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四つ目の大陸
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「フレイザー、ど、どこまで行くんだよ!」
フレイザーに手を引かれたまま走り続けたジャックが、息を切らして尋ねた。
「……あ、疲れたか?
すまん、すまん。
じゃ、そこでちょっと休むか。」
フレイザーは、通りの片隅の木箱を指差した。
木箱の上に腰を掛け息を整えるジャックの隣で、フレイザーは肩を震わせる。
「フレイザー…どうかしたのか?」
「いや…なんか、馬鹿みたいだけど楽しかったなって。
久し振りに走ったせいかな。
なんだか、良い気分だ!」
晴れやかな顔を向けるフレイザーに、ジャックも思わず微笑んだ。
「フレイザー…俺、あんなこと平気だから。
仲良くなれるかどうかはわからないけど…俺はラスターに何か言われても気にしないからな。」
フレイザーはその言葉に、さらに顔を綻ばせる。
「そうだな、それが一番だ。
ただ…あのままじゃ、セリナやエリオットも気ばっかり遣って楽しくないだろ?」
「あ…そうか…」
「まぁ、しばらくの間は出来るだけラスターとは離れてるようにしよう。」
「俺のせいで…あんたまで巻き込んでしまってすまないな。」
「つまらないことを気にするな!
俺はおまえの兄貴だって言ってるだろ!
さ、どっかで何か食って帰ろう。」
立ち上がったフレイザーを見上げながら、ジャックはゆっくりと首を振る。
「どうした?」
「……もったいないから良いよ。
宿でさっきの残り物を食べさせてもらえば良い。
しばらく時間を潰してから帰ればラスターももう部屋に戻ってるだろ?」
「……おまえも貧乏性だな。」
フレイザーは苦笑いを浮かべ、再び木箱に腰を降ろした。
「フレイザー…実は俺、セリナに酷い事をしてしまったんだ…」
「酷い事…?
一体、何をやったんだ?」
「セリナがスエルシアの願い石を使ったって聞いて…かっとして殴ってしまったんだ。」
「……そりゃ酷い……」
「セリナにそんな深い事情があるなんて知らなくて…
俺…そのことをセリナに謝りたい……」
ジャックは俯き、小さな声で呟いた。
「そうだな。
おまえがそう思うなら謝った方が良いだろう。
……頑張れよ。」
フレイザーに背中を叩かれ、ジャックはどこか嬉しそうに微笑んだ。
「フレイザー、ど、どこまで行くんだよ!」
フレイザーに手を引かれたまま走り続けたジャックが、息を切らして尋ねた。
「……あ、疲れたか?
すまん、すまん。
じゃ、そこでちょっと休むか。」
フレイザーは、通りの片隅の木箱を指差した。
木箱の上に腰を掛け息を整えるジャックの隣で、フレイザーは肩を震わせる。
「フレイザー…どうかしたのか?」
「いや…なんか、馬鹿みたいだけど楽しかったなって。
久し振りに走ったせいかな。
なんだか、良い気分だ!」
晴れやかな顔を向けるフレイザーに、ジャックも思わず微笑んだ。
「フレイザー…俺、あんなこと平気だから。
仲良くなれるかどうかはわからないけど…俺はラスターに何か言われても気にしないからな。」
フレイザーはその言葉に、さらに顔を綻ばせる。
「そうだな、それが一番だ。
ただ…あのままじゃ、セリナやエリオットも気ばっかり遣って楽しくないだろ?」
「あ…そうか…」
「まぁ、しばらくの間は出来るだけラスターとは離れてるようにしよう。」
「俺のせいで…あんたまで巻き込んでしまってすまないな。」
「つまらないことを気にするな!
俺はおまえの兄貴だって言ってるだろ!
さ、どっかで何か食って帰ろう。」
立ち上がったフレイザーを見上げながら、ジャックはゆっくりと首を振る。
「どうした?」
「……もったいないから良いよ。
宿でさっきの残り物を食べさせてもらえば良い。
しばらく時間を潰してから帰ればラスターももう部屋に戻ってるだろ?」
「……おまえも貧乏性だな。」
フレイザーは苦笑いを浮かべ、再び木箱に腰を降ろした。
「フレイザー…実は俺、セリナに酷い事をしてしまったんだ…」
「酷い事…?
一体、何をやったんだ?」
「セリナがスエルシアの願い石を使ったって聞いて…かっとして殴ってしまったんだ。」
「……そりゃ酷い……」
「セリナにそんな深い事情があるなんて知らなくて…
俺…そのことをセリナに謝りたい……」
ジャックは俯き、小さな声で呟いた。
「そうだな。
おまえがそう思うなら謝った方が良いだろう。
……頑張れよ。」
フレイザーに背中を叩かれ、ジャックはどこか嬉しそうに微笑んだ。
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