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031 : 呪縛
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緑の玉は、何の味もなく…いや、そもそも飲み込んだのだから味を感じる暇もなかったってだけのことかもしれないが…
一体、何の意味があるものなのかはわからないが、ちび達にとってはきっと大切なものなんだろうと思った。
それとも、俺は騙されて変なものを飲まされているだけなのか?!
そのあたりのことはわからなかったが、とにかくきのこを持って行くと奴らの喜びようがすごいから、それがなんとなく嬉しくて、俺は、それからもきのこを運び続けた。
他のきのこの商売も至って順調で、俺は、持ち帰った織物のおかげで少しずつ金を貯えることが出来た。
一生懸命働いて、自分の店を持つのが俺の夢だ。
今のは借り物の小さな店だ。
その夢を叶えるまでにはまだまだかかるだろうと思うが、諦めず頑張っていればきっと出来るはずだ!
俺とちびすけ共の関係はその後も、良くも悪くもなることはなかった。
こんなに何回も行ってるんだから、もっと打ち解けてくれても良いのに…と、思うほど、奴らはクールなままだった。
そんなわけで、俺はちびすけ共に会う事にもだんだんと飽きてきていた。
奴らがくれるものといったら、いつも変わらずあの小さな緑の玉だけだしな。
(あの森にいかなけりゃ、日帰りだって出来るのに…)
…まぁ、急ぎの用があるわけではなかったが、いつ行ってもきのこには喜ぶが、俺に対してちっとも関心を示してくれない奴らに少しばかり物足りなさを感じていたのかもしれない。
俺はきっと奴らともっと仲良くなりたかったのかもしれないな。
その頃、俺の町では性質の悪い風邪が流行し、いつも一緒に旅をしていた商人の仲間もその風邪にやられたため、船が休航になってしまった。
それどころか、商店街もしばらく休みってことになってしまったんだ。
なんせ、年寄りの一人が風邪が元で死んでしまったんだから。
風邪なんてすぐに治るものだと思ってたが、こんなに症状の重いものは初めてだった。
これを機会にちびすけ達の所に行くのはやめようかと思ったが、やっぱり気になってしまって、風邪の猛威がやっとおさまった次の月に俺はまたあの場所へ向かった。
一体、何の意味があるものなのかはわからないが、ちび達にとってはきっと大切なものなんだろうと思った。
それとも、俺は騙されて変なものを飲まされているだけなのか?!
そのあたりのことはわからなかったが、とにかくきのこを持って行くと奴らの喜びようがすごいから、それがなんとなく嬉しくて、俺は、それからもきのこを運び続けた。
他のきのこの商売も至って順調で、俺は、持ち帰った織物のおかげで少しずつ金を貯えることが出来た。
一生懸命働いて、自分の店を持つのが俺の夢だ。
今のは借り物の小さな店だ。
その夢を叶えるまでにはまだまだかかるだろうと思うが、諦めず頑張っていればきっと出来るはずだ!
俺とちびすけ共の関係はその後も、良くも悪くもなることはなかった。
こんなに何回も行ってるんだから、もっと打ち解けてくれても良いのに…と、思うほど、奴らはクールなままだった。
そんなわけで、俺はちびすけ共に会う事にもだんだんと飽きてきていた。
奴らがくれるものといったら、いつも変わらずあの小さな緑の玉だけだしな。
(あの森にいかなけりゃ、日帰りだって出来るのに…)
…まぁ、急ぎの用があるわけではなかったが、いつ行ってもきのこには喜ぶが、俺に対してちっとも関心を示してくれない奴らに少しばかり物足りなさを感じていたのかもしれない。
俺はきっと奴らともっと仲良くなりたかったのかもしれないな。
その頃、俺の町では性質の悪い風邪が流行し、いつも一緒に旅をしていた商人の仲間もその風邪にやられたため、船が休航になってしまった。
それどころか、商店街もしばらく休みってことになってしまったんだ。
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