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いつも一緒に
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「もうじきだね。」
「うん、早く会いたいな。」
私と郁人は遠距離恋愛だ。
私は鹿児島に住んでいて、郁人は北海道。
本州の端と端。
普通なら出会うことのない二人だけど、マッチングアプリでたまたま知り合って…
なんだか、お互い、昔から知ってるみたいな親しさを感じ、すぐに意気投合。
毎日、LINEや通話をしてるけど、遠いからなかなか会えないのが悩みの種。
今月の連休に久々に会うことになった。
ゴールデンウィーク以来だから、約5ヶ月ぶりだ。
会うのは今回も東京だ。
ちょうど二人の真ん中あたりだから。
「あ、そうそう、こっちね、もう初雪が降ったんだよ。
この前、寒かったからね。」
「えーっ!信じられない。
こっちはまだコートも着てないよ。
今ね、秋桜が満開で綺麗だよ。」
離れてるから、環境もずいぶん違う。
生まれも育ちも全然違うけど、近いうちに結婚したいとは思ってる。
だけど、問題は住む所だ。
暖かい所で育った私は、寒い北海道で住める自信がない。
だけど、それを言ったら、きっと彼も同じだと思う。
かと言って、東京には住みたくない。
東京は遊びに行くには楽しい所だけど、私達はどちらも自然の中で育ったから、大都会には住めそうにない。
本音を言えば、鹿児島を離れたくない。
台風は良く来るけれど、それ以外ではとても暮らしやすい所だから。
だけど、きっと郁人もその気持ちは同じだと思う。
私ばかりがわがままを言う訳にはいかない。
そして、連休の日がやって来た。
「郁人~!」
「美奈~!」
ハチ公前で、久々の再会。
いつものように、都会を満喫して、そして、三日目…
二人の将来について話し合った。
「美奈、そろそろ結婚しないか?」
「うん、そうだね。
でも、問題は住む所だよ。」
「実はね、先日、仕事で転勤してくれないかって言われたんだ。
美奈にも付いてきて欲しいんだけど。」
「えっ!転勤ってどこに!?」
転勤先は、オーストラリアだった。
北海道よりも遠くに来てしまった。
でも、北海道程は寒くない。
見知らぬ外国での暮らしはもちろん不安もあるけれど、郁人がいてくれるから怖くない。
これからは、ずっと二人でいられるのだから。
「うん、早く会いたいな。」
私と郁人は遠距離恋愛だ。
私は鹿児島に住んでいて、郁人は北海道。
本州の端と端。
普通なら出会うことのない二人だけど、マッチングアプリでたまたま知り合って…
なんだか、お互い、昔から知ってるみたいな親しさを感じ、すぐに意気投合。
毎日、LINEや通話をしてるけど、遠いからなかなか会えないのが悩みの種。
今月の連休に久々に会うことになった。
ゴールデンウィーク以来だから、約5ヶ月ぶりだ。
会うのは今回も東京だ。
ちょうど二人の真ん中あたりだから。
「あ、そうそう、こっちね、もう初雪が降ったんだよ。
この前、寒かったからね。」
「えーっ!信じられない。
こっちはまだコートも着てないよ。
今ね、秋桜が満開で綺麗だよ。」
離れてるから、環境もずいぶん違う。
生まれも育ちも全然違うけど、近いうちに結婚したいとは思ってる。
だけど、問題は住む所だ。
暖かい所で育った私は、寒い北海道で住める自信がない。
だけど、それを言ったら、きっと彼も同じだと思う。
かと言って、東京には住みたくない。
東京は遊びに行くには楽しい所だけど、私達はどちらも自然の中で育ったから、大都会には住めそうにない。
本音を言えば、鹿児島を離れたくない。
台風は良く来るけれど、それ以外ではとても暮らしやすい所だから。
だけど、きっと郁人もその気持ちは同じだと思う。
私ばかりがわがままを言う訳にはいかない。
そして、連休の日がやって来た。
「郁人~!」
「美奈~!」
ハチ公前で、久々の再会。
いつものように、都会を満喫して、そして、三日目…
二人の将来について話し合った。
「美奈、そろそろ結婚しないか?」
「うん、そうだね。
でも、問題は住む所だよ。」
「実はね、先日、仕事で転勤してくれないかって言われたんだ。
美奈にも付いてきて欲しいんだけど。」
「えっ!転勤ってどこに!?」
転勤先は、オーストラリアだった。
北海道よりも遠くに来てしまった。
でも、北海道程は寒くない。
見知らぬ外国での暮らしはもちろん不安もあるけれど、郁人がいてくれるから怖くない。
これからは、ずっと二人でいられるのだから。
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