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かき氷は三人で
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「理香子、すごい!」
「かっこいい~~!」
海から上がった私を、二人が賞賛の言葉と共に迎えてくれた。
「サーフィン始めてまだ二年くらいよね?」
「う~ん、二年半くらいかな。」
「それでもすごいわよ。ベテランみたいな乗り方だったわよ。」
「まだそんなにうまくないって。」
そんな会話を交わしながら、私達は、海の家に向かった。
「私、氷あずきの練乳がけ!」
「私も!」
「私も!」
昔からこれだ。
私達は、学生時代から好きなものがすごく似ていて、特に食べ物はいつも三人一緒だった。
「これもすべては、水野君のおかげね。」
「そうそう、旦那にマンツーマンで教えてもらったら、そりゃあうまくもなるわよ。」
そう言われて私は、ただ微笑むことしか出来なかった。
水野君との再会は、高校の同窓会だった。
高校の時、私は水野君が好きだった。
だけど、水野君には彼女がいたから、その想いは伝えられないまま、終わってしまった。
時の流れと共に、私も彼への想いは忘れていた。
ところが、同窓会の時、久々に会ってしゃべったら、妙に気が合って…
唐突にサーフィンに行かないかと誘われた。
私はサーフィンなんてやったことないし、水泳すらあまり得意ではない。
でも、彼がしつこく言うから行くことになって…
やってみたら、なんだかハマってしまって、そのうちに水野君とも仲良くなって、気が付けば、私は彼の妻になっていた。
水野君との生活は快適だ。
サーフィンもどんどん上達し、楽しくてたまらない。
何の気なしに出席した同窓会で、私の人生は随分と変わった。
「わぁ、美味しそう!」
「あ、結衣のあずき、ちょっと多いんじゃない?」
「美穂のは練乳が多いわ!」
つまらないことを言いながら、三人でかき氷をつついた。
学生時代の仲良し三人組で会うようになったのも、同窓会のおかげだ。
いつの間にか疎遠になっていたけれど、同窓会で連絡先を交換して以来、しょっちゅう会うようになった。
これからもずっと仲良くしたい大切な友達だ。
「かっこいい~~!」
海から上がった私を、二人が賞賛の言葉と共に迎えてくれた。
「サーフィン始めてまだ二年くらいよね?」
「う~ん、二年半くらいかな。」
「それでもすごいわよ。ベテランみたいな乗り方だったわよ。」
「まだそんなにうまくないって。」
そんな会話を交わしながら、私達は、海の家に向かった。
「私、氷あずきの練乳がけ!」
「私も!」
「私も!」
昔からこれだ。
私達は、学生時代から好きなものがすごく似ていて、特に食べ物はいつも三人一緒だった。
「これもすべては、水野君のおかげね。」
「そうそう、旦那にマンツーマンで教えてもらったら、そりゃあうまくもなるわよ。」
そう言われて私は、ただ微笑むことしか出来なかった。
水野君との再会は、高校の同窓会だった。
高校の時、私は水野君が好きだった。
だけど、水野君には彼女がいたから、その想いは伝えられないまま、終わってしまった。
時の流れと共に、私も彼への想いは忘れていた。
ところが、同窓会の時、久々に会ってしゃべったら、妙に気が合って…
唐突にサーフィンに行かないかと誘われた。
私はサーフィンなんてやったことないし、水泳すらあまり得意ではない。
でも、彼がしつこく言うから行くことになって…
やってみたら、なんだかハマってしまって、そのうちに水野君とも仲良くなって、気が付けば、私は彼の妻になっていた。
水野君との生活は快適だ。
サーフィンもどんどん上達し、楽しくてたまらない。
何の気なしに出席した同窓会で、私の人生は随分と変わった。
「わぁ、美味しそう!」
「あ、結衣のあずき、ちょっと多いんじゃない?」
「美穂のは練乳が多いわ!」
つまらないことを言いながら、三人でかき氷をつついた。
学生時代の仲良し三人組で会うようになったのも、同窓会のおかげだ。
いつの間にか疎遠になっていたけれど、同窓会で連絡先を交換して以来、しょっちゅう会うようになった。
これからもずっと仲良くしたい大切な友達だ。
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