赤い流れ星3

ルカ(聖夜月ルカ)

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side 野々村美咲

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 (あ、もうこんな時間!)

コードがみつかってほっとしたせいか、私は思ったよりもぐっすり眠り込んでいた。
 起きようと思ってた時間よりも二時間程過ぎていたけど、この時間なら美幸さんも確実に起きてらっしゃるだろうから却って良かったかもしれない。
 私は、保存していたメールを美幸さんに送った。
 昨日は、KEN-Gさんから電話があって充電が切れてしまい、その後、コードがみつからなくて充電が出来ず、明け方になってようやくみつかったことを書いたメールに、
 青木さんには昨日の返信が遅くなったことをどう言い訳すれば良いかとの質問等を追加して。



 身支度を整えている間に、美幸さんから返信があった。
 朝ご飯の時に、青木さんからたまたま私とのメールのことを訊ねられ、つい、昨夜も遅くまでメールをしていたと答えてしまったとのこと。
だから、ひっきりなしに美幸さんへのメールの返信をしてたから、それで青木さんへの返信が遅くなってしまったと答えておいてほしいと帰って来た。
それじゃあ、まるで青木さんのことをないがしろにしてるみたいだけど、確かにそうとでも言わなけりゃ言い訳のしようがない。
 充電が切れていたと言えば、なぜだということになり、スマホに変えたことを言わなきゃならないことにもなりかねないから。
 私は、仕方なく美幸さんの案に従い、青木さんへの返信にそのように付け加えることにした。
 昨夜は、美幸さんからいつもより頻繁にメールがあり、それに返信していたらすっかり遅くなってしまったので、返信が今日になってすみません…と。
 青木さんに隠し事をするばかりか、嘘まで吐くなんて、とても心苦しかったけど、こうでもしないと辻褄があわない。



 (青木さん…ごめんなさい…)



 心の中で頭を下げながら、私は青木さんにメールを送信した。
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