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side 野々村美咲
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「ええっ!純平さんが…」
電話を切ってしばらくしてから、またひかりさんから電話があった。
今回はものすごく機嫌の良い声で、何か良いことがあったんだということはすぐにわかったけど、その原因を聞いてびっくり。
なんと、純平さんにデートに誘われたというのだ。
「考えてみれば、今までがおかしかったんだよね。
恋人同士だっていうのに、ただ、電話とメールだけだったんだもん。」
「そ、そうですね。」
そうとしか私には言えなかった。
どうしよう…
純平さんとの仲がこのままどんどん進展してしまったら…
「ねぇ、野々村さん…
近いうちに、服を見に行きたいんだけど、つきあってくれる?」
「え、ええ、もちろんです。」
「その前に兄さんに何とかうまいこと言っておこずかいをもらわなきゃ!
今はネイサンさんがいてなんとなく機嫌がいいから、今がチャンスだよね。」
「そうですね。」
「今度はちょっと女の子らしい服にしようかな?
でも、いきなりスカートなんてはくのはちょっとはずかしいし。」
「そうですね。」
「あ、タカミ―さんにメイクもしてもらおうかな?
おじいさんに頼めばなんとかなるよね?」
「そうですね。」
「……野々村さん…どうかしたの?」
「え?あ、い、いえ…」
純平さんとのデートのことを考えていて、ぼんやりしてしまってたようだ。
やはり、KEN-Gさん達に伝えるべきだろうか?
でも、ひかりさんには口止めされてる…
あぁ、どうすれば良いんだろう…!?
「ええっ!純平さんが…」
電話を切ってしばらくしてから、またひかりさんから電話があった。
今回はものすごく機嫌の良い声で、何か良いことがあったんだということはすぐにわかったけど、その原因を聞いてびっくり。
なんと、純平さんにデートに誘われたというのだ。
「考えてみれば、今までがおかしかったんだよね。
恋人同士だっていうのに、ただ、電話とメールだけだったんだもん。」
「そ、そうですね。」
そうとしか私には言えなかった。
どうしよう…
純平さんとの仲がこのままどんどん進展してしまったら…
「ねぇ、野々村さん…
近いうちに、服を見に行きたいんだけど、つきあってくれる?」
「え、ええ、もちろんです。」
「その前に兄さんに何とかうまいこと言っておこずかいをもらわなきゃ!
今はネイサンさんがいてなんとなく機嫌がいいから、今がチャンスだよね。」
「そうですね。」
「今度はちょっと女の子らしい服にしようかな?
でも、いきなりスカートなんてはくのはちょっとはずかしいし。」
「そうですね。」
「あ、タカミ―さんにメイクもしてもらおうかな?
おじいさんに頼めばなんとかなるよね?」
「そうですね。」
「……野々村さん…どうかしたの?」
「え?あ、い、いえ…」
純平さんとのデートのことを考えていて、ぼんやりしてしまってたようだ。
やはり、KEN-Gさん達に伝えるべきだろうか?
でも、ひかりさんには口止めされてる…
あぁ、どうすれば良いんだろう…!?
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