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side 和彦
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「そんなもの、ないって。」
「じゃあ、行こうよ!
ほら、昨日の美幸ちゃんのお礼も兼ねて……
タカミーは甘い物も好きみたいだから、お菓子でも持って行ったら喜ばれるんじゃない?
それに、こういうのってブログネタにもなるんじゃないの?
今をときめくタカミーのお店に行って来たってかいたら、タカミーの店の宣伝にもなるし、それもきっと喜ばれるよ。」
アッシュの奴……
本当に口がうまいというのか、なんというのか…
美幸のお礼なんて言われたら、俺が断れないことを知っていやがる。
それに、ちょうど美容院に行きたいと思っていたのも本当だ。
気分がくさくさする時には、髪型や色を変えると、それなりにリフレッシュ出来るから。
(……行ってみるか…)
「……わかったよ。
行くよ。
アッシュ……例の抹茶ロールは今からじゃ無理か?」
「あぁ……あれは並ばないと手に入らないから、持って行くと喜ばれそうだね。
よし!なんとか頼んでみるよ。」
アッシュはそう言うと、すぐに電話をかけ始めた。
なんでも、店のオーナーがアッシュのことを気に入ってるとかで、それを良いことにアッシュはけっこう無理を言ってまわしてもらってるようだ。
かくいう俺も、アッシュに頼んでそれを手に入れてもらったことが何度かあるから、あいつばかりを責められない。
(いっそ短く切ってさっぱりしようか……)
大河内さんにくだらない感情を抱いてしまう自分自身がいやだった。
もうそんなこと等気にしないように、髪の毛でもばっさりやって気分を変えるか……
(まるで失恋した女性だな……)
そう思った瞬間、「失恋」という言葉が妙に心の中に残った。
「じゃあ、行こうよ!
ほら、昨日の美幸ちゃんのお礼も兼ねて……
タカミーは甘い物も好きみたいだから、お菓子でも持って行ったら喜ばれるんじゃない?
それに、こういうのってブログネタにもなるんじゃないの?
今をときめくタカミーのお店に行って来たってかいたら、タカミーの店の宣伝にもなるし、それもきっと喜ばれるよ。」
アッシュの奴……
本当に口がうまいというのか、なんというのか…
美幸のお礼なんて言われたら、俺が断れないことを知っていやがる。
それに、ちょうど美容院に行きたいと思っていたのも本当だ。
気分がくさくさする時には、髪型や色を変えると、それなりにリフレッシュ出来るから。
(……行ってみるか…)
「……わかったよ。
行くよ。
アッシュ……例の抹茶ロールは今からじゃ無理か?」
「あぁ……あれは並ばないと手に入らないから、持って行くと喜ばれそうだね。
よし!なんとか頼んでみるよ。」
アッシュはそう言うと、すぐに電話をかけ始めた。
なんでも、店のオーナーがアッシュのことを気に入ってるとかで、それを良いことにアッシュはけっこう無理を言ってまわしてもらってるようだ。
かくいう俺も、アッシュに頼んでそれを手に入れてもらったことが何度かあるから、あいつばかりを責められない。
(いっそ短く切ってさっぱりしようか……)
大河内さんにくだらない感情を抱いてしまう自分自身がいやだった。
もうそんなこと等気にしないように、髪の毛でもばっさりやって気分を変えるか……
(まるで失恋した女性だな……)
そう思った瞬間、「失恋」という言葉が妙に心の中に残った。
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