ｔｏｏ ｍｕｃｈ

Ｗデート side 雪彦

２

そうだ、今日は買い物をしよう。
 近所のスーパーじゃなくて、ちょっと足を伸ばして…
あ、だったら、上着を一着新調しようかな。



そんなことを考え、僕はでかける準備に取り掛かった。



 向かったのは、電車で三駅先のとあるショッピングセンター。
まずは庶民的なイタリアンのお店でランチを食べて、僕はひとりで買い物を楽しんだ。


 買い物を済ませ、コーヒーショップで休んでいる時、スマホの着信音が鳴った。
 小野田さんからLINEだった。 



 『ハロー！島本さん。今、何してるのかな？
 私は、美穂と遊びに来てます。
 午前中は映画を見て、それから買い物して、今、パンケーキ食べてまったりしてます。』



 他愛ない内容だけど、やっぱり女の子からLINEが来たら、なんとなく嬉しい。 



 僕はコーヒーを片手に、返信した。



 『小野田さん、こんにちは。
 僕も今日は買い物をしてました。
そろそろ帰ろうかなって思いながら、今、コーヒーを飲んでました。』

 『そうなんですか。
 島本さんもお友達と？』

 『いえ、僕は一人です。』

 『おひとりなんですか。
 今、どこなんですか？』

 『▽▽のショッピングセンターです。』

 『えっ！私は〇〇ですよ。すぐ傍じゃないですか。』

 小野田さんはとにかく返信が早いから、僕も出来る限り早く返した。