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四つ目の大陸
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「……ん?セリナ…来てたのか?」
瞼をこすりながら、フレイザーがもそもそと動く。
「あ、ごめんなさい。
起こしちゃったわね?」
「いや、構わないさ。
ちょっとうとうとしてただけだから。」
そう言って、フレイザーは小さなあくびを落とした。
「私も特に用事があったわけじゃないのよ。
買いもののついでに、ちょっと様子を見に来ただけ。
私、そろそろ帰るからまたゆっくり眠ってちょうだい。」
「おいおい…せっかく来てくれたのにもう帰るのか?
もうちょっとゆっくりしていったらどうなんだ?」
フレイザーが止めるのも聞かず、エリオットに目配せを送って、セリナは病室を出て行った。
「……なんだ?おかしな奴だな。」
事情を知るエリオットは、フレイザーに気付かれないように肩をすくめる。
「セリナはちょっとおかしな所があるんだ、気にすることないよ。
フレイザー…もう少し眠ったら?」
「う~ん…そうだな…」
フレイザーは、どこか納得出来ない気持ちを抱えながらも、大きなあくびと共に再び目を閉じた。
(それにしてもキューピッドだなんて……セリナ、一体、何をするつもりなんだろう?
もしかして、フレイザーのことを好きだって人がいるのか?
だとしたら、僕達の身近にいる人だろうけど、誰なんだろう?
身近っていうと………この診療所の人??
まだここに運び込まれて間もないっていうのに…もしかしたら、一目惚れというやつ?
えっ!?このフレイザーに一目惚れ!?
……フレイザーに一目惚れするような人がいるのかなぁ?
でも、あばたもえくぼって言葉もあるし、確かに人の好みはそれぞれだから…
それにしても誰なんだろう?)
エリオットは、セリナが恋の矢を射抜こうとしている相手にあれこれと想いを巡らせた。
まさか、その相手がジャックだとは欠片程も思い付かずに…
瞼をこすりながら、フレイザーがもそもそと動く。
「あ、ごめんなさい。
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ちょっとうとうとしてただけだから。」
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私、そろそろ帰るからまたゆっくり眠ってちょうだい。」
「おいおい…せっかく来てくれたのにもう帰るのか?
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まさか、その相手がジャックだとは欠片程も思い付かずに…
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