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side 野々村美咲
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しおりを挟む『今でも料理は苦手ですか?』
LINEの文面に、顔が熱くなる。
青木さんには、やっぱりバレていた。
青木さんがうちに身を隠されていた時、いつもお弁当やらパンだったし…
そういえば、あの頃、アッシュさんにお料理を少し教わったけど、やっぱり長続きはしなかったな。
『本当にだめですね。
作った方が良いとは思うんですが、自分の分だけだとつい面倒に思えてしまって…』
ちょっと言い訳がましかったかな?
送ってしまった後で、そんなことを考えてもなんともならないけど…
『確かにそうかもしれませんね。
それに、最近のお弁当は美味しいですし。
実は、俺も弁当がけっこう好きなんですよ。』
(えっ!?)
青木さんがお弁当がお好きだなんて、意外だ。
でも、そういえば、うちに滞在されてた時も、お弁当に嫌な顔はされなかった。
もしも、私がお料理上手だったら…
手作りのお弁当を作って差し上げるのに…
好きな人にお弁当を作るのって、なんだかすごく憧れる…!
そうだ…今度、お弁当を作ってみよう。
きっとうまくは作れないだろうけど、お料理の本はいっぱい売ってるし、最近は料理の作り方を教えてくれるサイトもある。
そんなことを考えたら、希望に胸が膨らんだ。
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