43 / 55
第三章 真の勇者、ここにあり!
アルドラ火山へ
しおりを挟む
ファンク達はバリウスとの因縁を終わらせ、そのままアルドラ火山へと向かっていた。
火山については比較的モンスターはいないが、怪しい雰囲気を漂わせている。
「モンスターが少ないから楽には行けるけど……なんか怪しくないか?」
「言われてみればそうかもね……」
ファンクの疑問にアミが同意する中、椿は不安な表情をしていた。
「もしかすると……私達を待ち構えていると思います」
「待ち構えている……ああ、奴等の事だからあり得るわね。グリーザも多分、私達を待っているし」
「リベンジする機会を与えられるなら丁度いいわ!あいつには村の皆を殺したし、必ず報いを受けないとね」
瞳の強い決意にアミ達も頷き、すぐに前を向いて移動し始める。
「火山だからだんだん暑くなっているし、硫黄の匂いもしてくるわ」
「本当だ。もう少しで頂上かしら?」
「分かりません……けど、ここの辺り……もしかすると罠が設置されているのでしょうか?」
エリンが辺りを見回したその時、いつの間にか虎挟み、紐、爆弾などの罠が設置されていて、ファンク達は思わず冷や汗を流してしまう。
「いくらなんでもやり過ぎだろ!何したらこんな展開になるんだよ!」
「分からないわよ……敵も私達を警戒しているみたい……」
「そこまで普通やるかな……」
ファンクのツッコミにフローラ達も唖然とする中、椿は罠を次々と飛び越えて先に進んでいく。
「椿、大丈夫?」
「ええ。このぐらいは平気です。罠、解除しておきますね」
椿もは器用な手先で次々と罠を解除し始め、紐は切られ、虎挟みも閉じてしまい、爆弾も爆発して塵となった。
「はい。これで通れますよ」
「ありがとう。それにしても、椿が罠解除できるなんて凄いわ」
「こう見えてもからくり人形をよく作っていました。そのお陰で罠の構造とか一瞬で見抜く事が可能です!」
椿の説明に皆が納得する中、アリアがある事を思い付く。
「気になる事あったけど……まさか巨大からくり人形を用意しているんじゃないでしょうね?」
アリアのジト目と同時に、椿はすぐにコクリと頷く。
「勿論です。けど……これは非常事態の時に使わせてもらいますので」
「使わなくていいからね!あんなの使ったら逆にこっちが巻き込まれるから!」
「前に使った時は酷い目に遭いました……自重してください!」
アリアとエリンのツッコミが響き渡る中、ファンク達は疑問に感じる。
「何かあったのか?」
「いいや、何でもないわ。ともかく先に進みましょう!」
「お、おう……」
ファンク達は気を取り直しながらも、目的地まで歩き始めた。
火山については比較的モンスターはいないが、怪しい雰囲気を漂わせている。
「モンスターが少ないから楽には行けるけど……なんか怪しくないか?」
「言われてみればそうかもね……」
ファンクの疑問にアミが同意する中、椿は不安な表情をしていた。
「もしかすると……私達を待ち構えていると思います」
「待ち構えている……ああ、奴等の事だからあり得るわね。グリーザも多分、私達を待っているし」
「リベンジする機会を与えられるなら丁度いいわ!あいつには村の皆を殺したし、必ず報いを受けないとね」
瞳の強い決意にアミ達も頷き、すぐに前を向いて移動し始める。
「火山だからだんだん暑くなっているし、硫黄の匂いもしてくるわ」
「本当だ。もう少しで頂上かしら?」
「分かりません……けど、ここの辺り……もしかすると罠が設置されているのでしょうか?」
エリンが辺りを見回したその時、いつの間にか虎挟み、紐、爆弾などの罠が設置されていて、ファンク達は思わず冷や汗を流してしまう。
「いくらなんでもやり過ぎだろ!何したらこんな展開になるんだよ!」
「分からないわよ……敵も私達を警戒しているみたい……」
「そこまで普通やるかな……」
ファンクのツッコミにフローラ達も唖然とする中、椿は罠を次々と飛び越えて先に進んでいく。
「椿、大丈夫?」
「ええ。このぐらいは平気です。罠、解除しておきますね」
椿もは器用な手先で次々と罠を解除し始め、紐は切られ、虎挟みも閉じてしまい、爆弾も爆発して塵となった。
「はい。これで通れますよ」
「ありがとう。それにしても、椿が罠解除できるなんて凄いわ」
「こう見えてもからくり人形をよく作っていました。そのお陰で罠の構造とか一瞬で見抜く事が可能です!」
椿の説明に皆が納得する中、アリアがある事を思い付く。
「気になる事あったけど……まさか巨大からくり人形を用意しているんじゃないでしょうね?」
アリアのジト目と同時に、椿はすぐにコクリと頷く。
「勿論です。けど……これは非常事態の時に使わせてもらいますので」
「使わなくていいからね!あんなの使ったら逆にこっちが巻き込まれるから!」
「前に使った時は酷い目に遭いました……自重してください!」
アリアとエリンのツッコミが響き渡る中、ファンク達は疑問に感じる。
「何かあったのか?」
「いいや、何でもないわ。ともかく先に進みましょう!」
「お、おう……」
ファンク達は気を取り直しながらも、目的地まで歩き始めた。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
俺だけ成長限界を突破して強くなる~『成長率鈍化』は外れスキルだと馬鹿にされてきたけど、実は成長限界を突破できるチートスキルでした~
つくも
ファンタジー
Fランク冒険者エルクは外れスキルと言われる固有スキル『成長率鈍化』を持っていた。
このスキルはレベルもスキルレベルも成長効率が鈍化してしまう、ただの外れスキルだと馬鹿にされてきた。
しかし、このスキルには可能性があったのだ。成長効率が悪い代わりに、上限とされてきたレベル『99』スキルレベル『50』の上限を超える事ができた。
地道に剣技のスキルを鍛え続けてきたエルクが、上限である『50』を突破した時。
今まで馬鹿にされてきたエルクの快進撃が始まるのであった。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる