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個人用の名詞(おひつじ座)

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私は毎晩チェックするネットの友人のブログに、漢字の間違いをみつけた。



(名詞をもらったって…それを言うなら名刺でしょ。
それにしても、映画館で隣に座った人から名刺をもらったなんて…
一体、どんな人なんだろ?)



私は早速コメント欄にその質問をぶつけた。
漢字の間違いは特には指摘しない。
私も漢字はよく間違えるし、漢字なんて意味さえわかれば良いんだから。



(そういえば「めいし」ってけっこういろいろあるよね。
名刺に名詞に名士…)



「けっこう」と思った割には、三つしか思い浮かばなかった。
それにしても、漢字はそのものの様子を現すはずなのに、なんで名刺には「刺す」なんて物騒な漢字が使われてるんだろう?
まさか、名刺は凶器にはならないと思うけど…



ふと気になって、私は語源辞典なるものを開いてみた。
なになに、発祥は中国で、その当時はまだ紙がなかったので、竹に名前を彫って渡したのが始まり…?
彫ることが刺すになってるってこと?
……いまいちよくわからない。
訪問先が不在だったの時、自分の名前を書いた木や竹の札を戸口に刺して自分が訪問したことを相手に知らせたというのもあった。
他にも、中国のなんとかって人の逸話が語源になったという説もあったけど、もしかしたら中語語となにか関わりがあるのかもしれない。
中国ではトイレットペーパーが「手紙」だったり、日本とはなんとなく感覚が違うからかも…
もしも、日本での何事かが語源になるとしたら、「名刺」はきっと「名刺」って漢字じゃなかっただろうな。
そうだな、たとえば「名紙」とか…



(あ、これでも「めいし」って読めるじゃん!)

つまらなくも面白い発見に私は一人微笑んだ。 
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