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第二章 追放奴隷のシルバーウルフ
第58話 アリウスの真の正体
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ペンデュラスにある大きな屋敷前では、一人の男が走りながら駆け付けてきた。その屋敷こそ領主であるペンデュラス家の家であり、見た目だけでも貴族の雰囲気を漂わせているのだ。
男はその兵士であり、彼は扉を乱暴に開きながら中に入る。その様子を見た中年の男であるベイルは、何事かと彼の元に駆け付ける。見た目からしても貴族其の物であるが、小太りなのが問題だ。
「ベイル様!緊急事態です!」
「何事か?そんなに焦っているが……」
「悪鬼の軍勢が……この街に攻めてきました!」
「何!?」
兵士の報告にベイルは驚きを隠せず、冷や汗を流してしまった。まさか自身の街に悪鬼が襲い掛かるのは想定外であり、これは住民達にも伝える必要があると感じているのだ。
「すぐに住民達に伝えろ!急いで指定の場所へ避難してくれと!」
「はっ!ギルドの方々にも伝えておきます!」
ベイルの命令に兵士は頷き、すぐに住民達の避難指示を呼びかけ始める。彼も急ぎながら使用人達に対し、安全な場所に避難する事を説明した。
(まさか私の街が悪鬼に攻められるとは想定外だった。だが、誰一人死なせはしない!この街を守る為なら……私は全てを賭ける覚悟だ!)
ベイルは心の中で思いながら、次々と使用人達を避難させていく。自分の街にいる住民達を死なせない為だけでなく、この街と運命を共にする事を決意しながら。
※
「失敗したか……あの役立たず共が!」
とある部屋。アリウスはハイン達が囚われとなった事を知り、拳を握りしめながら悔しそうな表情をしていた。自身の計画を狂わせてしまった零夜達の事を恨んでいるだけでなく、失敗をしてしまったハイン達に失望しているのだ。
「まあ良い。奴隷に関しては他にもいるし、また奴隷商から購入するとしよう……」
アリウスはエヴァとルイザの事は諦め、別の奴隷にしようと考えていたその時、ベイルが扉を乱暴に開きながら入ってきたのだ。彼の顔には大量の汗が流れていて、焦りの色が伺えているのが見える。
「父上!どうされたのですか!?」
「大変だ!悪鬼がこの街に攻めてきた!今は住民達を逃がしている最中だ!」
「悪鬼が!?外の様子はどうなっているのか……」
ベイルの説明を聞いたアリウスは疑問に感じる中、すぐに窓の外に視線を移す。そこでは既に何軒かの家で煙が上がっていて、住民達はモンスター達に追い回されながら逃げていた。
この光景を見れば、まさに阿鼻叫喚と言えるだろう。
「やはり動き出したか……ここは私が止めに向かいます!」
「アリウス!?お前、あのモンスター達と戦うのか!?いくら何でも自殺行為にしか思えないぞ!」
アリウスは兵士達の行動に唖然とするが、すぐに気を切り替えて一人で止めに向かおうとする。それを聞いたベイルは驚いてしまい、慌ててしまうのも無理はなかった。
「心配しないでください。私はここで死にませんので。では!」
「お、おい!お前が死んだらペンデュラスの跡継ぎはどうなるんだ!」
アリウスは笑みを浮かべた後、ベイルの静止も聞かずに駆け出していく。その直後に残酷な笑みを浮かべた事を、この時は誰も知らずにいたのだった。
※
屋敷の外に出たアリウスは、モンスター達が侵略行為をしている光景を目にする。逃げ惑う住民達を追いかける姿に、彼は真剣な表情をしながら見つめていた。
(なるほど。奴等は本格的に征服をしているな。動くとしたら……そろそろ頃合いと言っても良いぐらいだな……)
アリウスは現在の状況に納得したと同時に、すぐにその場へと駆け出していく。そして屋敷の前に足を止め、大きく息を吸い込み始める。
「そこまでだ!」
「「「!?」」」
アリウスの叫び声によって、誰もが彼に視線を移す。その姿を見た住民達は喜びの表情をしていて、助かったと安堵の表情をしていた。
一方、モンスターの兵士達は冷や汗を大量に流していて、突如侵略行為を止めてしまう。すると彼等は武器を収め、アリウスの前に片膝を跪いてしまったのだ。
「すみません、ゲルガー様!我々はただ略奪行為を……」
