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第三章 花咲くロベリア革命
第百七話 アンジェリックからのプレゼント
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ロベリアに帰還した零夜達は多くの住民達から迎えられ、歓声が国中に響き渡っていた。自分達の国を救ってくれた事を感謝していて、平和を取り戻す事が出来たのだ。
「まさかこんなにも歓迎されるなんて……」
「大した事じゃないですけどね……」
ヒカリとジェニーが歩きながら苦笑いする中、彼女達の前にシュヴァリア達が姿を現す。彼はそのまま零夜達に一礼をした後、コツコツと近付いてきた。
「君達のお陰でロベリアは平和を取り戻した。本当にありがとう!」
「いえいえ。大した事じゃないですけどね……」
シュヴァリアの感謝の礼に零夜が苦笑いをする中、議員達が勲章を持ってきた。それは金色でロベリア国旗が描かれていて、零夜達に対して一人ずつ手渡された。
「これは……」
「私達からのプレゼントだ。ロベリアを救った英雄として、この勲章を手渡そう。大事にしてくれたまえ」
「ありがとうございます!」
零夜達はシュヴァリアからのプレゼントを受け取り、彼が代表として一礼する。そのまま歓声も響き渡り、空には色とりどりの花火が打ち上げられた。
「綺麗……」
「ロベリアの革命が終わり、新たな時代が始まる……私達がその歴史の中心に立つとは想定外でしたね」
倫子は花火を見ながらうっとりとしていて、日和は苦笑いしながらも歴史の始まりを感じていた。他の皆も同様にな思いをしながら花火を見上げていて、シュヴァリアは零夜の肩に手を置いた。
「お疲れ様。今日はゆっくりと休んでくれたまえ。更にディナーも用意している」
「わざわざありがとうございます」
零夜の感謝の礼にシュヴァリアが微笑む中、革命終焉を告げる花火は三十分ぐらい続いたのだった。
※
それから数日後、零夜達は戦いの疲れを癒す為、ロベリアに滞在しながら観光していた。その間にも国内では、革命の後処理に様々な動きがあった。
まず、変態三兄弟のファンキーズに関しては、当然死刑判決の結果に。あの様な変態行為をするだけでなく、革命の騒ぎを起こせばこうなるのも無理はない。他の党員達も死刑や無期懲役などの判決を受ける事になり、大人しく服役せざるを得なかった。
ロベスピエールも当然死刑判決を受けてしまい、そのまま処刑されてしまった。彼が起こした革命はこの世界でも行き過ぎたとされている為、誰も同情する者はいなかった。
更にコンコルドの住民達も操られていたとはいえ、革命に加担した罪は重いと判断された。今後は罪を償いながら精一杯働く事になり、彼等はロベリアの発展の為に身を捧げる事になるだろう。
そんな中、コンコルドの広場ではアンジェリックの野外ライブが行われる事になり、零夜達は彼女のライブを観に来ていた。
「アンジェリック、ようやく音楽家として認められたみたいね」
「ええ。駆け出しだけど、精一杯頑張っているみたい。それに……お客さんもこんなにいるわ!」
コーネリアが指差す方を見ると、なんと多くの住民達が彼女のライブを見に来ていて、窓から覗く人までいるのだ。皆、彼女のライブを楽しみにしていたのだろう。
「凄い人気ね……けど、コルディさんとポーラはどうしたのかしら?」
「彼女は国内復興支援の担当になったわ。ロベリアには欠かせない人材となったし、今頃大忙しかもね」
「ポーラさんも娼館を退職したみたいですが、冒険者として復帰すると思います!」
ミミが気になる事を感じ取り、キララとルリカが彼女に対して笑顔で説明をする。すると、アンジェリックがステージに姿を現し、その場で大きな歓声が響き渡った。
「凄い人気ですね……」
「ええ……今から始まるわ」
ジャンヌとマリーは大きな歓声を聞きながら、アンジェリックのライブに視線を移していた。彼女はマイクを手に取り、前を向きながら笑顔を見せる。
『皆さん、今日は来てくれてありがとうございます。ロベリアの革命終焉を記念して、自ら作詞作曲をした曲を届けます!曲名は「ネバーエンドドリーム」です』
アンジェリックが挨拶をした後、バンドの音楽が流れ始める。曲はバラードとなっているが、明るい感じで皆を元気づけているイメージとなっている。すると零夜がこの曲を聴いた途端、すぐに何かを感じ取った。
「この曲……間違いない……」
「どうしたの?」
零夜の様子が気になった倫子達は、一斉に彼の方に視線を移す。するとアンジェリックの歌を聴いた途端、彼女達も彼と同様に感じ取り始めた。
「アンジェリックは革命が終わった事を切欠に、皆がそれぞれの新たなスタートを切るエールを送っているんだ。ロベリアの皆にやる気を出させる為だけでなく、俺達の事を思って……」
零夜からの話を聞いた倫子はポロポロと涙を流してしまい、ミミ達も同様に泣いてしまう。自分達の事を思ってくれたのがとても嬉しくて、涙を流すのも無理なかった。
