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side 和彦
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「あそこに館内マップがありますよ。」
野々村さんが指さした場所へ、皆で走る。
「なんだよ。着いてくるなよ。」
「たまたま行き先が同じなだけだろ。」
子供みたいなことを言い争う自分に、なんだか笑ってしまった。
シュウも同じく笑っている。
俺達は、館内マップの前で立ち止まり、野々村さんの耳元に囁いた。
「多分、シュウ達は先に美幸の服を選ぶと思うんで、こちらは俺の服から選びましょう。」
「わかりました。」
野々村さんは、マップの店を見ながら、首を振る。
「青木さん、もう一階上に行きましょう。」
「はい。」
俺達はその場を離れた。
シュウ達はまだマップの前にいた。
「今の階はいまいちでしたか?」
「はい、スポーツ系やカジュアルなお店が多かったので。」
「俺って、そういうのは似合わなさそうですか?」
「い、いえ。青木さんならどんなものも着こなされるでしょうが、私が選びにくいので。
今までの青木さんのイメージに近いものなら、なんとか選べそうですが、全然違うものはやっぱり難しいです。」
確かに俺は、カジュアルなものよりは個性的なものの方が好きだ。
でも、野々村さんに、今までとはまるで違う俺にされるのも、面白いと言えば面白いのだが。
そんなことを思ったら、なぜだか頬が緩んで、俺はそれを制するのに必死だった。
野々村さんが指さした場所へ、皆で走る。
「なんだよ。着いてくるなよ。」
「たまたま行き先が同じなだけだろ。」
子供みたいなことを言い争う自分に、なんだか笑ってしまった。
シュウも同じく笑っている。
俺達は、館内マップの前で立ち止まり、野々村さんの耳元に囁いた。
「多分、シュウ達は先に美幸の服を選ぶと思うんで、こちらは俺の服から選びましょう。」
「わかりました。」
野々村さんは、マップの店を見ながら、首を振る。
「青木さん、もう一階上に行きましょう。」
「はい。」
俺達はその場を離れた。
シュウ達はまだマップの前にいた。
「今の階はいまいちでしたか?」
「はい、スポーツ系やカジュアルなお店が多かったので。」
「俺って、そういうのは似合わなさそうですか?」
「い、いえ。青木さんならどんなものも着こなされるでしょうが、私が選びにくいので。
今までの青木さんのイメージに近いものなら、なんとか選べそうですが、全然違うものはやっぱり難しいです。」
確かに俺は、カジュアルなものよりは個性的なものの方が好きだ。
でも、野々村さんに、今までとはまるで違う俺にされるのも、面白いと言えば面白いのだが。
そんなことを思ったら、なぜだか頬が緩んで、俺はそれを制するのに必死だった。
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