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第四章 エルフの森の怪物騒動
第百十八話 改造モンスターの正体
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零夜達はアミリスの案内で洞穴の中に入り、彼等は慎重に進みながら行動していた。中はとても薄暗く、コウモリなどが出るので要注意と言えるだろう。
「一本通路だけど、道は凸凹だから気を付けてね」
「了解。それにしても薄暗いな……」
アミリスの説明に零夜は納得しつつ、辺りを見回しながら確認していた。すると倫子が日和に寄り添いながら、不安な表情をしているのが見えた。
「どうしました?」
「私、お化けとか苦手で……ビビリなの……」
倫子の涙目の表情を見た零夜は、彼女の心情を察していた。
倫子はプロレスラーだが、ハードコアマッチや電流爆破などのデスマッチを嫌がっていた。ホッチキスの針が刺さったぐらいで泣き叫ぶだけでなく、ビビってしまう弱い部分があるのだ。
日和は優しく倫子の頭を撫で始め、笑顔を見せながら呼びかける。
「大丈夫です。私が傍にいます」
「ありがとう……」
倫子の礼に日和が笑顔で応える中、エヴァが殺気を感じ取って突然足を止めてしまう。
「エヴァ、どうしたの?」
コーネリアが気になる表情でエヴァの方を向くと、彼女は真剣な表情で敵が来る事を警戒していた。
「敵の気配を感じるわ。その数は……五体!」
「えっ!?それってまさか……!」
エヴァの敵の気配にライカが叫んだその時、5匹のモンスターが洞穴の入口から姿を現す。しかも身体から闇のオーラが溢れていて、仲間にする事は不可能だ。
「モンスターの種類はゴブリン、トレント、豚の怪物のオーク、ウルフ、そしてハリアルマジロ。雑魚クラスだが、油断せずに気を付けろ!」
ノースマンの指示に全員が真剣な表情で頷く中、ライカはゴブリンの腕に巻いているバンダナを見つける。そのバンダナを見た瞬間、ライカはガタガタと震えながら驚きを隠せずにいたのだ。
「間違いない!あれは私の仲間だ!モンスターに変えられている!」
「「「ええっ!?」」」
ライカは一瞬でモンスター達の正体を見抜き、零夜とトラマツ以外の全員が驚きを隠せずにいた。まさかモンスター達がライカの仲間だとは思っておらず、衝撃的な展開だと言えるだろう。
「恐らくヒューラーの魔法だ。選ばれし戦士達、そのサポーターには効果がない。しかし、一般の人が喰らってしまうと姿を変えられてしまう」
トラマツからの説明に全員が驚きを隠せずにいたが、零夜は真剣な表情で忍者刀を強く構える。モンスターを見た時から既に正体は暴いていて、倒さなければいけない覚悟が心の中に灯されているのだ。
「今の奴等は完全なモンスター。元に戻す事ができないのなら、倒すしかない!」
零夜は駆け出したと同時にモンスター達に襲い掛かり、忍者刀を村雨に変化させた。
「御神楽剣舞!」
零夜は神楽の舞を披露しながら剣舞を行い、トレントを容赦なく斬り裂いていく。そのまま最後の斬撃が見事決まり、トレントは倒れて素材と金貨になってしまった。
「早く攻撃を!奴等を倒して楽にさせるんだ!辛いかも知れないが、やるしかない!」
零夜の合図と同時に全員が頷き、風子、杏、ルリカ、ライカの四人が立ち向かう。元に戻れないのなら倒すしか方法はなく、四人が代表として立ち向かう事を決意したのだ。
「天霧旋風!」
風子は日本刀を風の刀「神風」に変化させ、水属性による霧の斬撃をゴブリンに浴びせる。ゴブリンは真っ二つに斬り裂かれてしまい、そのまま素材と金貨になってしまった。
