202 / 276
第六章 山口観光騒動記
第二百話 水族館は大はしゃぎ
しおりを挟む
零夜達は下関港に辿り着き、下関海響ランドの前に辿り着く。そこは大きな水族館であるが、平日のお客は少ないのが幸いだ。
「水族館は初めての人もいるみたいだから、案内しておかないとね」
「お願いね、ミミ。私達、水族館初めてだから」
「いいわよ。じゃあ、早速行きましょう!」
「「「はーい!」」」
ミミを先頭に皆が水族館の中に入り、ルートに沿って歩きながら進み始める。中はとても涼しく、快適な温度となっているのだ。
まず最初は関門海峡潮流水槽。関門海峡をテーマとした水槽で、イサキやスズキ、マダイやマハタ、クエやヒラメ、メバルの仲間、アカエイがいる。
アカエイが水槽内を泳ぐ姿にマーリンは興味を抱き、アミリス達も様々な魚をじっと見ていた。
「マーリン、アカエイがそんなに気になるの?」
「うん。私の海底都市にはマンタという大きな魚がいるの。私達はそれに乗って移動しているし、アカエイを見ると思い出すからね」
倫子の質問にマーリンは笑顔で応えながら、アカエイが気になる理由を説明する。
マーリンの故郷はマンタというエイの仲間に乗って、様々な場所に移動している。しかも一家に一台所有していて、餌代も掛かるので一苦労だ。
「あなたの住んでいるところって、私達と違うところがあるのね。非常に興味湧きそうになるわ」
「まあ、所変われば品変わるだからね。次に進みましょう!」
マーリンは笑顔を見せたと同時に、皆は次の場所に移動する。すると海中トンネルが目の前に映り、エヴァ達は立ち止まってキョトンとしてしまう。
「どうしたの?」
「ここ、通っても大丈夫なの?」
ヒカリが不思議そうにエヴァ達の方を見ると、彼女は心配そうに質問をしてきた。
エヴァ達は海中トンネルを見たのは初めてで、通ったら濡れてしまうんじゃないかと心配になっているのだ。いくらガラスで防いでいるとは言えども、割れてしまうんじゃないかと心配になるのも無理はない。
「大丈夫よ。ほら、着いてきて。零夜達もサポートをお願い!」
「あいよ!」
「任せて!」
ミミはエヴァの手を取りながら歩き始め、零夜達もアミリス達を押しながら海中トンネルの中に入る。立ち止まっているのなら、無理矢理にでも押して進むしかないだろう。
「ちょっと、まだ心の準備が……あれ?大丈夫みたい」
「本当だ……凄いところだな……」
「うわぁ……綺麗……こんな景色があるなんて……」
エヴァ達が透明足場を踏んだ途端、すぐに安心感が沸いて落ち着きを取り戻していく。何故なら強化ガラスによる卵型のトンネルなので、どんな水圧でも耐えきれる事ができるのだ。
更にイワシの群れが様々な動きを見せていて、アミリス達は興味を示しながら見ていた。
「ね?大丈夫だったでしょ?」
「うん。それにしてもイワシって凄いね……群れで生活してこんなパフォーマンスもできるなんて……」
「でしょ?けど、イワシ以外にも色々あるからね。先に進むわよ!」
ミミはエヴァ達に笑顔を見せたと同時に、そのまま先に進み始める。零夜達も同行し、次のエリアへと向かったのだった。
※
フグの展示エリア、クラゲ、サンゴ礁、熱帯雨林、干潟という風にエリアを進む中、干潟エリアではカブトガニという生き物にジャンヌが興味を示す。あまり見た事がないので、凄く気になっているのだ。
「カブトガニは変わった生き物ですね。動きも可愛くて良いと思います!」
「そ、そうなの……?私としてはそうじゃないと思うけど……」
ジャンヌはカブトガニを可愛く気に入り、それにマリーは苦笑いをする。人の好みによるが、カブトガニを可愛いと思うのはどうなのだろうか。
※
スナメリプールではアクアリングのパフォーマンスがあり、その姿にミミ達女性陣は興奮していた。スナメリは白いイルカであり、可愛らしくて人気があるのだ。
「アクアリング、初めて見ました!可愛さあって素敵です!」
「ええ!とても可愛いわ!早速記念写真を撮りましょう!」
アクアリングのパフォーマンスにジェニーは興奮し、コーネリアが皆で写真を撮る事を提案。それに皆も頷きながら賛同し、彼女達は水槽前に移動して並び始めた。
「行きますよ!サン、ハイ!」
零夜はスマホで皆の写真を撮り、真ん中にスナメリが映っている見事な写真を撮り終えたのだ。それにジャンヌ達が凄いと感じたのは言うまでもないだろう。
「良い写真です!次はイルカショーですね」
「イルカショーか。確かイルカプールにあるから行ってみようぜ!」
