙が生まれた。
まるで彼女の心のように、醜く淀んだ静寂は、ラグナの心に一筋の傷を刻んだ。
彼と彼女。
少年の世界と少女の世界。
そこに、一体どれだけの差があるのだろう。
歳を重ねるに連れ、彼女はどんどん離れていった。自分では意識していなくても、互いの存在が遠くなっていくのを感じないわけがなかった。
いや、意識していなかったんじゃない。逃げていただけだ。
セイラという一人の女性の気持ちに正面から向き合わなかっただけだ。
セイラの婚約を知ったとき、咄嗟に愛想笑いを作って必死に現実から逃げていたのは誰だ。それで、一体何人の人間を傷つけた。あのとき、城に乗り込んで抗議でもしていれば少しは変わっていたかもしれないのに。
彼女がもし国王を恨んでいるとしたら、それは完全な誤解だ。まったくの被害妄想だ。
だけど、ラグナは自己保身に走った。
辛い現実と、己の心から逃げるために。
「セイラは……」
次の一言は決まっている。なぜなら、それが彼の償いであり、戒めなのだから。
「セイラは、誰も恨んでなんかいませんよ。新しい生活が怖いだけなんですよ。マリッジブルーってやつです、きっと」
「…そうか。ならいいんだ。すまない、引き止めてしまったな」
王は安堵の声を出した。だが、表情はどこか物憂げだった。
ラグナは無言で城を後にした。もちろん、祭りの準備なんてするわけがなかった。
遅い。遅すぎる。着替えるのになぜこんなに時間がかかるのだろうか。それとも自分が早すぎるのか。どっちにしろ、もうかれこれ30分も彼女を待っているのに、一向に出てくる気配がない。
「おーい、まだかー?」
彼は少し苛ついた感じで呼びかける。
すると、部屋の扉が静かに開いた。
出てきたのは彼女である。
純白のドレスに身を包み、頭には申し訳程度にちょこんとティアラが付けてあった。
「ごめんなさい。神父様の前でお祈りしていたの」
「そ、そうだったのか。悪いな、急かして」
彼は少し言葉に詰まってしまった。他でもない、彼女があまりにも美しかったからだ。
彼はその照れを隠すように言った。
「それじゃ、行こうか」
「うん!」
こうして、めでたく結婚式は始まったのだ。
しかし、彼らは知らなかった。
これから起こる、地獄の日々を──。
★★★
都市国家エルリア国。
北半球のとある大陸に位置する人口200万人ほどの小さな国で、通称水の都。
複雑に入り組んだ迷路のような水路が国のあらゆるところに繋がっているため、移動手段はほとんど船である。また、その水路に沿うように建っている無数の煉瓦造りの家々が美しい景観を生み出していて、毎年多くの観光客が訪れる。
そして今日は、より一層人が多かった。
「英雄エルリア万歳!」
「我が故郷エルリア国に乾杯!」
「「「乾杯!!」」」
今日は、待ちに待った百年祭である。
エルリア国は今日で生誕100周年を迎えた。第一次時空冥界決戦という戦争の末勝利した英雄エルリアが、100年前ここで国を作り世界平和の礎を築いたとして大々的に報じられ、世界中から観光客が押し寄せているのだ。
国中が祝福の渦中にある一方で、城には何やら慌ただしい雰囲気が漂っていた。
「ええい!セイラはまだ起きてこぬのか!」
「はい、部屋の内側から鍵がかけられております。いつもは開けてお眠りになるのに…」
第3代エルリア国王とその召使いたちその他諸々は、この一向に起きる気配のない姫をどう起こすか、はたまたどうやって部屋の鍵を開けるかで試行錯誤を続けていた。
「どうしてこんな日にあいつは…!しかも今日は隣国の王子も来ているのだぞ!もし婚約破棄でもされたら私は…」
「お、王様!落ち着いてください!式典が始まるまであと2時間ほどあります、この間に手を打たねば!」
一人の兵士が告げる。
王が意を決したように言った。
「…あいつを呼ぶか」
王がつぶやくと、たちまち周りの兵士及び召使いたちの顔が青ざめた。
「な、なんですって!?確かに彼なら姫様を起こせられるかもしれませんが、今日は王子が来られているのですよ!?」
「わかっておる。しかし、王子がこんな生活感のないだらしない姫が婚約者だと知ったら、それこそこの国が終わってしまう。この婚約は隣国との和平契約も兼ねているのだ。失敗するわけにはいかん」
王はどこか憂いを帯びた声色で言った。
「…それもそうですね。国民をまた苦しめるわけにはいけませんし…」
「では、呼んできてもらえるか」
「は、仰せのままに」
数人の兵士が足早に玉座を去る。
王はどっと押し寄せる疲労と緊張で思わず椅子に腰掛けた。