「アンジェリック……!」
「私達の為に……ありがとう……」
マリー達は涙を流しながらもアンジェリックに感謝を伝えていて、零夜は静かに頷きながら聞いていた。
そのまま曲が終わり、観客から拍手喝采が響き渡った。
「ありがとうございます!では、選ばれし戦士達の皆さん!ステージへどうぞ!」
「俺達が!?」
アンジェリックは零夜達をステージに呼び出すが、彼等は予想外の展開に驚きを隠せなかった。すると観客達が零夜達に視線を移し、手拍子をしながら場を盛り上げていた。
「まさかこうなるとは驚いたみたいね」
「せっかくだから行きましょうか」
ヒカリ達は観念したと同時にステージ上へ移動し、アンジェリックは彼等を指さしながらトークを続ける。
「零夜達がいなかったら、このロベリアの革命は終わる事はなかった。彼等はこれから新たな戦いへ向かうけど、皆で応援しましょう!アークスレイヤーを倒す最強の救世主として!」
「「「うおおおおおおお!」」」
アンジェリックの宣言と同時に歓声が響き渡り、観客達は零夜達を盛大に応援していた。彼等のエールを聞いたヒカリ達は手を振りながら応え、零夜に至っては恥ずかしくて頬を掻いていた。
「零夜、照れ臭そうにしているじゃないか」
「恥ずかしがり屋だな」
「別にいいだろ……」
トラマツとノースマンは零夜の様子にニヤけていて、彼は横を向きながら目を逸らしていた。その様子にマリー達が微笑むのも無理はなく、アンジェリックも同様の表情をしていた。
すると倫子が零夜の肩に手を置き、傍にいる皆に呼びかけ始める。
「じゃあ、そろそろ行きましょう。私達の戦いは終わったし、皆が待っているからね」
「そうだな。よし!帰るとするか!」
零夜の合図と同時に、マリーが魔法陣を展開。そのまま彼等はヒーローアイランドへと帰還する事になり、ロベリアとはここでお別れという形になったのだ。
アンジェリックは彼の手を取りながら、涙を浮かべた笑顔で送り出そうとしていた。
「あなた達の活躍、そして……アークスレイヤーの野望を終わる事を信じているわ!諦めずに頑張ってね!」
「ああ!必ず!」
アンジェリックからのエールに零夜は笑顔で応え、彼等はその場から転移して姿を消した。その直後、辺り一面に穏やかな風が吹き始め、それを感じ取った彼女は青い空を見上げていた。
(頑張れ、ブレイブペガサス!)
アンジェリックは心から零夜達に再びエールを送った後、そのまま観客達の前で次の曲を歌い始める。
この日のコンサートは会場全体が盛り上がる結果となったが、アンジェリックが歌姫になる道はまだまだこれからであった。
「まさかこんなにも歓迎されるなんて……」
「大した事じゃないですけどね……」
ヒカリとジェニーが歩きながら苦笑いする中、彼女達の前にシュヴァリア達が姿を現す。彼はそのまま零夜達に一礼をした後、コツコツと近付いてきた。
「君達のお陰でロベリアは平和を取り戻した。本当にありがとう!」
「いえいえ。大した事じゃないですけどね……」
シュヴァリアの感謝の礼に零夜が苦笑いをする中、議員達が勲章を持ってきた。それは金色でロベリア国旗が描かれていて、零夜達に対して一人ずつ手渡された。
「これは……」
「私達からのプレゼントだ。ロベリアを救った英雄として、この勲章を手渡そう。大事にしてくれたまえ」
「ありがとうございます!」
零夜達はシュヴァリアからのプレゼントを受け取り、彼が代表として一礼する。そのまま歓声も響き渡り、空には色とりどりの花火が打ち上げられた。
「綺麗……」
「ロベリアの革命が終わり、新たな時代が始まる……私達がその歴史の中心に立つとは想定外でしたね」
倫子は花火を見ながらうっとりとしていて、日和は苦笑いしながらも歴史の始まりを感じていた。他の皆も同様にな思いをしながら花火を見上げていて、シュヴァリアは零夜の肩に手を置いた。
「お疲れ様。今日はゆっくりと休んでくれたまえ。更にディナーも用意している」
「わざわざありがとうございます」
零夜の感謝の礼にシュヴァリアが微笑む中、革命終焉を告げる花火は三十分ぐらい続いたのだった。
※
それから数日後、零夜達は戦いの疲れを癒す為、ロベリアに滞在しながら観光していた。その間にも国内では、革命の後処理に様々な動きがあった。
まず、変態三兄弟のファンキーズに関しては、当然死刑判決の結果に。あの様な変態行為をするだけでなく、革命の騒ぎを起こせばこうなるのも無理はない。他の党員達も死刑や無期懲役などの判決を受ける事になり、大人しく服役せざるを得なかった。
ロベスピエールも当然死刑判決を受けてしまい、そのまま処刑されてしまった。彼が起こした革命はこの世界でも行き過ぎたとされている為、誰も同情する者はいなかった。
更にコンコルドの住民達も操られていたとはいえ、革命に加担した罪は重いと判断された。今後は罪を償いながら精一杯働く事になり、彼等はロベリアの発展の為に身を捧げる事になるだろう。