零夜の合図に全員が頷き、そのままイルカプールに向かう事に。すると彼等の姿を見たお客達も、次第にイルカプールへ向かい始めた。目的はイルカではなく、零夜達だろう。
※
イルカプールではイルカとアシカのパフォーマンスに皆が興奮する中、司会のお姉さんがマイクを構えながら零夜達に視線を移す。
「さあ、次はお客さんにイルカの指示をやってみましょう!ブレイブペガサスの皆さん、どうぞ!」
「へ?俺達?」
司会からの指示に零夜達が驚いてしまい、観客達も彼等に視線を移す。零夜は観光に来た筈なのに何故こうなるかと思う中、ミミ達は乗り気となっていた。
「そうと決まれば行くわよ!ここは私達に任せて!」
「お、おい!」
ミミ達はステージの方に飛びながら移動したと同時に、一列に並んでイルカに指示を始める。彼女達は動物達に指示する事を既に学んでいる為、イルカの指示はお茶の子さいさいなのだ。
「「「おおーっ!」」」
ミミ達とイルカ達のパフォーマンスに観客達が興奮し、次々と拍手が響き渡った。まさか選ばれし戦士達がイルカの指示のパフォーマンスをしてくれる事は、二度とないと感じたのだろう。
「アイツ等……ある意味凄いよ。マジで」
それに零夜は唖然とした表情をしながら、ため息をつくのも無理なかった。彼女達が変な方向に走っていくのではないかと、心配してしまうのも当然の事だと感じたのだろう……
※
その後、ペンギンを見た後に水族館から出た後、萩に行く前に下関土産を買う事に。エヴァも狙っていたお土産を手に入れ、ニコニコと笑顔のご満足の様だ。
「これで下関も終わり。次は萩ね!」
アミリスはスタンプカードを見ながら確認し、残るはあと二つである事を確認する。萩の吉田松陰の生家、山口の瑠璃光寺五重塔の二つさえ巡れば、課題達成なのだ。
「吉田松陰の生家だな。ここは電車とバスはあるが、時間が掛かるからな。ここは空を飛んで移動するか!」
零夜の提案に皆も頷く中、彼のバングルにブーブーと通信が入る。その連絡内容を見ると、彼の父親からである。
「父さんからだ。もしもし……」
零夜は通信に応じ、父と連絡を始める。皆が零夜の話に気になる中、ミミがある事を察しながら冷や汗を流していた。
「どうしたの?冷や汗を流しているけど……」
「はい……このパターン……大変な事になるかも知れません……」
美津代の質問にミミが冷や汗を流しながら応える中、零夜は通信を終えて皆に視線を移す。それに彼もまた冷や汗を流している為、嫌な予感は的中していたのだ。
「父さん達が……ミミ姉の家族と共に萩に向かうそうだ……その目的は……俺の恋人が増えた事だ……」
「「「ええっ!?」」」
零夜からの報告にヒカリ達は驚きを隠せず、ミミはあちゃあと顔を抑えてしまう。萩での観光は零夜とミミの家族が来る事で、波乱が起こりそうになるだろう……
「水族館は初めての人もいるみたいだから、案内しておかないとね」
「お願いね、ミミ。私達、水族館初めてだから」
「いいわよ。じゃあ、早速行きましょう!」
「「「はーい!」」」
ミミを先頭に皆が水族館の中に入り、ルートに沿って歩きながら進み始める。中はとても涼しく、快適な温度となっているのだ。
まず最初は関門海峡潮流水槽。関門海峡をテーマとした水槽で、イサキやスズキ、マダイやマハタ、クエやヒラメ、メバルの仲間、アカエイがいる。
アカエイが水槽内を泳ぐ姿にマーリンは興味を抱き、アミリス達も様々な魚をじっと見ていた。
「マーリン、アカエイがそんなに気になるの?」
「うん。私の海底都市にはマンタという大きな魚がいるの。私達はそれに乗って移動しているし、アカエイを見ると思い出すからね」
倫子の質問にマーリンは笑顔で応えながら、アカエイが気になる理由を説明する。
マーリンの故郷はマンタというエイの仲間に乗って、様々な場所に移動している。しかも一家に一台所有していて、餌代も掛かるので一苦労だ。
「あなたの住んでいるところって、私達と違うところがあるのね。非常に興味湧きそうになるわ」
「まあ、所変われば品変わるだからね。次に進みましょう!」
マーリンは笑顔を見せたと同時に、皆は次の場所に移動する。すると海中トンネルが目の前に映り、エヴァ達は立ち止まってキョトンとしてしまう。
「どうしたの?」
「ここ、通っても大丈夫なの?」
ヒカリが不思議そうにエヴァ達の方を見ると、彼女は心配そうに質問をしてきた。
エヴァ達は海中トンネルを見たのは初めてで、通ったら濡れてしまうんじゃないかと心配になっているのだ。いくらガラスで防いでいるとは言えども、割れてしまうんじゃないかと心配になるのも無理はない。