そして小さく声を漏らした。
「嫌な予感がする」
★★★
「で、俺のところに来たってわけか」
「申し訳ありません。しかし、もうあなたの手を借りるしかなくて…」
兵士はとてつもなく嫌そうな顔をしながら少年に懇願した。
少年の名はラグナ。城下町に一人で暮らしている。
ラグナとセイラは幼馴染だ。ラグナはあのセイラの困った性格をよく知っている。王は、セイラと昔から親交のあるラグナなら、姫を起こせると考えたのだ。
ただ、一つ大きな問題があった。
「ラグナ様、どうか…」
「いいよ、ラグナで。…でも、セイラはつい最近隣の国の王子と婚約が決まったばかりだろ?大丈夫なのか?」
「うう…それは私にも…」
「まあ、そのへんはうまくやってくれよ?もし王子にバレたらやべえぞ」
「わかりました。では早速…」
ラグナと兵士たちは急いで城に戻った。
ラグナは王に歓迎された。足早に姫の部屋へ向かう。
ラグナは軽く声をかけた。
「おいセイラー、起きる時間だぞー」
返事がない。ただの睡眠中のようだ。
「おいセイラ!いい加減起きろ!今日がなんの日か知ってんだろ!」
ラグナが叫ぶ。すると、両開きのドアの片側がちょびっとだけ開いた。
「ふえ…」
出てきたのはセイラである。ボサボサの髪と、乱れたパジャマ、そしてか弱い声。一国の姫とは思えないほど情けない姿をさらけ出しながら起きてきた。
しかし、セイラは声の主を確認すると眠気が吹き飛んだようだ。
「ラグナ~~!会いたかったよ~~♡」
「バカ、やめろ!抱きつくな!おい、ちょ待っ、死ぬ!首!死ぬって!息、息が!」
ラグナを見るなり抱きつくセイラ。絞殺されまいと、必死に引き剥がす。
「ゴホッ、お、お前なあ!婚約してるのに何考えてんだ!」
ラグナが思わず叫ぶ。
「だって、私にはラグナしかいないよ!私、ずっと…」
「わかった!わかったから、もう、もういいから…。」
ラグナはため息をついた。
「お前はもう一国の姫だ。やがては妃となる身なんだぞ?俺とは住んでる世界がまるで違うんだ。わかるか?」
「だって、小さいときは、」
「俺やユンはまだ子供だ。結婚もできないし、仕事もできない。だけど、お前はもう結婚だってできるし、国を治めることもできるんだ。だから、」
「…」
「だから、俺はセイラの婚約者になることはできない。」
セイラは黙ったままだった。俯いていて、表情はわからなかった。
「今日は百年祭だ。それに、お前の結婚祝いの祭りでもある。エルリア国民のためにも、早くウェディングドレス姿見せてやれよ」
ラグナは言う。セイラはコクっと頷くと、メイドと共に着替え室へと向かった。
「ラグナ殿。このエルリア国王、心より感謝申し上げます。本当にありがとう」
王は少年にひざまずいた。
「よしてくださいよ国王、俺はあいつを説得しただけです。じゃ、俺もそろそろ祭りの準備があるんで、ここらで失礼します」
ラグナは足早に場を後にしようとする。
「ラグナよ」
王が少年を引き止める。彼は振り向かず歩き続ける。だが、かまわず王は言った。
「娘は…セイラは、私を恨んでおるのか…?」
ラグナの動きが止まった。
長い沈黙が生まれた。
まるで彼女の心のように、醜く淀んだ静寂は、ラグナの心に一筋の傷を刻んだ。
彼と彼女。
少年の世界と少女の世界。
そこに、一体どれだけの差があるのだろう。
歳を重ねるに連れ、彼女はどんどん離れていった。自分では意識していなくても、互いの存在が遠くなっていくのを感じないわけがなかった。
いや、意識していなかったんじゃない。逃げていただけだ。
セイラという一人の女性の気持ちに正面から向き合わなかっただけだ。
セイラの婚約を知ったとき、咄嗟に愛想笑いを作って必死に現実から逃げていたのは誰だ。それで、一体何人の人間を傷つけた。あのとき、城に乗り込んで抗議でもしていれば少しは変わっていたかもしれないのに。
彼女がもし国王を恨んでいるとしたら、それは完全な誤解だ。まったくの被害妄想だ。
だけど、ラグナは自己保身に走った。
辛い現実と、己の心から逃げるために。
「セイラは……」
次の一言は決まっている。なぜなら、それが彼の償いであり、戒めなのだから。
「セイラは、誰も恨んでなんかいませんよ。新しい生活が怖いだけなんですよ。マリッジブルーってやつです、きっと」
「…そうか。ならいいんだ。すまない、引き止めてしまったな」
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