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遊園地 side 美穂

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「えっ!」

なんだろう…あんなことに感謝してもらったのも嬉しいけど、プレゼントまで買って来てくれたなんて…
なんか、キュンと来てしまった。



 「あ、本当につまらないものですから…」

 「えっと…開けても良いですか?」

 「ええ、構いませんが…期待しないで下さいね。」

わくわくしながら、私は包みを開いた。



 「あ……」

 入っていたのはストラップだった。



 「マイケルベアですね!
 島本さん、流行に敏感なんですね!」

 「え?マイケルベア?」

 「知らないんですか?最近、大人気のイギリス発祥のキャラクターですよ。
なかなか手に入らないんですよ。」

 「そうなんですか…知りませんでした。」



そう言ってはにかむ島本さん…
なんだか可愛い…



それに、こんなプレゼントを買って来てくれたなんて…



もしかして、島本さん、私のこと……



頭に浮かんだ馬鹿馬鹿しい妄想を、私は慌てて打ち消した。
 何、考えてるのよ、私の馬鹿!
 島本さんはあゆの彼氏なんだから…



島本さんとはうまく行ってるって、あゆは言ってた。



でも……
私と相川さんは、きっとうまくはいかない。



だったら…



もしかして、今のうちなら…



二人っきりのゴンドラの中で、私の鼓動は速さを増していった。
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