「あいつ、やるじゃないか。アタシも黙っちゃいられねえな!」
杏は風子の斬撃を見て、負けられない気持ちが燃え上がり始める。そのまま自らの武器である妖刀「紅鬼神」を構え、ハンマーを持つオークを倒しに向かい出した。
「ブヒャアアアア!」
それを見たオークがハンマーを振りかざしながら、杏を叩き潰そうとした。しかし彼女は素早い動きで回避してしまい、妖刀を構えながら振り下ろしの態勢に入った。
「紅一閃!」
強烈な振り下ろしの斬撃はオークを真っ二つに切断。そのまま敵は胴体を真っ二つにされてしまい、豚肉と金貨に変化してしまった。
「残るは二匹!私が向かいます!」
ルリカは剣と盾を構えながら、襲い掛かる狼の攻撃を回避し。そのまま自らの武器であるスカーレットソードを駆使し、狼を一刀両断にして切り裂いた。
狼はそのまま絶命してしまい、素材と金貨と変化。残りはハリアルマジロのみとなった。
「残るはハリアルマジロ!背中からハリを飛ばしてくるから気を付けて!」
アミリスが皆に対して合図を出した直後、ハリアルマジロは予想通り背中からハリを飛ばしてきた。
零夜達は素早い動きで回避してしまい、彼は着地した後にハリアルマジロに視線を移す。
「そんなの全然当たらないぜ!」
零夜がアカンベーをした直後、ハリアルマジロは怒りで次々と針を発射してきた。
零夜は次々とバックステップやジャンプなどで回避する中、その様子を見たライカが魔術を唱え始めた。
(あいつ等を楽にさせるのなら、私が全て終わらせる!)
ライカは心の中で思いながら引導を終わらせる事を決意し、そのままハリアルマジロに狙いを定め始める。
「今だ!スパークショット!」
ライカが魔術で雷の弾を発射し、ハリアルマジロに直撃。そのままハリアルマジロは素材と金貨になってしまい、この場にいる敵は全て倒し終えたのだ。
「これで全部みたいね」
アミリスが敵がいない事を確認した直後、来夏は敵の消滅した跡に近付き始める。その場所には盗賊のバンダナが落ちていて、彼女はそれを手に取ってギュッと強く握りしめていた。
「皆、ごめん……必ず仇は取るから……」
ライカは悔しそうな表情をしながら目をつぶっていて、涙がポロポロと溢れていた。その様子を見た倫子はライカに近付き、彼女を後ろから優しく抱き締めた。
「倫子……」
「大丈夫。一人じゃないから。私達が付いているから。だからこそアルバータドラゴンを倒して、ヒューラーを倒そう!」
「……うん……」
ライカは涙を払い、そのまま倫子の胸の中に顔を埋める。倫子の胸の中は温もりを感じていて、彼女はポンポンと優しくライカの頭を撫で始める。
「ライカ……辛かったのね……」
マリーがライカの涙に同情する中、零夜は怒りで身体を震わせていた。人を怪物に変える事はとても許されず、まさに外道としか言いようがないのだ。
「ああ……それにしても、ヒューラーの奴は絶対に許さない……アルバータドラゴンもあいつが出した以上、絶対に倒してヒューラーも倒す!」
零夜の怒りの決意にミミ達も強く頷き、倫子とライカが彼等の元に近付いて来る。
「もう大丈夫か?」
「ああ。ここで立ち止まる理由にはいかないからな。すぐに行こうぜ!エルフの森へ!」
ライカは吹っ切れた表情で全員に合図し、そのまま洞穴の出口に向かい始めた。モンスターに変えられて死んでしまった仲間達の分を背負いながら……
※
「失敗か……」
アルフェリア支部基地では、兵士からの報告を聞いたヒューラーは、冷静に話を聞いていた。盗賊達をモンスターに変え、襲い掛からせたのは大失敗だと言えるだろう。
「まあいい。アルバータドラゴンがいる限りはそう簡単に倒す事はできない。だが、念の為にあの怪物も復活させろ」
