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第五章 ハルバータの姫君
第百四十八話 新たなライバルと姫君との出会い
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「……」
あの騒動の後にボーリングが終わりを告げたが、三上は俯きながらジュースを買っていた。まさかエヴァ達が零夜の知り合いとは思いもしなかっただろう。しかもその数は十人以上で、嫉妬のレベルが大きいのも無理ない。
「おーい……機嫌直せよ……」
零夜が苦笑いしながら声をかけた途端、三上はギギギと恨めしそうな表情で彼に視線を移す。どうやら興味を持った女の子達が、皆零夜の知り合いだとは予想外であったのだ。
「東……お前な……異世界行っている間に、ここまで発展しているとは思わなかったぞ!俺を差し置いてハーレム作るなんて!」
(一部は違うけどな……)
三上からの鋭い指摘に、零夜は心から苦笑いしてしまう。零夜の事が好きなのはミミ、エヴァ、ルリカ、美津代の四名で、他は友達感覚だ。しかし、人からすればハーレムを築いていると疑うのも無理なく、これだけのメンバーがいればそうなるだろう。
「俺はまだ選ばれし戦士じゃないからな……東が本当に羨ましいぞ……畜生ォォォォォォ!!」
(お前な……)
三上の叫びは辺り一面に響き渡り、零夜が呆れながらため息をつく。これに関しては誰もが同情せざるを得ないかもしれないが、考えてみれば呆れるしかないと判断したのだろう。
「変わった方もいるのですね……」
「まあな……」
ルリカの苦笑いに零夜がため息をつくしかなく、美津代達も苦笑いをするしかなかった。こんな友人がいたら呆然としたりするのは確定である。
その時、ココアが三上に素早く近づき、彼の額にデコピンしたのだ。
「うわっ!」
突然のデコピンに三上は尻もちをつく中、ココアは頬を膨らましながら彼に視線を移す。どうやら二人の関係は何かある様に見えるだろう。
「全く!晴哉は羨ましがるのもいい加減にしなさいよ!その気持ちは分かるかも知れないけど、東は最後まで諦めなかったからこそ、今の彼がいるの!それに比べてあなたはまだ戦士になってないじゃない!」
「いつつ……ココア……そうだったな……」
ココアは鋭い指摘で厳しく三上に注意し、彼は額を押さえながらすまなさそうな表情をしていた。
零夜は選ばれし戦士として活動して、多くの支部基地を破壊。更には奴隷達も救出したからこそ今がある。それに比べて三上は普通に生活しているにも関わらず、自身は未だに戦士になってない。羨ましがるどころか自身の立場に気付けなければ、ただの馬鹿である事は確定。これに関しては項垂れるしかなかった。
「ん?二人は知り合いなのか?」
零夜は今のやり取りを見て気になる事を質問し、それにルリカ達も興味を示す。今のやり取りを見たら、何処かで知り合ったのか気になってしまうのは当然だろう。
「ああ。話によると同じ高校の同級生だからね。クラスも一緒だったし」
「だからあの様なやり取りなのか!けど、戦士になってないという事は……まさか二人共、夢の中で神様に出会ったのか?」
ミミからの説明に零夜は納得するが、戦士というキーワードが気になり、神様に出会っていたかを三上とココアに質問する。
選ばれし戦士になるには夢の中で神様に出会う事だが、現実はそう簡単に甘くない。芸能界などの人気者や、オリンピックに行った事のあるスポーツマン、更にはアイドルやタレントなど選ばれし戦士達になれなかった者は沢山いるのだ。
「あ、ああ……確か昨日、夢を見ていたんだよな……なんか神様が現れて……壊滅したチームメンバーを助けて欲しいって」
「うん……私もなんか同じ様な事を言われたみたい……」
「という事は……三上やココアさんも同じ夢を見ていたのか!まあ、神様は違うが……」
三上とココアの話に零夜は納得し、新たなライバルが増えたと実感する。まさか自身の同僚まで選ばれし戦士になるのは想定外だと言えるだろう。
「ライバルがまた増えたとなるが、アークスレイヤーとの戦いはそう簡単にはいかないからな」
「興味本位で向かったりすれば、簡単に返り討ちされる可能性もあるからね」
ソニアとアミリスの説明を聞いた三上とココアは、思わず冷や汗を流しながら息を呑んでしまう。
確かにアークスレイヤーとの戦いは選ばれし戦士達で倒さなければならないが、甘く見ると痛い目に遭って死んでしまう可能性もある。更にザルバッグだけでなく、トップエイトや四天王もいる。まさに現実はそう簡単に甘くないと言っても良いだろう。
