75 / 140
確信 side 雪彦
1
しおりを挟む
今日の僕はツイてる。
いや、ツイてるなんて言ったら、あゆさんに悪いけど…
でも、平川さんと二人っきりになる機会に恵まれたのは、やっぱりツイてるとしか言いようがない。
渡そうかどうしようか…
そもそも、渡せる機会があるかどうかもわからないまま、僕はあのストラップを持って来ていた。
それが渡せただけじゃなく、あのクマのストラップ…ちょっと高いなって思ってたら、流行りのものだったらしく、平川さんはけっこう喜んでくれた。
嬉しい…!
思ってたよりも良かった反応に、僕は、浮かれてしまった。
でも…それと同時に、突然、罪悪感のようなものに苛まれた。
僕は、あゆさんと付き合ってるのに…
あゆさんに隠し事をしているだけじゃなく、平川さんにプレゼントなんかして…
(それに……)
あゆさんがスマホがないって言った時…
僕はどうしてすぐに動けなかったんだろう?
いつもの僕なら、きっとすぐに探しに行っただろう…
さっきは、相川の行動が素早かったせいかもしれない。
でも…今までの僕なら…
彼女のスマホがないなんてことになったら、それを人任せにしただろうか?
いや、絶対にありえない。
(なぜ…!?)
僕は自分の気持ちが理解出来ず、そのことがどんどん不安に繋がって行った。
いや、ツイてるなんて言ったら、あゆさんに悪いけど…
でも、平川さんと二人っきりになる機会に恵まれたのは、やっぱりツイてるとしか言いようがない。
渡そうかどうしようか…
そもそも、渡せる機会があるかどうかもわからないまま、僕はあのストラップを持って来ていた。
それが渡せただけじゃなく、あのクマのストラップ…ちょっと高いなって思ってたら、流行りのものだったらしく、平川さんはけっこう喜んでくれた。
嬉しい…!
思ってたよりも良かった反応に、僕は、浮かれてしまった。
でも…それと同時に、突然、罪悪感のようなものに苛まれた。
僕は、あゆさんと付き合ってるのに…
あゆさんに隠し事をしているだけじゃなく、平川さんにプレゼントなんかして…
(それに……)
あゆさんがスマホがないって言った時…
僕はどうしてすぐに動けなかったんだろう?
いつもの僕なら、きっとすぐに探しに行っただろう…
さっきは、相川の行動が素早かったせいかもしれない。
でも…今までの僕なら…
彼女のスマホがないなんてことになったら、それを人任せにしただろうか?
いや、絶対にありえない。
(なぜ…!?)
僕は自分の気持ちが理解出来ず、そのことがどんどん不安に繋がって行った。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
会うたびに、貴方が嫌いになる
黒猫子猫(猫子猫)
恋愛
長身の王女レオーネは、侯爵家令息のアリエスに会うたびに惹かれた。だが、守り役に徹している彼が応えてくれたことはない。彼女が聖獣の力を持つために発情期を迎えた時も、身体を差し出して鎮めてくれこそしたが、その後も変わらず塩対応だ。悩むレオーネは、彼が自分とは正反対の可愛らしい令嬢と親しくしているのを目撃してしまう。優しく笑いかけ、「小さい方が良い」と褒めているのも聞いた。失恋という現実を受け入れるしかなかったレオーネは、二人の妨げになるまいと決意した。
アリエスは嫌そうに自分を遠ざけ始めたレオーネに、動揺を隠せなくなった。彼女が演技などではなく、本気でそう思っていると分かったからだ。
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
[完結] 私を嫌いな婚約者は交代します
シマ
恋愛
私、ハリエットには婚約者がいる。初めての顔合わせの時に暴言を吐いた婚約者のクロード様。
両親から叱られていたが、彼は反省なんてしていなかった。
その後の交流には不参加もしくは当日のキャンセル。繰り返される不誠実な態度に、もう我慢の限界です。婚約者を交代させて頂きます。
白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
伝える前に振られてしまった私の恋
メカ喜楽直人
恋愛
母に連れられて行った王妃様とのお茶会の席を、ひとり抜け出したアーリーンは、幼馴染みと友人たちが歓談する場に出くわす。
そこで、ひとりの令息が婚約をしたのだと話し出した。
捨てられた王妃は情熱王子に攫われて
きぬがやあきら
恋愛
厳しい外交、敵対勢力の鎮圧――あなたと共に歩む未来の為に手を取り頑張って来て、やっと王位継承をしたと思ったら、祝賀の夜に他の女の元へ通うフィリップを目撃するエミリア。
貴方と共に国の繁栄を願って来たのに。即位が叶ったらポイなのですか?
猛烈な抗議と共に実家へ帰ると啖呵を切った直後、エミリアは隣国ヴァルデリアの王子に攫われてしまう。ヴァルデリア王子の、エドワードは影のある容姿に似合わず、強い情熱を秘めていた。私を愛しているって、本当ですか? でも、もうわたくしは誰の愛も信じたくないのです。
疑心暗鬼のエミリアに、エドワードは誠心誠意向に向き合い、愛を得ようと少しずつ寄り添う。一方でエミリアの失踪により国政が立ち行かなくなるヴォルティア王国。フィリップは自分の功績がエミリアの内助であると思い知り――
ざまあ系の物語です。
わたしは婚約者の不倫の隠れ蓑
岡暁舟
恋愛
第一王子スミスと婚約した公爵令嬢のマリア。ところが、スミスが魅力された女は他にいた。同じく公爵令嬢のエリーゼ。マリアはスミスとエリーゼの密会に気が付いて……。
もう終わりにするしかない。そう確信したマリアだった。
本編終了しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる