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ポーリシアの老女
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「フレイザー……」
暗くて静かな部屋の中に、ジャックの声が響いた。
「……なんだ、ジャック。
まだ起きてたのか?」
「……あんたもだろ。
そんなことより、フレイザー……
あんた、心配じゃないのか?」
「心配って何が?」
「なにがって……エリオットのことに決まってるだろ!」
ジャックの大きな声に、フレイザーの眠気は吹き飛んだ。
「ジャック…何を言ってるんだ?
あのおばあさんは噂されてるような人じゃなかったってことはおまえも知ってるだろ?
何の心配もないじゃないか。」
「そうじゃない!
俺が言ってるのは、エリオットとイリヤのことだ。
あの二人をあのままにしといて良いのか?」
「あの二人って……ジャック、一体何のことを言ってるんだ?
もっとわかるように話してくれよ。」
フレイザーの言葉に、ジャックは大きな溜め息を吐いた。
「あんた、どれだけ鈍いんだ!
イリヤとエリオットの様子をみて気付かないのか?
あの二人、とても気が合ってるみたいだったぞ。
このまま放っておいたら、あの二人、きっと……」
ジャックの話を聞いたフレイザーは、大きな口を開けて笑い飛ばした。
「ない、ない。
そんなこと、絶対に……」
「……ずいぶんと自信があるんだな。
エリオットは、あんたにぞっこんってわけか。」
「おまえ…まだそんなこと言ってるのか?
いいか?
俺とあいつはそんな仲じゃない。
俺が好きなのは……お、おまえだって言っただろ!」
思い掛けないフレイザーの言葉に、ジャックは混乱し口篭もった。
「だ、だから…エリオットのことでそんな心配なんてしてない。」
「……あ、あんた、まだそんなことを言ってるのか!?
あぁ、わかったよ!
そこまで言うなら、俺の秘密を教えてやるよ。
俺がどんな人間か知ったら、あんただって、そんなことはもう言えない筈だ!」
「ようし、聞かせてもらおうじゃないか!
俺の気持ちは絶対に変わらないからな!」
フレイザーは身体を起こし、ランプに火を灯し、ジャックの瞳をじっと見据えた。
「フレイザー……」
暗くて静かな部屋の中に、ジャックの声が響いた。
「……なんだ、ジャック。
まだ起きてたのか?」
「……あんたもだろ。
そんなことより、フレイザー……
あんた、心配じゃないのか?」
「心配って何が?」
「なにがって……エリオットのことに決まってるだろ!」
ジャックの大きな声に、フレイザーの眠気は吹き飛んだ。
「ジャック…何を言ってるんだ?
あのおばあさんは噂されてるような人じゃなかったってことはおまえも知ってるだろ?
何の心配もないじゃないか。」
「そうじゃない!
俺が言ってるのは、エリオットとイリヤのことだ。
あの二人をあのままにしといて良いのか?」
「あの二人って……ジャック、一体何のことを言ってるんだ?
もっとわかるように話してくれよ。」
フレイザーの言葉に、ジャックは大きな溜め息を吐いた。
「あんた、どれだけ鈍いんだ!
イリヤとエリオットの様子をみて気付かないのか?
あの二人、とても気が合ってるみたいだったぞ。
このまま放っておいたら、あの二人、きっと……」
ジャックの話を聞いたフレイザーは、大きな口を開けて笑い飛ばした。
「ない、ない。
そんなこと、絶対に……」
「……ずいぶんと自信があるんだな。
エリオットは、あんたにぞっこんってわけか。」
「おまえ…まだそんなこと言ってるのか?
いいか?
俺とあいつはそんな仲じゃない。
俺が好きなのは……お、おまえだって言っただろ!」
思い掛けないフレイザーの言葉に、ジャックは混乱し口篭もった。
「だ、だから…エリオットのことでそんな心配なんてしてない。」
「……あ、あんた、まだそんなことを言ってるのか!?
あぁ、わかったよ!
そこまで言うなら、俺の秘密を教えてやるよ。
俺がどんな人間か知ったら、あんただって、そんなことはもう言えない筈だ!」
「ようし、聞かせてもらおうじゃないか!
俺の気持ちは絶対に変わらないからな!」
フレイザーは身体を起こし、ランプに火を灯し、ジャックの瞳をじっと見据えた。
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