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第一章 珠に導かれし戦士達
第34話 バンドーの恐怖
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零夜達とバンドーの戦いが始まりを告げられ、最初から激しい戦いが繰り広げられていた。零夜達はバンドーの鞭攻撃を素早く回避しながら、彼に的確な攻撃を当てていく。この様な戦法は効率的に良いので、オススメと言えるだろう。
「そのまま一気に攻める!雷光斬撃!」
「ぐおっ!」
零夜は雷と光の斬撃をバンドーに浴びせ、大ダメージを浴びせる事に成功。彼の弱点は光属性なので、効果抜群なのは当然である。
「ふっ……中々やりおるな」
「な!?平然と立っているだと!?」
なんとバンドーは大ダメージを受けたにも関わらず、平然と立って零夜達を見つめていた。更に傷も次第に自動的に回復していき、ダメージを与えたはずが水の泡になってしまったのだ。
「傷が自動的に回復するなんて……もしかすると何か裏があるんじゃ……」
「その可能性もあり得るかもね。何処かに仕掛けがある筈よ」
日和はこの光景に驚いてしまうが、アイリンは冷静にバンドーを見ながら真剣な表情をする。恐らく何処かに彼を強化しているアイテムがある為、それが今のバンドーに繋がると判断したのだろう。
「それよりもまずはあの鞭をどうにかしないと!お願い、レディアソルジャー!」
倫子はバングルからレディアソルジャーを召喚し、彼は剣を構えながら戦闘態勢に入る。バンドーは彼の姿を見てニヤリと笑い、鞭を構えながら攻撃を仕掛けようとする。
「貴様が来ても、このわしには勝てない!そこだ!」
「おっと!こんな攻撃はお見通しだ!」
レディアソルジャーは素早い動きで、バンドーの鞭を次々と回避する。彼は飛行能力と素早い動きが持ち味なので、このぐらいの攻撃は簡単に避けられるのだ。
「零夜君!あの鞭を斬り裂いて!」
「任せてください!疾風斬!」
倫子の合図で零夜が飛び出したと同時に、強烈な素早い斬撃を鞭に繰り出した。すると鞭はバラバラに切り刻まれてしまい、次々と床に落ちてしまったのだ。
「わしの鞭が……こんな斬撃で破壊されるとは……」
バンドーが自分の鞭を切り刻まれ、ワナワナと震えてしまう。まさかあの斬撃で鞭が破壊されるのは、想定外と言えるだろう。
すると零夜が駆け出しながらバンドーに向かっていて、跳躍したと同時に回転し始めた。
「こいつを喰らえ!風神旋風脚!」
「ぐほっ!」
零夜の回転キックがバンドーの側頭部に炸裂し、彼は勢いよく蹴り飛ばされてしまう。そのまま床を引きずりながら倒れてしまい、ピクピクと痙攣してしまった。
「なんとかダメージを与えたが、奴はまだ起きるだろう。強化する物が分からない限りは、この戦いは終わりそうにないからな」
「確かにそうね。油断せずに気を引き締めないと!」
零夜は真剣な表情でこの戦いの行方を推測し、それに倫子達も真剣に同意しながら頷く。バンドーが使うアイテムはまだ見つかっていないので、それを見つけない限りは倒す事が不可能であるのだ。
「倒れている内に調べておいた方が……あっ、起きるわ!」
「な!?まだ戦えるのか!?」
(化け物としか思えないな)
アイリンがバンドーを指差しながら叫ぶと、彼は勢いよく起き上がり、ジャンプしながら着地した。こんなにも素早く起きれる根性があるのなら、まだまだやれると言うぐらいだろう。
「よくもやってくれたな……このわしを追い詰めるた以上、更にギアを上げるとしよう。次はコイツを喰らえ!」
「な!?」
バンドーは床から黒い穴を出現させ、そこから黒い紐の様な物を召喚する。その紐は日和に襲い掛かるが、零夜が彼女の前に出て忍者刀で斬り裂いた。
「零夜君、ありがとう!」
「いえいえ。しかしこの黒い紐は油断できません。回避しながら攻めるしか方法は無いです!」
零夜が指示を飛ばした直後、紐がアイリンの両足首を掴んでしまった。更にそのまま彼女は引っ張られてしまい、逆さ宙吊りにされてしまった。
「しまった!キャッ!」
「アイリン!」
「ちょっと!何するのよ!離しなさい!」
アイリンが捕まってしまった事に日和が叫ぶ中、彼女はジタバタしながら紐から抜け出そうとしていた。しかし紐の締付けはとても強く、なかなか抜け出す事は不可能である。
するとバンドーがアイリンに近付き、彼女の身体を触ろうとしていた。その証拠に両手を広げ、指をクネクネさせながら動かしている。
「さて、お約束の身体触りと行こうか。まずは服を脱がせるから覚悟しておくように」
「ひっ!」
アイリンはセクハラの恐怖に涙目となってしまい、顔は青ざめていく。こんな悪い奴に脱がされてしまうのは屈辱的だけでなく、女性としての恥ずかしさも感情的に出てしまっているのだ。
「そうはさせない!」
日和がアイリンを救出しようと駆け出していくが、黒い紐が穴から飛び出してしまう。そのまま日和の両足首を捕まえてしまい、同じく逆さ宙吊りとなってしまったのだ。
「うあ……!」
「日和ちゃん!」
日和まで捕まってしまい、倫子が思わず叫んでしまう。素早く彼女も二人を助けに向かい出すが、紐は何故か穴の中から飛び出さなかった。
(私が通ると穴から紐が出てきてない……一体どういう事なん?)
倫子が心の中で疑問に思う中、彼女はすぐに前を向く。そこにはバンドーがアイリンの服を脱がそうとしていて、彼女のチャイナドレスを掴んでいた。
「さあ、服を脱ぎましょうか」
「止めて!服は脱がさないで!」
「そうはさせるか!はっ!」
アイリンが叫んだ直後、倫子が跳躍したと同時にバンドーの側頭部を蹴り飛ばす。この一撃はとても重く、脳を揺らしてしまったのだ。
「うぐ……」
バンドーはぐらつきながらも体勢を整えるが、すぐに倫子には視線を合わせずにいた。それどころか彼はアイリンを諦め、日和の元に向かおうとしていた。
それを見た倫子はバンドーに近付き、彼の顔をこちらに向けさせる。
「ちょっと待て。なんでウチだけ紐が出ないのかな?おかしいでしょ?」
倫子は額に青筋を浮かべながら、笑ってない笑顔でバンドーを睨みつける。そんな彼女の姿を見た彼は、真顔で正直に話し始めた。
「いや……アンタ三十代以上だし、顔がブスだから」
「「「!?」」」
バンドーの発言に零夜と日和、レディアナイトは驚きを隠せず、アイリンとヤツフサは疑問に感じていた。何故彼の発言に驚くのか疑問であり、ヤツフサは零夜に質問する。
「何故驚く必要がある?正直な意見を言っていたみたいだが……」
「あいつ、倫子さんに対して禁句を言ったんですよ。その禁句とは……」
零夜が言い切ろうとしたその時、倫子の背中から怒りのオーラが発せられる。同時に彼女の攻撃力も最大限に上がり始め、最早手が付けられない状態となったのだ。
「誰がブスじゃ!!」
「ゲボら!!」
(やっぱりか……)
倫子の怒りのパンチがバンドーの顔面を殴り飛ばし、更に追い打ちとなる連続蹴りを炸裂。更にこのままでは終わらず、バンドーが付けている指輪を抜き取る。そのまま床に叩きつけて破壊したのだ。
「わしの指輪が!魔力増幅の指輪が!」
「指輪?という事は……」
バンドーは指輪が破壊された事で思わず叫んでしまい、それを聞いた零夜は疑問に思いながらアイリン達の方を向く。すると紐は光の粒となって消滅し、穴も消えてしまう。これで彼女達は囚われの身から解放されたが、逆さ宙吊りにされていたのでそのまま落下してしまう。
「「きゃあああああ!!」」
「させるか!」
しかし零夜が素早い動きで二人をキャッチし、見事救出成功。彼がいなかったら、床に頭をゴチンとぶつけていただろう。
「良かった……間に合って……」
「ありがとう、零夜君!また助けられちゃったね」
「ありがとね。これは借りとして受け取っておくわ」
日和とアイリンが零夜に対してお礼を言った後、倫子とレディアナイトも彼の元に駆け寄ってくる。指輪が破壊された以上はチャンスであり、倒すなら今しかないと考えているのだ。
「さあ、仕掛けも分かった以上、ここからは俺達の反撃だ。好き勝手した罪、覚悟しろよ?」
零夜は真剣な表情をしながら、絶望の表情をしているバンドーを睨みつける。ここから零夜達の反撃が始まろうとしているのだった。
「そのまま一気に攻める!雷光斬撃!」
「ぐおっ!」
零夜は雷と光の斬撃をバンドーに浴びせ、大ダメージを浴びせる事に成功。彼の弱点は光属性なので、効果抜群なのは当然である。
「ふっ……中々やりおるな」
「な!?平然と立っているだと!?」
なんとバンドーは大ダメージを受けたにも関わらず、平然と立って零夜達を見つめていた。更に傷も次第に自動的に回復していき、ダメージを与えたはずが水の泡になってしまったのだ。
「傷が自動的に回復するなんて……もしかすると何か裏があるんじゃ……」
「その可能性もあり得るかもね。何処かに仕掛けがある筈よ」
日和はこの光景に驚いてしまうが、アイリンは冷静にバンドーを見ながら真剣な表情をする。恐らく何処かに彼を強化しているアイテムがある為、それが今のバンドーに繋がると判断したのだろう。
「それよりもまずはあの鞭をどうにかしないと!お願い、レディアソルジャー!」
倫子はバングルからレディアソルジャーを召喚し、彼は剣を構えながら戦闘態勢に入る。バンドーは彼の姿を見てニヤリと笑い、鞭を構えながら攻撃を仕掛けようとする。
「貴様が来ても、このわしには勝てない!そこだ!」
「おっと!こんな攻撃はお見通しだ!」
レディアソルジャーは素早い動きで、バンドーの鞭を次々と回避する。彼は飛行能力と素早い動きが持ち味なので、このぐらいの攻撃は簡単に避けられるのだ。
「零夜君!あの鞭を斬り裂いて!」
「任せてください!疾風斬!」
倫子の合図で零夜が飛び出したと同時に、強烈な素早い斬撃を鞭に繰り出した。すると鞭はバラバラに切り刻まれてしまい、次々と床に落ちてしまったのだ。
「わしの鞭が……こんな斬撃で破壊されるとは……」
バンドーが自分の鞭を切り刻まれ、ワナワナと震えてしまう。まさかあの斬撃で鞭が破壊されるのは、想定外と言えるだろう。
すると零夜が駆け出しながらバンドーに向かっていて、跳躍したと同時に回転し始めた。
「こいつを喰らえ!風神旋風脚!」
「ぐほっ!」
零夜の回転キックがバンドーの側頭部に炸裂し、彼は勢いよく蹴り飛ばされてしまう。そのまま床を引きずりながら倒れてしまい、ピクピクと痙攣してしまった。
「なんとかダメージを与えたが、奴はまだ起きるだろう。強化する物が分からない限りは、この戦いは終わりそうにないからな」
「確かにそうね。油断せずに気を引き締めないと!」
零夜は真剣な表情でこの戦いの行方を推測し、それに倫子達も真剣に同意しながら頷く。バンドーが使うアイテムはまだ見つかっていないので、それを見つけない限りは倒す事が不可能であるのだ。
「倒れている内に調べておいた方が……あっ、起きるわ!」
「な!?まだ戦えるのか!?」
(化け物としか思えないな)
アイリンがバンドーを指差しながら叫ぶと、彼は勢いよく起き上がり、ジャンプしながら着地した。こんなにも素早く起きれる根性があるのなら、まだまだやれると言うぐらいだろう。
「よくもやってくれたな……このわしを追い詰めるた以上、更にギアを上げるとしよう。次はコイツを喰らえ!」
「な!?」
バンドーは床から黒い穴を出現させ、そこから黒い紐の様な物を召喚する。その紐は日和に襲い掛かるが、零夜が彼女の前に出て忍者刀で斬り裂いた。
「零夜君、ありがとう!」
「いえいえ。しかしこの黒い紐は油断できません。回避しながら攻めるしか方法は無いです!」
零夜が指示を飛ばした直後、紐がアイリンの両足首を掴んでしまった。更にそのまま彼女は引っ張られてしまい、逆さ宙吊りにされてしまった。
「しまった!キャッ!」
「アイリン!」
「ちょっと!何するのよ!離しなさい!」
アイリンが捕まってしまった事に日和が叫ぶ中、彼女はジタバタしながら紐から抜け出そうとしていた。しかし紐の締付けはとても強く、なかなか抜け出す事は不可能である。
するとバンドーがアイリンに近付き、彼女の身体を触ろうとしていた。その証拠に両手を広げ、指をクネクネさせながら動かしている。
「さて、お約束の身体触りと行こうか。まずは服を脱がせるから覚悟しておくように」
「ひっ!」
アイリンはセクハラの恐怖に涙目となってしまい、顔は青ざめていく。こんな悪い奴に脱がされてしまうのは屈辱的だけでなく、女性としての恥ずかしさも感情的に出てしまっているのだ。
「そうはさせない!」
日和がアイリンを救出しようと駆け出していくが、黒い紐が穴から飛び出してしまう。そのまま日和の両足首を捕まえてしまい、同じく逆さ宙吊りとなってしまったのだ。
「うあ……!」
「日和ちゃん!」
日和まで捕まってしまい、倫子が思わず叫んでしまう。素早く彼女も二人を助けに向かい出すが、紐は何故か穴の中から飛び出さなかった。
(私が通ると穴から紐が出てきてない……一体どういう事なん?)
倫子が心の中で疑問に思う中、彼女はすぐに前を向く。そこにはバンドーがアイリンの服を脱がそうとしていて、彼女のチャイナドレスを掴んでいた。
「さあ、服を脱ぎましょうか」
「止めて!服は脱がさないで!」
「そうはさせるか!はっ!」
アイリンが叫んだ直後、倫子が跳躍したと同時にバンドーの側頭部を蹴り飛ばす。この一撃はとても重く、脳を揺らしてしまったのだ。
「うぐ……」
バンドーはぐらつきながらも体勢を整えるが、すぐに倫子には視線を合わせずにいた。それどころか彼はアイリンを諦め、日和の元に向かおうとしていた。
それを見た倫子はバンドーに近付き、彼の顔をこちらに向けさせる。
「ちょっと待て。なんでウチだけ紐が出ないのかな?おかしいでしょ?」
倫子は額に青筋を浮かべながら、笑ってない笑顔でバンドーを睨みつける。そんな彼女の姿を見た彼は、真顔で正直に話し始めた。
「いや……アンタ三十代以上だし、顔がブスだから」
「「「!?」」」
バンドーの発言に零夜と日和、レディアナイトは驚きを隠せず、アイリンとヤツフサは疑問に感じていた。何故彼の発言に驚くのか疑問であり、ヤツフサは零夜に質問する。
「何故驚く必要がある?正直な意見を言っていたみたいだが……」
「あいつ、倫子さんに対して禁句を言ったんですよ。その禁句とは……」
零夜が言い切ろうとしたその時、倫子の背中から怒りのオーラが発せられる。同時に彼女の攻撃力も最大限に上がり始め、最早手が付けられない状態となったのだ。
「誰がブスじゃ!!」
「ゲボら!!」
(やっぱりか……)
倫子の怒りのパンチがバンドーの顔面を殴り飛ばし、更に追い打ちとなる連続蹴りを炸裂。更にこのままでは終わらず、バンドーが付けている指輪を抜き取る。そのまま床に叩きつけて破壊したのだ。
「わしの指輪が!魔力増幅の指輪が!」
「指輪?という事は……」
バンドーは指輪が破壊された事で思わず叫んでしまい、それを聞いた零夜は疑問に思いながらアイリン達の方を向く。すると紐は光の粒となって消滅し、穴も消えてしまう。これで彼女達は囚われの身から解放されたが、逆さ宙吊りにされていたのでそのまま落下してしまう。
「「きゃあああああ!!」」
「させるか!」
しかし零夜が素早い動きで二人をキャッチし、見事救出成功。彼がいなかったら、床に頭をゴチンとぶつけていただろう。
「良かった……間に合って……」
「ありがとう、零夜君!また助けられちゃったね」
「ありがとね。これは借りとして受け取っておくわ」
日和とアイリンが零夜に対してお礼を言った後、倫子とレディアナイトも彼の元に駆け寄ってくる。指輪が破壊された以上はチャンスであり、倒すなら今しかないと考えているのだ。
「さあ、仕掛けも分かった以上、ここからは俺達の反撃だ。好き勝手した罪、覚悟しろよ?」
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