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ポーリシアの老女
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(……どうしよう……
ボクは、ただ願い石の情報が知りたくてここに来ただけなのに……
おばあさんのことも、最初はすっごく怖い人だと決め付けてたし……)
「エリオット…どうかしたのかい?」
思い詰めたような顔出下を向いたまま何も言わないエリオットを不審に感じ、サンドラは優しく声をかけた。
「おばあさん……あのね……本当はボク……」
「どうした?なにか言いにくいことでもあるのかい?」
ややあって、エリオットは、ようやく気持ちが固まったかのように顔を上げ、小さく頷く。
「……おばあさん……ボクね……
ここに来たのは、願い石のことを聞きたかったからなんだ。
おばあさんが思ってくれてる程、ボクは良い子じゃないんだ……ごめんなさい。」
「何を言うのかと思ったら……」
サンドラは俯いて苦笑する。
「え……?」
「……馬鹿だね。
そんなこと、何も謝る事じゃない。
私が金の代わりに願い石をやるって言い出したんだからね。
……今までここに来た子達は、ろくに働きもしなかった。
あんたみたいに一生懸命働いてくれる子は一人もいなかったよ。
それに、そんなことを気にするなんて…あんたが良い子だっていう証拠だよ。
本当に感謝してるよ。
あんたみたいな子に来てもらって、私はもう満足だ。
あんたがもう帰りたいなら……」
「ボク、まだ帰らないよ!
もっとここを住みやすくして…ボクがおばあさんに出来る事を全部やってしまうまで、絶対に帰らないから!」
サンドラがまだ話しきらないうちに、エリオットは瞳をまっすぐにみつめ気迫のこもった声で叫んだ。
一瞬、驚いたような表情を見せたサンドラは、やがて俯いて鼻をすすった。
「……ありがとうよ、エリオット……
……すまないけど、お茶をもういっぱいもらえるかい?」
「う、うん、待っててね。」
急いで台所へ向かったエリオットの後姿を目で追いながら、サンドラはそっと目尻の涙を拭った。
ボクは、ただ願い石の情報が知りたくてここに来ただけなのに……
おばあさんのことも、最初はすっごく怖い人だと決め付けてたし……)
「エリオット…どうかしたのかい?」
思い詰めたような顔出下を向いたまま何も言わないエリオットを不審に感じ、サンドラは優しく声をかけた。
「おばあさん……あのね……本当はボク……」
「どうした?なにか言いにくいことでもあるのかい?」
ややあって、エリオットは、ようやく気持ちが固まったかのように顔を上げ、小さく頷く。
「……おばあさん……ボクね……
ここに来たのは、願い石のことを聞きたかったからなんだ。
おばあさんが思ってくれてる程、ボクは良い子じゃないんだ……ごめんなさい。」
「何を言うのかと思ったら……」
サンドラは俯いて苦笑する。
「え……?」
「……馬鹿だね。
そんなこと、何も謝る事じゃない。
私が金の代わりに願い石をやるって言い出したんだからね。
……今までここに来た子達は、ろくに働きもしなかった。
あんたみたいに一生懸命働いてくれる子は一人もいなかったよ。
それに、そんなことを気にするなんて…あんたが良い子だっていう証拠だよ。
本当に感謝してるよ。
あんたみたいな子に来てもらって、私はもう満足だ。
あんたがもう帰りたいなら……」
「ボク、まだ帰らないよ!
もっとここを住みやすくして…ボクがおばあさんに出来る事を全部やってしまうまで、絶対に帰らないから!」
サンドラがまだ話しきらないうちに、エリオットは瞳をまっすぐにみつめ気迫のこもった声で叫んだ。
一瞬、驚いたような表情を見せたサンドラは、やがて俯いて鼻をすすった。
「……ありがとうよ、エリオット……
……すまないけど、お茶をもういっぱいもらえるかい?」
「う、うん、待っててね。」
急いで台所へ向かったエリオットの後姿を目で追いながら、サンドラはそっと目尻の涙を拭った。
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