「それってまさか!?」
ヒューラーからの命令に兵士が驚く中、彼はニヤリと笑っていた。
「かつて滅ぼされた最凶の怪物……ベルセルクをな……!」
「一本通路だけど、道は凸凹だから気を付けてね」
「了解。それにしても薄暗いな……」
アミリスの説明に零夜は納得しつつ、辺りを見回しながら確認していた。すると倫子が日和に寄り添いながら、不安な表情をしているのが見えた。
「どうしました?」
「私、お化けとか苦手で……ビビリなの……」
倫子の涙目の表情を見た零夜は、彼女の心情を察していた。
倫子はプロレスラーだが、ハードコアマッチや電流爆破などのデスマッチを嫌がっていた。ホッチキスの針が刺さったぐらいで泣き叫ぶだけでなく、ビビってしまう弱い部分があるのだ。
日和は優しく倫子の頭を撫で始め、笑顔を見せながら呼びかける。
「大丈夫です。私が傍にいます」
「ありがとう……」
倫子の礼に日和が笑顔で応える中、エヴァが殺気を感じ取って突然足を止めてしまう。
「エヴァ、どうしたの?」
コーネリアが気になる表情でエヴァの方を向くと、彼女は真剣な表情で敵が来る事を警戒していた。
「敵の気配を感じるわ。その数は……五体!」
「えっ!?それってまさか……!」
エヴァの敵の気配にライカが叫んだその時、5匹のモンスターが洞穴の入口から姿を現す。しかも身体から闇のオーラが溢れていて、仲間にする事は不可能だ。
「モンスターの種類はゴブリン、トレント、豚の怪物のオーク、ウルフ、そしてハリアルマジロ。雑魚クラスだが、油断せずに気を付けろ!」
ノースマンの指示に全員が真剣な表情で頷く中、ライカはゴブリンの腕に巻いているバンダナを見つける。そのバンダナを見た瞬間、ライカはガタガタと震えながら驚きを隠せずにいたのだ。
「間違いない!あれは私の仲間だ!モンスターに変えられている!」
「「「ええっ!?」」」
ライカは一瞬でモンスター達の正体を見抜き、零夜とトラマツ以外の全員が驚きを隠せずにいた。まさかモンスター達がライカの仲間だとは思っておらず、衝撃的な展開だと言えるだろう。
「恐らくヒューラーの魔法だ。選ばれし戦士達、そのサポーターには効果がない。しかし、一般の人が喰らってしまうと姿を変えられてしまう」
トラマツからの説明に全員が驚きを隠せずにいたが、零夜は真剣な表情で忍者刀を強く構える。モンスターを見た時から既に正体は暴いていて、倒さなければいけない覚悟が心の中に灯されているのだ。
「今の奴等は完全なモンスター。元に戻す事ができないのなら、倒すしかない!」
零夜は駆け出したと同時にモンスター達に襲い掛かり、忍者刀を村雨に変化させた。
「御神楽剣舞!」
零夜は神楽の舞を披露しながら剣舞を行い、トレントを容赦なく斬り裂いていく。そのまま最後の斬撃が見事決まり、トレントは倒れて素材と金貨になってしまった。
「早く攻撃を!奴等を倒して楽にさせるんだ!辛いかも知れないが、やるしかない!」
零夜の合図と同時に全員が頷き、風子、杏、ルリカ、ライカの四人が立ち向かう。元に戻れないのなら倒すしか方法はなく、四人が代表として立ち向かう事を決意したのだ。
「天霧旋風!」
風子は日本刀を風の刀「神風」に変化させ、水属性による霧の斬撃をゴブリンに浴びせる。ゴブリンは真っ二つに斬り裂かれてしまい、そのまま素材と金貨になってしまった。
「あいつ、やるじゃないか。アタシも黙っちゃいられねえな!」
杏は風子の斬撃を見て、負けられない気持ちが燃え上がり始める。そのまま自らの武器である妖刀「紅鬼神」を構え、ハンマーを持つオークを倒しに向かい出した。
「ブヒャアアアア!」
