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第三章 真の勇者、ここにあり!
因縁の決着
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バリウスは黒いオーラに包まれ始め、新たな姿に変化する。それを見たシェリアはすぐに危険を察知し、ファンクに呼びかける。
「ファンク!あれは禁忌の闇のオーラよ!どうやらバリウスはあなたを倒す為にこの禁忌を取得したの!」
「なんだって!?あれは流石に無謀で、この技を使ったら、死に至る恐れもある。バリウスはそれを覚悟の上でやったのか!?」
シェリアの説明にファンクが驚く中、ボルスはすまなさそうな表情で彼の方を向く。
「俺達は必死で止めようとしていた。だが、あいつは俺達のいう事を聞かずに取得してしまった!こうなると……完全に倒すしか方法はない!」
「そうなると……俺も本気を出して倒す覚悟だ!」
ファンクは武器を強く構えながらバリウスに立ち向かおうとした途端、勇者の剣が光り輝いた。
どうやら勇者の剣は邪悪な者を完全に倒す正義の剣と言われていて、禁忌のオーラまでも破壊する力を持っているのだ。
「この剣で……お前を終わらせる!覚悟しろ!」
ファンクは剣先をバリウスに向けながら宣言し、彼は怒りに身を任せ、ファンクに襲い掛かってきた。
「断罪一閃!」
しかし、ファンクはたったの一撃となる斬撃を繰り出し、バリウスの剣を砕け散っただけでなく、彼の身体を切り裂いた。
「がはっ!」
バリウスは血は出ていないが、絶大ダメージを受けてしまって倒れてしまう。それと同時に力が入らなくなり、立ち上がる事もできなかった。
「安心しろ。命までは奪わない。自身の罪を償って反省しておけ」
「うぐっ……僕は……勇者じゃなかったのか……」
バリウスが失神して倒れてしまった直後、兵士達が到着してきた。それと同時にバリウス達は連行される事になったのだ。
「俺はバリウスと共に罪を償う。後の事を……頼んだぞ」
失神しているバリウスは兵士達に運ばれながら荷車の中に放り込まれ、ボルスは手錠を掛けられて荷車の中に入る。
オットーは事情を聴かせる為に兵士達に同行する事になり、彼等は兵士達と共にその場から立ち去った。
「結局……バリウスは教会によって勇者に仕立て上げられ、最後は全てを失った……思えば彼は哀れだったみたいね」
「だが、今まで犯した罪は消えやしない。あいつはもう、戦える事さえできないからな」
アミがバリウスに対して同情を見せるが、ファンクは真剣な表情で現実を告げる。その内容に誰もが皆頷くばかりだ。
「ともかく因縁も終わったし、すぐに魔王を倒さないと!」
「グリーザもあの場所にいるとなると、かなりの激戦となるな。すぐに行くぞ!」
「「「おう!」」」
ファンクの宣言に全員が応え、彼等は目的地であるアルドラ火山の火口へと向かい出したのだった。
「ファンク!あれは禁忌の闇のオーラよ!どうやらバリウスはあなたを倒す為にこの禁忌を取得したの!」
「なんだって!?あれは流石に無謀で、この技を使ったら、死に至る恐れもある。バリウスはそれを覚悟の上でやったのか!?」
シェリアの説明にファンクが驚く中、ボルスはすまなさそうな表情で彼の方を向く。
「俺達は必死で止めようとしていた。だが、あいつは俺達のいう事を聞かずに取得してしまった!こうなると……完全に倒すしか方法はない!」
「そうなると……俺も本気を出して倒す覚悟だ!」
ファンクは武器を強く構えながらバリウスに立ち向かおうとした途端、勇者の剣が光り輝いた。
どうやら勇者の剣は邪悪な者を完全に倒す正義の剣と言われていて、禁忌のオーラまでも破壊する力を持っているのだ。
「この剣で……お前を終わらせる!覚悟しろ!」
ファンクは剣先をバリウスに向けながら宣言し、彼は怒りに身を任せ、ファンクに襲い掛かってきた。
「断罪一閃!」
しかし、ファンクはたったの一撃となる斬撃を繰り出し、バリウスの剣を砕け散っただけでなく、彼の身体を切り裂いた。
「がはっ!」
バリウスは血は出ていないが、絶大ダメージを受けてしまって倒れてしまう。それと同時に力が入らなくなり、立ち上がる事もできなかった。
「安心しろ。命までは奪わない。自身の罪を償って反省しておけ」
「うぐっ……僕は……勇者じゃなかったのか……」
バリウスが失神して倒れてしまった直後、兵士達が到着してきた。それと同時にバリウス達は連行される事になったのだ。
「俺はバリウスと共に罪を償う。後の事を……頼んだぞ」
失神しているバリウスは兵士達に運ばれながら荷車の中に放り込まれ、ボルスは手錠を掛けられて荷車の中に入る。
オットーは事情を聴かせる為に兵士達に同行する事になり、彼等は兵士達と共にその場から立ち去った。
「結局……バリウスは教会によって勇者に仕立て上げられ、最後は全てを失った……思えば彼は哀れだったみたいね」
「だが、今まで犯した罪は消えやしない。あいつはもう、戦える事さえできないからな」
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「ともかく因縁も終わったし、すぐに魔王を倒さないと!」
「グリーザもあの場所にいるとなると、かなりの激戦となるな。すぐに行くぞ!」
「「「おう!」」」
ファンクの宣言に全員が応え、彼等は目的地であるアルドラ火山の火口へと向かい出したのだった。
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