「大丈夫よ。ほら、着いてきて。零夜達もサポートをお願い!」
「あいよ!」
「任せて!」
ミミはエヴァの手を取りながら歩き始め、零夜達もアミリス達を押しながら海中トンネルの中に入る。立ち止まっているのなら、無理矢理にでも押して進むしかないだろう。
「ちょっと、まだ心の準備が……あれ?大丈夫みたい」
「本当だ……凄いところだな……」
「うわぁ……綺麗……こんな景色があるなんて……」
エヴァ達が透明足場を踏んだ途端、すぐに安心感が沸いて落ち着きを取り戻していく。何故なら強化ガラスによる卵型のトンネルなので、どんな水圧でも耐えきれる事ができるのだ。
更にイワシの群れが様々な動きを見せていて、アミリス達は興味を示しながら見ていた。
「ね?大丈夫だったでしょ?」
「うん。それにしてもイワシって凄いね……群れで生活してこんなパフォーマンスもできるなんて……」
「でしょ?けど、イワシ以外にも色々あるからね。先に進むわよ!」
ミミはエヴァ達に笑顔を見せたと同時に、そのまま先に進み始める。零夜達も同行し、次のエリアへと向かったのだった。
※
フグの展示エリア、クラゲ、サンゴ礁、熱帯雨林、干潟という風にエリアを進む中、干潟エリアではカブトガニという生き物にジャンヌが興味を示す。あまり見た事がないので、凄く気になっているのだ。
「カブトガニは変わった生き物ですね。動きも可愛くて良いと思います!」
「そ、そうなの……?私としてはそうじゃないと思うけど……」
ジャンヌはカブトガニを可愛く気に入り、それにマリーは苦笑いをする。人の好みによるが、カブトガニを可愛いと思うのはどうなのだろうか。
※
スナメリプールではアクアリングのパフォーマンスがあり、その姿にミミ達女性陣は興奮していた。スナメリは白いイルカであり、可愛らしくて人気があるのだ。
「アクアリング、初めて見ました!可愛さあって素敵です!」
「ええ!とても可愛いわ!早速記念写真を撮りましょう!」
アクアリングのパフォーマンスにジェニーは興奮し、コーネリアが皆で写真を撮る事を提案。それに皆も頷きながら賛同し、彼女達は水槽前に移動して並び始めた。
「行きますよ!サン、ハイ!」
零夜はスマホで皆の写真を撮り、真ん中にスナメリが映っている見事な写真を撮り終えたのだ。それにジャンヌ達が凄いと感じたのは言うまでもないだろう。
「良い写真です!次はイルカショーですね」
「イルカショーか。確かイルカプールにあるから行ってみようぜ!」
零夜の合図に全員が頷き、そのままイルカプールに向かう事に。すると彼等の姿を見たお客達も、次第にイルカプールへ向かい始めた。目的はイルカではなく、零夜達だろう。
※
イルカプールではイルカとアシカのパフォーマンスに皆が興奮する中、司会のお姉さんがマイクを構えながら零夜達に視線を移す。
「さあ、次はお客さんにイルカの指示をやってみましょう!ブレイブペガサスの皆さん、どうぞ!」
「へ?俺達?」
司会からの指示に零夜達が驚いてしまい、観客達も彼等に視線を移す。零夜は観光に来た筈なのに何故こうなるかと思う中、ミミ達は乗り気となっていた。
「そうと決まれば行くわよ!ここは私達に任せて!」
「お、おい!」
ミミ達はステージの方に飛びながら移動したと同時に、一列に並んでイルカに指示を始める。彼女達は動物達に指示する事を既に学んでいる為、イルカの指示はお茶の子さいさいなのだ。
「「「おおーっ!」」」
ミミ達とイルカ達のパフォーマンスに観客達が興奮し、次々と拍手が響き渡った。まさか選ばれし戦士達がイルカの指示のパフォーマンスをしてくれる事は、二度とないと感じたのだろう。
「アイツ等……ある意味凄いよ。マジで」
それに零夜は唖然とした表情をしながら、ため息をつくのも無理なかった。彼女達が変な方向に走っていくのではないかと、心配してしまうのも当然の事だと感じたのだろう……
※
その後、ペンギンを見た後に水族館から出た後、萩に行く前に下関土産を買う事に。エヴァも狙っていたお土産を手に入れ、ニコニコと笑顔のご満足の様だ。
「これで下関も終わり。次は萩ね!」
アミリスはスタンプカードを見ながら確認し、残るはあと二つである事を確認する。萩の吉田松陰の生家、山口の瑠璃光寺五重塔の二つさえ巡れば、課題達成なのだ。
「吉田松陰の生家だな。ここは電車とバスはあるが、時間が掛かるからな。ここは空を飛んで移動するか!」