それを見たオークがハンマーを振りかざしながら、杏を叩き潰そうとした。しかし彼女は素早い動きで回避してしまい、妖刀を構えながら振り下ろしの態勢に入った。
「紅一閃!」
強烈な振り下ろしの斬撃はオークを真っ二つに切断。そのまま敵は胴体を真っ二つにされてしまい、豚肉と金貨に変化してしまった。
「残るは二匹!私が向かいます!」
ルリカは剣と盾を構えながら、襲い掛かる狼の攻撃を回避し。そのまま自らの武器であるスカーレットソードを駆使し、狼を一刀両断にして切り裂いた。
狼はそのまま絶命してしまい、素材と金貨と変化。残りはハリアルマジロのみとなった。
「残るはハリアルマジロ!背中からハリを飛ばしてくるから気を付けて!」
アミリスが皆に対して合図を出した直後、ハリアルマジロは予想通り背中からハリを飛ばしてきた。
零夜達は素早い動きで回避してしまい、彼は着地した後にハリアルマジロに視線を移す。
「そんなの全然当たらないぜ!」
零夜がアカンベーをした直後、ハリアルマジロは怒りで次々と針を発射してきた。
零夜は次々とバックステップやジャンプなどで回避する中、その様子を見たライカが魔術を唱え始めた。
(あいつ等を楽にさせるのなら、私が全て終わらせる!)
ライカは心の中で思いながら引導を終わらせる事を決意し、そのままハリアルマジロに狙いを定め始める。
「今だ!スパークショット!」
ライカが魔術で雷の弾を発射し、ハリアルマジロに直撃。そのままハリアルマジロは素材と金貨になってしまい、この場にいる敵は全て倒し終えたのだ。
「これで全部みたいね」
アミリスが敵がいない事を確認した直後、来夏は敵の消滅した跡に近付き始める。その場所には盗賊のバンダナが落ちていて、彼女はそれを手に取ってギュッと強く握りしめていた。
「皆、ごめん……必ず仇は取るから……」
ライカは悔しそうな表情をしながら目をつぶっていて、涙がポロポロと溢れていた。その様子を見た倫子はライカに近付き、彼女を後ろから優しく抱き締めた。
「倫子……」
「大丈夫。一人じゃないから。私達が付いているから。だからこそアルバータドラゴンを倒して、ヒューラーを倒そう!」
「……うん……」
ライカは涙を払い、そのまま倫子の胸の中に顔を埋める。倫子の胸の中は温もりを感じていて、彼女はポンポンと優しくライカの頭を撫で始める。
「ライカ……辛かったのね……」
マリーがライカの涙に同情する中、零夜は怒りで身体を震わせていた。人を怪物に変える事はとても許されず、まさに外道としか言いようがないのだ。
「ああ……それにしても、ヒューラーの奴は絶対に許さない……アルバータドラゴンもあいつが出した以上、絶対に倒してヒューラーも倒す!」
零夜の怒りの決意にミミ達も強く頷き、倫子とライカが彼等の元に近付いて来る。
「もう大丈夫か?」
「ああ。ここで立ち止まる理由にはいかないからな。すぐに行こうぜ!エルフの森へ!」
ライカは吹っ切れた表情で全員に合図し、そのまま洞穴の出口に向かい始めた。モンスターに変えられて死んでしまった仲間達の分を背負いながら……
※
「失敗か……」
アルフェリア支部基地では、兵士からの報告を聞いたヒューラーは、冷静に話を聞いていた。盗賊達をモンスターに変え、襲い掛からせたのは大失敗だと言えるだろう。
「まあいい。アルバータドラゴンがいる限りはそう簡単に倒す事はできない。だが、念の為にあの怪物も復活させろ」
「それってまさか!?」
ヒューラーからの命令に兵士が驚く中、彼はニヤリと笑っていた。
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