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side 和彦
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「カズはここでいつも暮らしてるのね。
……あーーーーっ!」
夢見るような瞳であたりを見渡した高見沢大輔が、急に大きな声を上げた。
何事かと思っていると、高見沢大輔は野々村さんを目指してまっすぐに歩き出した。
「野々村さんじゃないの!
どうしたの!?
今日はこの前よりずっとマシじゃない!」
「あ、せ、先日はどうもありがとうございました!
タカミーさんに髪を素敵にしてもらったから、あんな服装じゃだめだって思って、美幸さんと服を買いに行って……」
高見沢大輔の顔がそう話す野々村さんにどんどん近付いていく。
「でも、メイクが昭和のメイクだわ。
……ねぇ、鏡はどこ?」
「え?あ、洗面台で良い?」
「どこ?」
アッシュが案内しようとすると、高見沢大輔は自分のバッグを片手にそしてもう片方の手で野々村さんの腕を掴んでその後に続いた。
「……すごいや。
さすがは美のカリスマだね。
他人のメイクも見過ごせないんだ。」
「でも、野々村さん…あんなに綺麗にお化粧してたのに……」
「きっと、プロから見たら、あれじゃあいかんのじゃろう。
……それにしても、タカミーの奴、一体どうしたんじゃ?
和彦さんに抱きついとったじゃないか。」
「KEN-G、知らないの~?
タカミーはね…」
「マイケル!!」
俺は大きな声を出して、マイケルを睨み付けた。
マイケルはそれに対して小さく肩をすくめ、苦笑した。
「何?何かあるの?」
「何もない。
そんなことより、美幸。
全員揃ったんだし、飲み物でも出したらどうだ?」
「うん、そうだね……あれっ?
そういえば、兄さんの彼女が来るんじゃないの?」
「……それなら、仕事で来られなくなった。
それに……彼女じゃないぞ。
……ただの友達だ。」
「そうなの?」
なぜ、そんなことを言ってしまったのかわからなかった。
大河内さんや高見沢大輔の手前、アンリには彼女のふりをさせようと思っていたのに、なぜそんなことを口走ってしまったのか……
(俺……どうなってるんだ!?)
……あーーーーっ!」
夢見るような瞳であたりを見渡した高見沢大輔が、急に大きな声を上げた。
何事かと思っていると、高見沢大輔は野々村さんを目指してまっすぐに歩き出した。
「野々村さんじゃないの!
どうしたの!?
今日はこの前よりずっとマシじゃない!」
「あ、せ、先日はどうもありがとうございました!
タカミーさんに髪を素敵にしてもらったから、あんな服装じゃだめだって思って、美幸さんと服を買いに行って……」
高見沢大輔の顔がそう話す野々村さんにどんどん近付いていく。
「でも、メイクが昭和のメイクだわ。
……ねぇ、鏡はどこ?」
「え?あ、洗面台で良い?」
「どこ?」
アッシュが案内しようとすると、高見沢大輔は自分のバッグを片手にそしてもう片方の手で野々村さんの腕を掴んでその後に続いた。
「……すごいや。
さすがは美のカリスマだね。
他人のメイクも見過ごせないんだ。」
「でも、野々村さん…あんなに綺麗にお化粧してたのに……」
「きっと、プロから見たら、あれじゃあいかんのじゃろう。
……それにしても、タカミーの奴、一体どうしたんじゃ?
和彦さんに抱きついとったじゃないか。」
「KEN-G、知らないの~?
タカミーはね…」
「マイケル!!」
俺は大きな声を出して、マイケルを睨み付けた。
マイケルはそれに対して小さく肩をすくめ、苦笑した。
「何?何かあるの?」
「何もない。
そんなことより、美幸。
全員揃ったんだし、飲み物でも出したらどうだ?」
「うん、そうだね……あれっ?
そういえば、兄さんの彼女が来るんじゃないの?」
「……それなら、仕事で来られなくなった。
それに……彼女じゃないぞ。
……ただの友達だ。」
「そうなの?」
なぜ、そんなことを言ってしまったのかわからなかった。
大河内さんや高見沢大輔の手前、アンリには彼女のふりをさせようと思っていたのに、なぜそんなことを口走ってしまったのか……
(俺……どうなってるんだ!?)
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