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たまに、街で腕を組みたいと思っても、気を緩めちゃだめだと雅人に諭される。
雅人は常にまわりに気を遣ってる。
だからこそ、ここまでバレなかったんだと思う。
「じゃあ、また来週ね。」
「うん。愛してるよ、由希。」
抱き合って、優しい口付けを交わす。
最近は週に一度は会ってるけど、それでも別れの瞬間はちょっと寂しい。
外に出ると、空には綺麗な月が浮かんでた。
「友達を裏切るなんて信じられない。」
低いけど、怒気を含んだ声にはっとして振り返ると、そこには晴美が立っていた。
「晴美……」
突然、晴海に頬を打たれた。
布川の時のことが頭を過ぎる。
うまくやってたはずだったけど、バレていたんだと理解した。
「……どうしてわかったの?」
「雅人が忘れ物をして、会社に電話した時に、同僚の川上さんに言われたのよ。
たまには、飲んで帰っても許してやって欲しいって。
おかしいわよね。私は雅人に飲むななんて言ってないし、雅人は今までと同じように飲んで帰って来てるのに、川上さんの言ってることと話が合わないわよね。」
まさか、同僚が晴海にそんな話をしていたなんて、雅人もきっと気付かなかったのだろう。
雅人は常にまわりに気を遣ってる。
だからこそ、ここまでバレなかったんだと思う。
「じゃあ、また来週ね。」
「うん。愛してるよ、由希。」
抱き合って、優しい口付けを交わす。
最近は週に一度は会ってるけど、それでも別れの瞬間はちょっと寂しい。
外に出ると、空には綺麗な月が浮かんでた。
「友達を裏切るなんて信じられない。」
低いけど、怒気を含んだ声にはっとして振り返ると、そこには晴美が立っていた。
「晴美……」
突然、晴海に頬を打たれた。
布川の時のことが頭を過ぎる。
うまくやってたはずだったけど、バレていたんだと理解した。
「……どうしてわかったの?」
「雅人が忘れ物をして、会社に電話した時に、同僚の川上さんに言われたのよ。
たまには、飲んで帰っても許してやって欲しいって。
おかしいわよね。私は雅人に飲むななんて言ってないし、雅人は今までと同じように飲んで帰って来てるのに、川上さんの言ってることと話が合わないわよね。」
まさか、同僚が晴海にそんな話をしていたなんて、雅人もきっと気付かなかったのだろう。
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