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キャンプ場 side 美穂

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 「あぁ…今日は本当にいろいろあったね。」

 「そうだよね…」



その晩は、私とあゆ、島本さんと相川さんが同室になった。



 「でも…びっくりしたよ。
あんたにこんな情熱があったなんて…」

 「え…情熱…?」

 「だって…あんたって割といつも冷めてるっていうか…恋愛に対して、いつもそんなに前向きじゃなかったじゃない。」



 確かにその通りだ。
 昔からそうだった。
ドロドロするくらいなら、もう付き合わなくて良いって考える方だと思う。
でも、今回は親友のあゆよりも島本さんを選んだんだもの。
 自分でもびっくりしてるよ。



 「本当…なんでだろうね?」

 「なんでって…そんなの、それだけユキのことが好きだってことじゃない。」

 「え?そ、そうなのかな…?」



 本当にそうなのかな?
 確かに、今までの私とは違うけど、それって島本さんのことを好きになったからなのかな?



 (私…知らないうちに変わってた?)



 「でも、本当に良かったよ。
ユキのおかげで、あんたは完全に立ち直れたんだもんね。
 今度こそ逃げられないように頑張らなきゃだめだよ!」

あゆにそう言われても、不思議といやな気持ちにはならなかったし、純也を思い出して悲しくなることもなかった。
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