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漫喫の夜 side 雪彦

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「平川さん…今、お水をもらってきますね。」

 「私…水なんか飲みたくありません!」



 弱ったな…妙にこじれてる。
どうしよう… 



「えっと…僕も返信はしないでおきます。」

 「どうして…?
 私には気兼ねすることなんかないじゃない。勝手に返信すれば良いのよ!」

え…?それって、もしかして、ジェラシー??
だとしたら、ちょっと嬉しいんだけど…



「あ…ワインがもうありませんね。
 僕…もらってきます。」 

 僕はそう言って部屋を出た。 



 *




 (子供みたいな顔してる…)



あれからワインを何杯かあけた平川さんは、泣いたり笑ったりした後、すやすやと眠ってしまった。 



 (本当に困った人だね…)



 時計を見ると、もう2時近かった。
 起こすのも可哀想だ。
 今夜はこのまま寝かせてあげよう…

結局、あゆさんには返信出来なかった。
 今から送るのは却って迷惑になりそうだから、今夜はもうやめておこう。
そんなことを考えながら、僕もその場に横になった。
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