そんな中、コンコルドの広場ではアンジェリックの野外ライブが行われる事になり、零夜達は彼女のライブを観に来ていた。
「アンジェリック、ようやく音楽家として認められたみたいね」
「ええ。駆け出しだけど、精一杯頑張っているみたい。それに……お客さんもこんなにいるわ!」
コーネリアが指差す方を見ると、なんと多くの住民達が彼女のライブを見に来ていて、窓から覗く人までいるのだ。皆、彼女のライブを楽しみにしていたのだろう。
「凄い人気ね……けど、コルディさんとポーラはどうしたのかしら?」
「彼女は国内復興支援の担当になったわ。ロベリアには欠かせない人材となったし、今頃大忙しかもね」
「ポーラさんも娼館を退職したみたいですが、冒険者として復帰すると思います!」
ミミが気になる事を感じ取り、キララとルリカが彼女に対して笑顔で説明をする。すると、アンジェリックがステージに姿を現し、その場で大きな歓声が響き渡った。
「凄い人気ですね……」
「ええ……今から始まるわ」
ジャンヌとマリーは大きな歓声を聞きながら、アンジェリックのライブに視線を移していた。彼女はマイクを手に取り、前を向きながら笑顔を見せる。
『皆さん、今日は来てくれてありがとうございます。ロベリアの革命終焉を記念して、自ら作詞作曲をした曲を届けます!曲名は「ネバーエンドドリーム」です』
アンジェリックが挨拶をした後、バンドの音楽が流れ始める。曲はバラードとなっているが、明るい感じで皆を元気づけているイメージとなっている。すると零夜がこの曲を聴いた途端、すぐに何かを感じ取った。
「この曲……間違いない……」
「どうしたの?」
零夜の様子が気になった倫子達は、一斉に彼の方に視線を移す。するとアンジェリックの歌を聴いた途端、彼女達も彼と同様に感じ取り始めた。
「アンジェリックは革命が終わった事を切欠に、皆がそれぞれの新たなスタートを切るエールを送っているんだ。ロベリアの皆にやる気を出させる為だけでなく、俺達の事を思って……」
零夜からの話を聞いた倫子はポロポロと涙を流してしまい、ミミ達も同様に泣いてしまう。自分達の事を思ってくれたのがとても嬉しくて、涙を流すのも無理なかった。
「アンジェリック……!」
「私達の為に……ありがとう……」
マリー達は涙を流しながらもアンジェリックに感謝を伝えていて、零夜は静かに頷きながら聞いていた。
そのまま曲が終わり、観客から拍手喝采が響き渡った。
「ありがとうございます!では、選ばれし戦士達の皆さん!ステージへどうぞ!」
「俺達が!?」
アンジェリックは零夜達をステージに呼び出すが、彼等は予想外の展開に驚きを隠せなかった。すると観客達が零夜達に視線を移し、手拍子をしながら場を盛り上げていた。
「まさかこうなるとは驚いたみたいね」
「せっかくだから行きましょうか」
ヒカリ達は観念したと同時にステージ上へ移動し、アンジェリックは彼等を指さしながらトークを続ける。
「零夜達がいなかったら、このロベリアの革命は終わる事はなかった。彼等はこれから新たな戦いへ向かうけど、皆で応援しましょう!アークスレイヤーを倒す最強の救世主として!」
「「「うおおおおおおお!」」」
アンジェリックの宣言と同時に歓声が響き渡り、観客達は零夜達を盛大に応援していた。彼等のエールを聞いたヒカリ達は手を振りながら応え、零夜に至っては恥ずかしくて頬を掻いていた。
「零夜、照れ臭そうにしているじゃないか」
「恥ずかしがり屋だな」
「別にいいだろ……」
トラマツとノースマンは零夜の様子にニヤけていて、彼は横を向きながら目を逸らしていた。その様子にマリー達が微笑むのも無理はなく、アンジェリックも同様の表情をしていた。
すると倫子が零夜の肩に手を置き、傍にいる皆に呼びかけ始める。
「じゃあ、そろそろ行きましょう。私達の戦いは終わったし、皆が待っているからね」
「そうだな。よし!帰るとするか!」
零夜の合図と同時に、マリーが魔法陣を展開。そのまま彼等はヒーローアイランドへと帰還する事になり、ロベリアとはここでお別れという形になったのだ。
アンジェリックは彼の手を取りながら、涙を浮かべた笑顔で送り出そうとしていた。
「あなた達の活躍、そして……アークスレイヤーの野望を終わる事を信じているわ!諦めずに頑張ってね!」
「ああ!必ず!」
アンジェリックからのエールに零夜は笑顔で応え、彼等はその場から転移して姿を消した。その直後、辺り一面に穏やかな風が吹き始め、それを感じ取った彼女は青い空を見上げていた。
(頑張れ、ブレイブペガサス!)
アンジェリックは心から零夜達に再びエールを送った後、そのまま観客達の前で次の曲を歌い始める。
この日のコンサートは会場全体が盛り上がる結果となったが、アンジェリックが歌姫になる道はまだまだこれからであった。
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