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カノジョ side 雪彦

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結局、今回の合コンは全員がカップルになるという、普段ならあり得ないような結果に終わった。
でも、その方がなんとなく気分は楽だ。



 「じゃあ、必ず連絡しますね!」

 小野田さんがそう言って微笑む。



 「は、はい、待ってます。」

 答えた後で気が付いた。
 男の側が連絡を待ってるなんて、なんだかちょっとおかしいんじゃないかって…
そうだよ…せめて「僕も連絡します!」って言えば良かったんだ。



でも、今更そんなことを言っても仕方がない。
 待つと言ってしまったんだから、待つことにしよう。



 相川が、もう一軒行こうって言い出したけど、女子はその誘いにはあまり乗り気じゃなかった。
だって、もう時間も遅い。
 断られても当然だ。



 「じゃあ、またね、美穂ちゃん!」

 相川は、そう言って平川さんの手を握る。
 彼もずいぶんと積極的だ。
やはり、今はそのくらい積極的にやらないといけない時代なのか?



 僕にはとても無理そうだけど…でも、そんな相川のおかげで僕には新しい彼女が出来た。



 『彼女』??



そうか…
なりゆきとはいえ、僕には彼女が出来たんだ…



でも、まだ全然実感がわかない。
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