「まあ、その様な事になるのは分かったが……やるからには頑張るのみだな」
「ええ。あと、二人の仲間が私達の元に来るだけでなく、四人がこの世界にいるって聞いているわ」
三上は自分らしく頑張る事を決意し、ココアも同意しながら強くなる事を決意。更に彼女は仲間の情報も掴み取っていて、再会できるのも時間の問題だろう。それが誰であるかはまだ不明であるが。
「チームが揃うのも時間の問題か。お互いトーナメントに行ける様頑張らないとな!」
「言われなくてもそのつもりだ。それまで絶対負けるなよ!」
「おうよ!」
零夜と三上は約束のハイタッチを交わし、その様子をエヴァ達は微笑みながら見ていた。今の光景は友でありライバルとしての雰囲気は勿論、熱き思いが心の中に込み上げられているのだ。
「私も負けられないわ。ミミ、私達は更にレベルアップして強くなり、必ずヒーローズエイトを目指すわ。あなたも負けないでね」
「言われなくてもそのつもり!」
ココアとミミも握手を交わしながら約束を交わし、今回はこれでお開きという形になったのだった。
※
それから翌日、ヒーローアイランドでは、零夜がトレーニングを終えて木の上に座っていた。そこでの見晴らしはとても良く、その先には大きな海原が目の前に広がっていた。
「昨日は色々あったからな……けど、疲れた時には景色を見るに限る。気持ち良くて良いところだな……」
零夜が景色を見ながら微笑んでいたその時、空から誰かが降ってきた。青いロングヘアでボロボロの服、年齢からすれば女子高生ぐらいだ。
「大変だ!」
零夜はすぐに駆け出したと同時に、高く跳躍して女性を両手でキャッチする。そのまま地面に着地したと同時に、彼女を優しく地面に下ろした。幸い怪我はないみたいで、何処も異常はない。
「大丈夫ですか?」
「ありがとうございます。ここは一体……私は異世界に飛ばされてしまったのですね……」
女性はキョロキョロと辺りを見回し、自身が異世界に飛ばされてしまった事を実感する。その様子だと何者かによって飛ばされてしまったみたいだが、彼女はすぐに助けてくれた零夜に視線を移した。
「あなたがいなかったら、今の私はいなかったです。私の名前はアメリア。異世界ハルバータにあるヴァルムント王国の姫君です!」
「ひ、姫君!?」
アメリアは礼儀正しく自己紹介をするが、それを聞いた零夜は驚いてしまう。救出した女性がまさかのプリンセスだとは、思いもよらなかったのも無理なかったのだろう。
あの騒動の後にボーリングが終わりを告げたが、三上は俯きながらジュースを買っていた。まさかエヴァ達が零夜の知り合いとは思いもしなかっただろう。しかもその数は十人以上で、嫉妬のレベルが大きいのも無理ない。
「おーい……機嫌直せよ……」
零夜が苦笑いしながら声をかけた途端、三上はギギギと恨めしそうな表情で彼に視線を移す。どうやら興味を持った女の子達が、皆零夜の知り合いだとは予想外であったのだ。
「東……お前な……異世界行っている間に、ここまで発展しているとは思わなかったぞ!俺を差し置いてハーレム作るなんて!」
(一部は違うけどな……)
三上からの鋭い指摘に、零夜は心から苦笑いしてしまう。零夜の事が好きなのはミミ、エヴァ、ルリカ、美津代の四名で、他は友達感覚だ。しかし、人からすればハーレムを築いていると疑うのも無理なく、これだけのメンバーがいればそうなるだろう。
「俺はまだ選ばれし戦士じゃないからな……東が本当に羨ましいぞ……畜生ォォォォォォ!!」
(お前な……)
三上の叫びは辺り一面に響き渡り、零夜が呆れながらため息をつく。これに関しては誰もが同情せざるを得ないかもしれないが、考えてみれば呆れるしかないと判断したのだろう。
「変わった方もいるのですね……」
「まあな……」
ルリカの苦笑いに零夜がため息をつくしかなく、美津代達も苦笑いをするしかなかった。こんな友人がいたら呆然としたりするのは確定である。
その時、ココアが三上に素早く近づき、彼の額にデコピンしたのだ。
「うわっ!」
突然のデコピンに三上は尻もちをつく中、ココアは頬を膨らましながら彼に視線を移す。どうやら二人の関係は何かある様に見えるだろう。
「全く!晴哉は羨ましがるのもいい加減にしなさいよ!その気持ちは分かるかも知れないけど、東は最後まで諦めなかったからこそ、今の彼がいるの!それに比べてあなたはまだ戦士になってないじゃない!」
「いつつ……ココア……そうだったな……」
ココアは鋭い指摘で厳しく三上に注意し、彼は額を押さえながらすまなさそうな表情をしていた。
零夜は選ばれし戦士として活動して、多くの支部基地を破壊。更には奴隷達も救出したからこそ今がある。それに比べて三上は普通に生活しているにも関わらず、自身は未だに戦士になってない。羨ましがるどころか自身の立場に気付けなければ、ただの馬鹿である事は確定。これに関しては項垂れるしかなかった。
「ん?二人は知り合いなのか?」
零夜は今のやり取りを見て気になる事を質問し、それにルリカ達も興味を示す。今のやり取りを見たら、何処かで知り合ったのか気になってしまうのは当然だろう。
「ああ。話によると同じ高校の同級生だからね。クラスも一緒だったし」
「だからあの様なやり取りなのか!けど、戦士になってないという事は……まさか二人共、夢の中で神様に出会ったのか?」
ミミからの説明に零夜は納得するが、戦士というキーワードが気になり、神様に出会っていたかを三上とココアに質問する。
選ばれし戦士になるには夢の中で神様に出会う事だが、現実はそう簡単に甘くない。芸能界などの人気者や、オリンピックに行った事のあるスポーツマン、更にはアイドルやタレントなど選ばれし戦士達になれなかった者は沢山いるのだ。
「あ、ああ……確か昨日、夢を見ていたんだよな……なんか神様が現れて……壊滅したチームメンバーを助けて欲しいって」
「うん……私もなんか同じ様な事を言われたみたい……」
「という事は……三上やココアさんも同じ夢を見ていたのか!まあ、神様は違うが……」
三上とココアの話に零夜は納得し、新たなライバルが増えたと実感する。まさか自身の同僚まで選ばれし戦士になるのは想定外だと言えるだろう。
「ライバルがまた増えたとなるが、アークスレイヤーとの戦いはそう簡単にはいかないからな」
「興味本位で向かったりすれば、簡単に返り討ちされる可能性もあるからね」
ソニアとアミリスの説明を聞いた三上とココアは、思わず冷や汗を流しながら息を呑んでしまう。
確かにアークスレイヤーとの戦いは選ばれし戦士達で倒さなければならないが、甘く見ると痛い目に遭って死んでしまう可能性もある。更にザルバッグだけでなく、トップエイトや四天王もいる。まさに現実はそう簡単に甘くないと言っても良いだろう。
「まあ、その様な事になるのは分かったが……やるからには頑張るのみだな」
「ええ。あと、二人の仲間が私達の元に来るだけでなく、四人がこの世界にいるって聞いているわ」
三上は自分らしく頑張る事を決意し、ココアも同意しながら強くなる事を決意。更に彼女は仲間の情報も掴み取っていて、再会できるのも時間の問題だろう。それが誰であるかはまだ不明であるが。
「チームが揃うのも時間の問題か。お互いトーナメントに行ける様頑張らないとな!」
「言われなくてもそのつもりだ。それまで絶対負けるなよ!」
「おうよ!」
零夜と三上は約束のハイタッチを交わし、その様子をエヴァ達は微笑みながら見ていた。今の光景は友でありライバルとしての雰囲気は勿論、熱き思いが心の中に込み上げられているのだ。
「私も負けられないわ。ミミ、私達は更にレベルアップして強くなり、必ずヒーローズエイトを目指すわ。あなたも負けないでね」
「言われなくてもそのつもり!」
ココアとミミも握手を交わしながら約束を交わし、今回はこれでお開きという形になったのだった。
※
それから翌日、ヒーローアイランドでは、零夜がトレーニングを終えて木の上に座っていた。そこでの見晴らしはとても良く、その先には大きな海原が目の前に広がっていた。
「昨日は色々あったからな……けど、疲れた時には景色を見るに限る。気持ち良くて良いところだな……」
零夜が景色を見ながら微笑んでいたその時、空から誰かが降ってきた。青いロングヘアでボロボロの服、年齢からすれば女子高生ぐらいだ。
「大変だ!」
零夜はすぐに駆け出したと同時に、高く跳躍して女性を両手でキャッチする。そのまま地面に着地したと同時に、彼女を優しく地面に下ろした。幸い怪我はないみたいで、何処も異常はない。
「大丈夫ですか?」
「ありがとうございます。ここは一体……私は異世界に飛ばされてしまったのですね……」
女性はキョロキョロと辺りを見回し、自身が異世界に飛ばされてしまった事を実感する。その様子だと何者かによって飛ばされてしまったみたいだが、彼女はすぐに助けてくれた零夜に視線を移した。
「あなたがいなかったら、今の私はいなかったです。私の名前はアメリア。異世界ハルバータにあるヴァルムント王国の姫君です!」
「ひ、姫君!?」
アメリアは礼儀正しく自己紹介をするが、それを聞いた零夜は驚いてしまう。救出した女性がまさかのプリンセスだとは、思いもよらなかったのも無理なかったのだろう。
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