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憂い
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「あ~あ、またゾンビだ。」
「あっちは、ドラキュラだぜ。」
今夜はハロウィン。
俺達は、テーマパークに繰り出した。
ハロウィンフェスティバルなるものが開催されてると聞いたからだ。
今夜は、コスプレ必須と決まっている。
さっきからずっと見てるが、ほとんどのコスがゾンビだ。
「なんで、みんな悪魔の扮装をしない?
ハロウィンって言ったら、悪魔だろ。」
「悪魔がどんなのかよくわかってないんじゃないか?
現に俺達は人間とほとんど変わらないし、着るものにも決まりはないからな。」
「決まりはないって言ったって、さすがにそれはないんじゃないか?」
俺はマイケルのコスを疎ましげにみつめた。
「今日はコスプレ必須だからだ。普段はこんな格好はしてない。」
そう言ったマイケルが着ていたのは、カッパの着ぐるみだ。
ご丁寧に顔や手も緑色に塗ってある。
「悪魔ならもう少し違うコスがあっただろうよ。
第一、カッパはハロウィンには関係ないだろうが。」
「おまえこそ、それが悪魔らしいと言えるのか?」
ちなみに、今日、俺が着ていたのは、猫の着ぐるみだ。
「馬鹿野郎!猫は魔性の生き物だと言われるじゃないか。」
「あぁ、確かに黒猫ならまだ少しはわかる。
でも、なんで三毛猫なんだよ。」
「三毛猫が好きなんだから仕方ないだろう。」
俺は、みりんちゃんという三毛猫を飼っている。
そりゃあもう、めちゃめちゃ可愛い猫なんだから仕方がない。
ちなみに、俺達の普段の服装は、Tシャツにジーンズといった服装がほとんどだ。
会合の時は、それにジャケットを羽織るくらい。
別に文句も言われないから、みんな、そんな感じだ。
「やっぱり、悪魔ももう少しパリッとした服装をするべきだな。
そして、これが悪魔だという確たる姿を決めなきゃな。
コスプレもしてもらえないなんて寂し過ぎる。」
「確かにそうだな。
次の会合で相談してみよう。」
「あ、あの魔女っ娘の二人組、すっげ~可愛いじゃん!」
「本当だな。声かけようぜ!」
ハロウィンの夜はまだまだ終わらない。
「あっちは、ドラキュラだぜ。」
今夜はハロウィン。
俺達は、テーマパークに繰り出した。
ハロウィンフェスティバルなるものが開催されてると聞いたからだ。
今夜は、コスプレ必須と決まっている。
さっきからずっと見てるが、ほとんどのコスがゾンビだ。
「なんで、みんな悪魔の扮装をしない?
ハロウィンって言ったら、悪魔だろ。」
「悪魔がどんなのかよくわかってないんじゃないか?
現に俺達は人間とほとんど変わらないし、着るものにも決まりはないからな。」
「決まりはないって言ったって、さすがにそれはないんじゃないか?」
俺はマイケルのコスを疎ましげにみつめた。
「今日はコスプレ必須だからだ。普段はこんな格好はしてない。」
そう言ったマイケルが着ていたのは、カッパの着ぐるみだ。
ご丁寧に顔や手も緑色に塗ってある。
「悪魔ならもう少し違うコスがあっただろうよ。
第一、カッパはハロウィンには関係ないだろうが。」
「おまえこそ、それが悪魔らしいと言えるのか?」
ちなみに、今日、俺が着ていたのは、猫の着ぐるみだ。
「馬鹿野郎!猫は魔性の生き物だと言われるじゃないか。」
「あぁ、確かに黒猫ならまだ少しはわかる。
でも、なんで三毛猫なんだよ。」
「三毛猫が好きなんだから仕方ないだろう。」
俺は、みりんちゃんという三毛猫を飼っている。
そりゃあもう、めちゃめちゃ可愛い猫なんだから仕方がない。
ちなみに、俺達の普段の服装は、Tシャツにジーンズといった服装がほとんどだ。
会合の時は、それにジャケットを羽織るくらい。
別に文句も言われないから、みんな、そんな感じだ。
「やっぱり、悪魔ももう少しパリッとした服装をするべきだな。
そして、これが悪魔だという確たる姿を決めなきゃな。
コスプレもしてもらえないなんて寂し過ぎる。」
「確かにそうだな。
次の会合で相談してみよう。」
「あ、あの魔女っ娘の二人組、すっげ~可愛いじゃん!」
「本当だな。声かけようぜ!」
ハロウィンの夜はまだまだ終わらない。
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