「まったく!前から言っているが、略奪行為などの侵略行為はするなと言われた筈だ!どうしてそれが守れないんだ!」
「「「ははーっ!」」」
アリウスからの叱責に対し、モンスター達は一斉に土下座をする。それに住民達はポカンとしてしまい、突然ざわついてしまうのも無理ない。
「アリウス様が……ゲルガー?」
「ゲルガーと言えば、あの悪鬼のFブロック隊長と聞いているが……」
「まさかそんな事は……」
住民達がざわいている中、心配で様子を見に来たベイルが駆け付けてくる。この様子にポカンとするのも無理なく、アリウスに対して気になる表情で質問をする。
「アリウス、これは一体……?モンスター達がいきなり攻撃を止めたのはどういう事だ?」
ベイルがアリウスに質問した直後、彼は真剣な表情で視線を移す。その表情は何かを伝えなければならない使命を感じているので、今だからこそ話そうとしていた。
「父上。この戦いはもう終わりを告げました。そして……私はアリウスではありません」
「なんだと!?」
アリウスはそう告げた直後、彼はそのまま姿を変え始める。その姿は悪鬼Fブロック隊長のゲルガーであり、住民達やベイルは信じられない表情で驚いてしまったのだ。
「き、貴様は何者だ……!?」
ベイルがゲルガーの姿にショックの表情をしながら、彼に対して質問する。するとゲルガーは強烈なクロー攻撃をベイルに仕掛け、一撃で彼を倒してしまったのだ。
「が……!」
ベイルはそのまま仰向けに倒れ、光の粒となって消滅してしまう。それに住民達は嘆き悲しみ、ゲルガーの姿に恐れるしか無かった。モンスター達は歓声を上げながら拳を振り上げていて、戦いの勝利を確信していたのだ。
「おっと!これだけでは終わらない!」
ゲルガーは突然指を鳴らし始めると、ペンデュラスの屋敷が突然変化し始め、要塞の様な姿に変わってしまった。更に地面が揺れ始め、街の周囲に鉄の城壁が姿を現す。これで住民達はこの街から完全に逃げられなくなってしまい、彼等は抱き合いながら怯えてしまった。
「安心しろ。お前達に迷惑はかけない。ただ……街から出るには通行許可が必要になるけどな……」
ゲルガーは住民達に対してそう告げた直後、モンスター達にも視線を移す。すると彼等は一斉に敬礼をし始め、真剣な表情でゲルガーに視線を移していた。
「良いか!今日からこの街はペンデュラスではなく、悪鬼Fブロック街として、生まれ変わった!ここから我々は他の街にも侵略し、悪鬼の発展の為にも取り組まなければならない!新たな時代の幕開けだ!」
「「「うおおおおおお!!」」」
ゲルガーの宣言にモンスター達は歓声を上げるが、住民達はガタガタ震えたまま。ペンデュラスはベイルの死によって、完全に悪の街へと変わってしまったのだった。
※
その頃、城壁の外では三人の女性奴隷達が難を逃れてながら走っていた。リスの獣人とガルムヒューマン、そしてオーガだ。
彼女達は奴隷商に囚われの身となっていたが、一人の男が彼を殺害した事で自由になったのだ。そのまま彼女達は急いで街から脱出したが、城壁が出たのはその直後である。
(早く伝えないと……この事態を伝えるのは私達だけなのだから……)
リスの獣人が心の中でそう思いながら、彼女達は遠いところへと逃げて行ったのだった。
男はその兵士であり、彼は扉を乱暴に開きながら中に入る。その様子を見た中年の男であるベイルは、何事かと彼の元に駆け付ける。見た目からしても貴族其の物であるが、小太りなのが問題だ。
「ベイル様!緊急事態です!」
「何事か?そんなに焦っているが……」
「悪鬼の軍勢が……この街に攻めてきました!」
「何!?」
兵士の報告にベイルは驚きを隠せず、冷や汗を流してしまった。まさか自身の街に悪鬼が襲い掛かるのは想定外であり、これは住民達にも伝える必要があると感じているのだ。
「すぐに住民達に伝えろ!急いで指定の場所へ避難してくれと!」
「はっ!ギルドの方々にも伝えておきます!」
ベイルの命令に兵士は頷き、すぐに住民達の避難指示を呼びかけ始める。彼も急ぎながら使用人達に対し、安全な場所に避難する事を説明した。
(まさか私の街が悪鬼に攻められるとは想定外だった。だが、誰一人死なせはしない!この街を守る為なら……私は全てを賭ける覚悟だ!)
ベイルは心の中で思いながら、次々と使用人達を避難させていく。自分の街にいる住民達を死なせない為だけでなく、この街と運命を共にする事を決意しながら。
※
「失敗したか……あの役立たず共が!」
とある部屋。アリウスはハイン達が囚われとなった事を知り、拳を握りしめながら悔しそうな表情をしていた。自身の計画を狂わせてしまった零夜達の事を恨んでいるだけでなく、失敗をしてしまったハイン達に失望しているのだ。
「まあ良い。奴隷に関しては他にもいるし、また奴隷商から購入するとしよう……」
アリウスはエヴァとルイザの事は諦め、別の奴隷にしようと考えていたその時、ベイルが扉を乱暴に開きながら入ってきたのだ。彼の顔には大量の汗が流れていて、焦りの色が伺えているのが見える。
「父上!どうされたのですか!?」
「大変だ!悪鬼がこの街に攻めてきた!今は住民達を逃がしている最中だ!」
「悪鬼が!?外の様子はどうなっているのか……」
ベイルの説明を聞いたアリウスは疑問に感じる中、すぐに窓の外に視線を移す。そこでは既に何軒かの家で煙が上がっていて、住民達はモンスター達に追い回されながら逃げていた。
この光景を見れば、まさに阿鼻叫喚と言えるだろう。
「やはり動き出したか……ここは私が止めに向かいます!」
「アリウス!?お前、あのモンスター達と戦うのか!?いくら何でも自殺行為にしか思えないぞ!」
アリウスは兵士達の行動に唖然とするが、すぐに気を切り替えて一人で止めに向かおうとする。それを聞いたベイルは驚いてしまい、慌ててしまうのも無理はなかった。
「心配しないでください。私はここで死にませんので。では!」
「お、おい!お前が死んだらペンデュラスの跡継ぎはどうなるんだ!」
アリウスは笑みを浮かべた後、ベイルの静止も聞かずに駆け出していく。その直後に残酷な笑みを浮かべた事を、この時は誰も知らずにいたのだった。
※
屋敷の外に出たアリウスは、モンスター達が侵略行為をしている光景を目にする。逃げ惑う住民達を追いかける姿に、彼は真剣な表情をしながら見つめていた。
(なるほど。奴等は本格的に征服をしているな。動くとしたら……そろそろ頃合いと言っても良いぐらいだな……)
アリウスは現在の状況に納得したと同時に、すぐにその場へと駆け出していく。そして屋敷の前に足を止め、大きく息を吸い込み始める。
「そこまでだ!」
「「「!?」」」
アリウスの叫び声によって、誰もが彼に視線を移す。その姿を見た住民達は喜びの表情をしていて、助かったと安堵の表情をしていた。
一方、モンスターの兵士達は冷や汗を大量に流していて、突如侵略行為を止めてしまう。すると彼等は武器を収め、アリウスの前に片膝を跪いてしまったのだ。
「すみません、ゲルガー様!我々はただ略奪行為を……」
「まったく!前から言っているが、略奪行為などの侵略行為はするなと言われた筈だ!どうしてそれが守れないんだ!」
「「「ははーっ!」」」
アリウスからの叱責に対し、モンスター達は一斉に土下座をする。それに住民達はポカンとしてしまい、突然ざわついてしまうのも無理ない。
「アリウス様が……ゲルガー?」
「ゲルガーと言えば、あの悪鬼のFブロック隊長と聞いているが……」
「まさかそんな事は……」
住民達がざわいている中、心配で様子を見に来たベイルが駆け付けてくる。この様子にポカンとするのも無理なく、アリウスに対して気になる表情で質問をする。
「アリウス、これは一体……?モンスター達がいきなり攻撃を止めたのはどういう事だ?」
ベイルがアリウスに質問した直後、彼は真剣な表情で視線を移す。その表情は何かを伝えなければならない使命を感じているので、今だからこそ話そうとしていた。
「父上。この戦いはもう終わりを告げました。そして……私はアリウスではありません」
「なんだと!?」
アリウスはそう告げた直後、彼はそのまま姿を変え始める。その姿は悪鬼Fブロック隊長のゲルガーであり、住民達やベイルは信じられない表情で驚いてしまったのだ。
「き、貴様は何者だ……!?」
ベイルがゲルガーの姿にショックの表情をしながら、彼に対して質問する。するとゲルガーは強烈なクロー攻撃をベイルに仕掛け、一撃で彼を倒してしまったのだ。
「が……!」
ベイルはそのまま仰向けに倒れ、光の粒となって消滅してしまう。それに住民達は嘆き悲しみ、ゲルガーの姿に恐れるしか無かった。モンスター達は歓声を上げながら拳を振り上げていて、戦いの勝利を確信していたのだ。
「おっと!これだけでは終わらない!」
ゲルガーは突然指を鳴らし始めると、ペンデュラスの屋敷が突然変化し始め、要塞の様な姿に変わってしまった。更に地面が揺れ始め、街の周囲に鉄の城壁が姿を現す。これで住民達はこの街から完全に逃げられなくなってしまい、彼等は抱き合いながら怯えてしまった。
「安心しろ。お前達に迷惑はかけない。ただ……街から出るには通行許可が必要になるけどな……」
ゲルガーは住民達に対してそう告げた直後、モンスター達にも視線を移す。すると彼等は一斉に敬礼をし始め、真剣な表情でゲルガーに視線を移していた。
「良いか!今日からこの街はペンデュラスではなく、悪鬼Fブロック街として、生まれ変わった!ここから我々は他の街にも侵略し、悪鬼の発展の為にも取り組まなければならない!新たな時代の幕開けだ!」
「「「うおおおおおお!!」」」
ゲルガーの宣言にモンスター達は歓声を上げるが、住民達はガタガタ震えたまま。ペンデュラスはベイルの死によって、完全に悪の街へと変わってしまったのだった。
※
その頃、城壁の外では三人の女性奴隷達が難を逃れてながら走っていた。リスの獣人とガルムヒューマン、そしてオーガだ。
彼女達は奴隷商に囚われの身となっていたが、一人の男が彼を殺害した事で自由になったのだ。そのまま彼女達は急いで街から脱出したが、城壁が出たのはその直後である。
(早く伝えないと……この事態を伝えるのは私達だけなのだから……)
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