零夜の提案に皆も頷く中、彼のバングルにブーブーと通信が入る。その連絡内容を見ると、彼の父親からである。
「父さんからだ。もしもし……」
零夜は通信に応じ、父と連絡を始める。皆が零夜の話に気になる中、ミミがある事を察しながら冷や汗を流していた。
「どうしたの?冷や汗を流しているけど……」
「はい……このパターン……大変な事になるかも知れません……」
美津代の質問にミミが冷や汗を流しながら応える中、零夜は通信を終えて皆に視線を移す。それに彼もまた冷や汗を流している為、嫌な予感は的中していたのだ。
「父さん達が……ミミ姉の家族と共に萩に向かうそうだ……その目的は……俺の恋人が増えた事だ……」
「「「ええっ!?」」」
零夜からの報告にヒカリ達は驚きを隠せず、ミミはあちゃあと顔を抑えてしまう。萩での観光は零夜とミミの家族が来る事で、波乱が起こりそうになるだろう……
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
魔人に就職しました。
ミネラル・ウィンター
ファンタジー
殺気を利用した剣術の達人である男、最上 悟(さいじょう さとる)。彼は突然、異世界に転移してしまう。その異世界で出会った魔物に魔人と呼ばれながら彼は魔物と異世界で平和に暮らす事を目指し、その魔物達と共に村を作った。
だが平和な暮らしを望む彼を他所に魔物達の村には勇者という存在が突如襲い掛かるのだった―――
【ただいま修正作業中の為、投稿しなおしています】
十人十色の強制ダンジョン攻略生活
ほんのり雪達磨
ファンタジー
クリアしなければ、死ぬこともできません。
妙な部屋で目が覚めた大量の人種を問わない人たちに、自称『運営』と名乗る何かは一方的にそう告げた。
難易度別に分けられたダンジョンと呼ぶ何かにランダムに配置されていて、クリア条件を達成しない限りリスポーンし続ける状態を強制されてしまった、らしい。
そんな理不尽に攫われて押し付けられた人たちの強制ダンジョン攻略生活。
【R18】異世界なら彼女の母親とラブラブでもいいよね!
SoftCareer
ファンタジー
幼なじみの彼女の母親と二人っきりで、期せずして異世界に飛ばされてしまった主人公が、
帰還の方法を模索しながら、その母親や異世界の人達との絆を深めていくというストーリーです。
性的描写のガイドラインに抵触してカクヨムから、R-18のミッドナイトノベルズに引っ越して、
お陰様で好評をいただきましたので、こちらにもお世話になれればとやって参りました。
(こちらとミッドナイトノベルズでの同時掲載です)
進め!羽柴村プロレス団!
宮代芥
大衆娯楽
関東某所にある羽柴村。人口1000人にも満たないこの村は、その人口に見合わないほどの発展を見せている。それはこの村には『羽柴村プロレス』と呼ばれるプロレス団があるからだ!
普段はさまざまな仕事に就いている彼らが、月に一度、最初の土曜日に興行を行う。社会人レスラーである彼らは、ある行事を控えていた。
それこそが子どもと大人がプロレスで勝負する、という『子どもの日プロレス』である。
大人は子どもを見守り、その成長を助ける存在でなくてならないが、時として彼らの成長を促すために壁として立ちはだかる。それこそがこの祭りの狙いなのである。
両輪が離婚し、環境を変えるためにこの村に引っ越してきた黒木正晴。ひょんなことから大人と試合をすることになってしまった小学三年生の彼は、果たしてどんな戦いを見せるのか!?
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
冷酷魔法騎士と見習い学士
枝浬菰
ファンタジー
一人の少年がドラゴンを従え国では最少年でトップクラスになった。
ドラゴンは決して人には馴れないと伝えられていて、住処は「絶海」と呼ばれる無の世界にあった。
だが、周りからの視線は冷たく貴族は彼のことを認めなかった。
それからも国を救うが称賛の声は上がらずいまや冷酷魔法騎士と呼ばれるようになってしまった。
そんなある日、女神のお遊びで冷酷魔法騎士は少女の姿になってしまった。
そんな姿を皆はどう感じるのか…。
そして暗黒世界との闘いの終末は訪れるのか…。
※こちらの内容はpixiv、フォレストページにて展開している小説になります。
画像の二次加工、保存はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる