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第三章 魔王様の専属シェフとお猫様の日常
魔王様の専属シェフは、魔王様と休憩する
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我ながら、魔王様の専属シェフ姿も板に付いてきたと思う。
お茶とお茶菓子をワゴンに乗せ隣の執務室に移動しながら、私はそんなことを考えていた。
「ジャル様、そろそろ休憩なさってはいかがですか?」
「おや、もうこんな時間でしたか」
私が書類に目を通していたジャル様に声を掛けると、彼は掛けていた眼鏡を外してぐぐっ、と伸びをする。
「もう私も歳でしょうか。書類の確認ばかりが続くと目が疲れてしまいます」
自虐的なことを言いながら、ジャル様はゆっくりと立ち上がりいつもの席に座った。そこは休憩や食事の際に利用する小さなテーブルで、私がいつも料理を運ぶ場所でもある。
「今日はお茶請けにプリンを作りました。ソースはいつものカラメルではなくテティベリーにしてみました」
「プリンですか! 嬉しいなぁ。テティベリーのソースも美味しそうですね」
ジャル様はプリンという言葉を聞いてニコニコと笑っている。彼もまた、お子様ランチのデザートとして提供したあの日からプリンの虜なのだ。大きな男性がプリン好きというのも、なかなかのギャップがあって可愛らしいと思う。
ギャップと言えば、ジャル様は書類仕事の時は眼鏡を掛ける。その姿がとても知的で少しばかり内心ではしゃいだものだ。今までは初対面の時の印象もあり、ジャル様に対しては礼儀正しい騎士様のようなイメージばかりがあって、眼鏡姿なんてまったく想像もしていなかった。
そんなジャル様の知らない姿を見ることができたのも、専属シェフになったからだ。お仕事は意外と言ってはなんだけど、そこまで辛くない。これも上司に恵まれたからだろう。
前世の上司は陰険な奴だったもんなぁ、なんて考えながら、自分なりに綺麗に盛り付けたプリンをジャル様の前に置いた。
プリンにホイップクリームを乗せ、その上から赤いテティベリーのソースを掛けた自信作。バニラに似た香料も厨房から分けてもらったので、初めてジャル様たちに食べてもらった時よりも更に美味しくなっている。
このバニラの香りを楽しんでもらいたいので、紅茶は香りが控えめでサッパリしているものを用意した。ジャル様は私が紅茶を淹れる様子を穏やかな眼差しで眺めている。初めは恥ずかしかったけれど、もう慣れたものだ。
綺麗な色の紅茶を注ぐカップは二つ。そう、ジャル様と私の分だ。それというのもジャル様が、
「せっかくですから、アイラさんも一緒に休憩しましょう」
と言ったのがきっかけだ。更には、
「どうせなら、食事も一緒にいただきましょう」
なんてことまで言い出したので、現在の私はジャル様の専属シェフでありながらお茶飲み・食事仲間といった感じになっている。どうしてこうなった。
ジャル様とお茶どころか食事の席まで同じなんて、当然のことながら緊張した。だけど一週間と経たずに慣れてしまった。
私の神経が図太いのか、それともジャル様の柔らかな雰囲気がそうさせるのか。そのどちらかは分からないけれど、今ではお茶や食事の時間を楽しみにするくらいの余裕ができている。
「ニャオン」
「ふふ、マロンちゃん、こちらにいらっしゃい」
マロンもジャル様の執務室で寛ぐのが日課になってしまった。なんだかマロンの面倒を見てもらっているようで悪いと思っていたのだけれど、ジャル様が言うには「仕事の合間に癒やされている」から問題ないらしい。その気持ちは私にもよく分かる。私も前世、猫を膝に乗せて仕事をしたかった。
なんてことを考えている間に、紅茶の準備も無事に終わった。紅茶が零れないように注意しながらソーサーに乗せて、ジャル様の前に置く。その後、自分のプリンと紅茶も簡単に並べて、私はジャル様の向かいに座った
「お待たせしました」
「このお茶も美味しそうです。それではいただきましょう」
ジャル様の穏やかな声を合図に、私たちは小さなお茶会を開始した。
「ホイップクリームにテティベリーソースの赤が映えますね」
ジャル様は嬉しそうに言うと大きな手で小さなスプーンを取り、ぷるりと揺れるプリンをホイップクリーム、ソースと一緒にすくう。
「プリンの甘い香りとベリーの酸味を感じる香りがまた合いますね」
小さなスプーンの先がジャル様の大きなお口の中に吸い込まれていく。ぱく、と口に含んだジャル様は、もぐもぐと何回か咀嚼した後にほわほわと顔を綻ばせた。
「美味しいですねぇ」
ジャル様は私が作った料理を本当に美味しそうに食べてくれるし、幸せそうに笑ってくれる。私はそんな彼の表情が好きだった。
魔王様相手にそんなことを言うのは畏れ多いとは思う。だけど、誰だって自分が作ったものを美味しそうに食べてくれたら好きにならない? 同性でも異性でも。だから、私はサディさんも好きだし、リオン様も好きだ。二人も本当に美味しそうに食べてくれるから。
そういえば、リオン様は次はいつこの国にやって来るのだろうか。実は、一ヶ月ほど前に起こった人族の国による魔王国侵攻事件に、どうやら先々代の神であるウォルフ様が何かしら関わっていたらしい。それが分かってからというもの、リオン様は調査に奔走することになったのだ。
サディさんはそんなリオン様の調査に魔王国の代表として同行している。そのついでにオルカリムを判別したり、能力を封印したり装置を見に行くと言っていた。
魔王国を出立する日にニコニコと満面の笑みを浮かべたサディさんの姿を思い出し、私はジャル様の執務机に山と積まれた書類をちらりと盗み見た。
処理しても処理しても一向に減らない書類の山は、先日の魔王国への侵攻についてのものももちろんあるだろう。だけどそれ以上に、サディさんが長年溜め込んでいた決裁書類やら報告書やらその他諸々の方が圧倒的に多い。
私の視線が書類に向かっていたことに気が付いたジャル様が、はぁ、と疲れたように溜め息をついた。
「サディがいないと平和なのは良いことですが、まったく嬉しくない置き土産を残してくれたものです。最近はマシになったと感心していたというのに……」
「まさか十年以上前の書類が出てくるなんて思いませんよね、普通」
十年以上も前の書類なら、前世の一般的な会社なら処分しても問題ないくらいの代物だ。だけどここは魔王国。しかも研究機関が提出している書類だ。そうそう簡単に処分できるものではない。
そんな面倒な書類を、なぜか魔王であるジャル様が直接目を通して整理・仕分けしていた。そうして必要のない書類と判断されたものは私が処分を担当している。
一応前世でいうところのシュレッダーに相当する魔道具があって、それに放り込めばお仕事は完了するので楽と言えば楽だけど、如何せん量が多すぎる。その量に辟易したジャル様が冗談で「サディが帰って来たら叩いていいですよ」なんてマロンに言っていたのも記憶に新しい。
「アイラさんには手伝ってもらって感謝しています」
「私でもできることなので、このくらいはどんどんお任せください」
書類の処分くらい、前世で平事務員をしていた私からしたら慣れたものだ。むしろ嫌味な上司の小言を聞かなくていいから快適すぎると言ってもいい。
私の仕事はジャル様の食事を作ることだけれど、こうした簡単な雑務をお手伝いできたらいいな。
自然とそう思わせてくれるジャル様は、やはりとても良い上司だ。正しくは魔王様だけど。
そんなことを考えながら、私も自信作のプリンに手を付けた。
お茶とお茶菓子をワゴンに乗せ隣の執務室に移動しながら、私はそんなことを考えていた。
「ジャル様、そろそろ休憩なさってはいかがですか?」
「おや、もうこんな時間でしたか」
私が書類に目を通していたジャル様に声を掛けると、彼は掛けていた眼鏡を外してぐぐっ、と伸びをする。
「もう私も歳でしょうか。書類の確認ばかりが続くと目が疲れてしまいます」
自虐的なことを言いながら、ジャル様はゆっくりと立ち上がりいつもの席に座った。そこは休憩や食事の際に利用する小さなテーブルで、私がいつも料理を運ぶ場所でもある。
「今日はお茶請けにプリンを作りました。ソースはいつものカラメルではなくテティベリーにしてみました」
「プリンですか! 嬉しいなぁ。テティベリーのソースも美味しそうですね」
ジャル様はプリンという言葉を聞いてニコニコと笑っている。彼もまた、お子様ランチのデザートとして提供したあの日からプリンの虜なのだ。大きな男性がプリン好きというのも、なかなかのギャップがあって可愛らしいと思う。
ギャップと言えば、ジャル様は書類仕事の時は眼鏡を掛ける。その姿がとても知的で少しばかり内心ではしゃいだものだ。今までは初対面の時の印象もあり、ジャル様に対しては礼儀正しい騎士様のようなイメージばかりがあって、眼鏡姿なんてまったく想像もしていなかった。
そんなジャル様の知らない姿を見ることができたのも、専属シェフになったからだ。お仕事は意外と言ってはなんだけど、そこまで辛くない。これも上司に恵まれたからだろう。
前世の上司は陰険な奴だったもんなぁ、なんて考えながら、自分なりに綺麗に盛り付けたプリンをジャル様の前に置いた。
プリンにホイップクリームを乗せ、その上から赤いテティベリーのソースを掛けた自信作。バニラに似た香料も厨房から分けてもらったので、初めてジャル様たちに食べてもらった時よりも更に美味しくなっている。
このバニラの香りを楽しんでもらいたいので、紅茶は香りが控えめでサッパリしているものを用意した。ジャル様は私が紅茶を淹れる様子を穏やかな眼差しで眺めている。初めは恥ずかしかったけれど、もう慣れたものだ。
綺麗な色の紅茶を注ぐカップは二つ。そう、ジャル様と私の分だ。それというのもジャル様が、
「せっかくですから、アイラさんも一緒に休憩しましょう」
と言ったのがきっかけだ。更には、
「どうせなら、食事も一緒にいただきましょう」
なんてことまで言い出したので、現在の私はジャル様の専属シェフでありながらお茶飲み・食事仲間といった感じになっている。どうしてこうなった。
ジャル様とお茶どころか食事の席まで同じなんて、当然のことながら緊張した。だけど一週間と経たずに慣れてしまった。
私の神経が図太いのか、それともジャル様の柔らかな雰囲気がそうさせるのか。そのどちらかは分からないけれど、今ではお茶や食事の時間を楽しみにするくらいの余裕ができている。
「ニャオン」
「ふふ、マロンちゃん、こちらにいらっしゃい」
マロンもジャル様の執務室で寛ぐのが日課になってしまった。なんだかマロンの面倒を見てもらっているようで悪いと思っていたのだけれど、ジャル様が言うには「仕事の合間に癒やされている」から問題ないらしい。その気持ちは私にもよく分かる。私も前世、猫を膝に乗せて仕事をしたかった。
なんてことを考えている間に、紅茶の準備も無事に終わった。紅茶が零れないように注意しながらソーサーに乗せて、ジャル様の前に置く。その後、自分のプリンと紅茶も簡単に並べて、私はジャル様の向かいに座った
「お待たせしました」
「このお茶も美味しそうです。それではいただきましょう」
ジャル様の穏やかな声を合図に、私たちは小さなお茶会を開始した。
「ホイップクリームにテティベリーソースの赤が映えますね」
ジャル様は嬉しそうに言うと大きな手で小さなスプーンを取り、ぷるりと揺れるプリンをホイップクリーム、ソースと一緒にすくう。
「プリンの甘い香りとベリーの酸味を感じる香りがまた合いますね」
小さなスプーンの先がジャル様の大きなお口の中に吸い込まれていく。ぱく、と口に含んだジャル様は、もぐもぐと何回か咀嚼した後にほわほわと顔を綻ばせた。
「美味しいですねぇ」
ジャル様は私が作った料理を本当に美味しそうに食べてくれるし、幸せそうに笑ってくれる。私はそんな彼の表情が好きだった。
魔王様相手にそんなことを言うのは畏れ多いとは思う。だけど、誰だって自分が作ったものを美味しそうに食べてくれたら好きにならない? 同性でも異性でも。だから、私はサディさんも好きだし、リオン様も好きだ。二人も本当に美味しそうに食べてくれるから。
そういえば、リオン様は次はいつこの国にやって来るのだろうか。実は、一ヶ月ほど前に起こった人族の国による魔王国侵攻事件に、どうやら先々代の神であるウォルフ様が何かしら関わっていたらしい。それが分かってからというもの、リオン様は調査に奔走することになったのだ。
サディさんはそんなリオン様の調査に魔王国の代表として同行している。そのついでにオルカリムを判別したり、能力を封印したり装置を見に行くと言っていた。
魔王国を出立する日にニコニコと満面の笑みを浮かべたサディさんの姿を思い出し、私はジャル様の執務机に山と積まれた書類をちらりと盗み見た。
処理しても処理しても一向に減らない書類の山は、先日の魔王国への侵攻についてのものももちろんあるだろう。だけどそれ以上に、サディさんが長年溜め込んでいた決裁書類やら報告書やらその他諸々の方が圧倒的に多い。
私の視線が書類に向かっていたことに気が付いたジャル様が、はぁ、と疲れたように溜め息をついた。
「サディがいないと平和なのは良いことですが、まったく嬉しくない置き土産を残してくれたものです。最近はマシになったと感心していたというのに……」
「まさか十年以上前の書類が出てくるなんて思いませんよね、普通」
十年以上も前の書類なら、前世の一般的な会社なら処分しても問題ないくらいの代物だ。だけどここは魔王国。しかも研究機関が提出している書類だ。そうそう簡単に処分できるものではない。
そんな面倒な書類を、なぜか魔王であるジャル様が直接目を通して整理・仕分けしていた。そうして必要のない書類と判断されたものは私が処分を担当している。
一応前世でいうところのシュレッダーに相当する魔道具があって、それに放り込めばお仕事は完了するので楽と言えば楽だけど、如何せん量が多すぎる。その量に辟易したジャル様が冗談で「サディが帰って来たら叩いていいですよ」なんてマロンに言っていたのも記憶に新しい。
「アイラさんには手伝ってもらって感謝しています」
「私でもできることなので、このくらいはどんどんお任せください」
書類の処分くらい、前世で平事務員をしていた私からしたら慣れたものだ。むしろ嫌味な上司の小言を聞かなくていいから快適すぎると言ってもいい。
私の仕事はジャル様の食事を作ることだけれど、こうした簡単な雑務をお手伝いできたらいいな。
自然とそう思わせてくれるジャル様は、やはりとても良い上司だ。正しくは魔王様だけど。
そんなことを考えながら、私も自信作のプリンに手を付けた。
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