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それぞれの旅立ち
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「……そんなことじゃないかと思ってたわ…」
夕食の席で、ラスターは決まりの悪そうに俯き、ダルシャは苦笑いを浮かべた。
「……でも、良かったわ。
最近は、いろんなことがあって、皆、元気がなかったもの。
少しでも気晴らしが出来たのなら良かったじゃない。」
セリナはそう言いながら、にっこりと微笑んだ。
「セリナ…君は本当に良い子だね。
君も何か…セリナ、今、何かほしいものはないか?
そうだな、ドレスなんかどうだ?」
「そうだ、そうだ!
俺達ばっかり羽根伸ばしたんじゃ申し訳ないもんな。
なにか好きなもの買ってもらえよ!」
セリナは再び微笑み、ゆっくりと首を振る。
「私は、欲しいものはないから…」
「また、そんなこと言う…
セリナがそんなじゃ、俺達、罪悪感感じるだろ?
遠慮せずに何か買ってもらいなって。」
「……じゃ、何か考えとくわ。」
ダルシャは、素っ気無いその返事に肩をすくめた。
「セリナ…私も全く聞いてないわけじゃないんだぞ。
ただ、願い石についての情報は何も聞きこめなかっただけで…」
「誰に聞いたんだか…」
白々しくそう呟いたラスターを横目で見ながら、ダルシャは小さな咳払いをする。
「しかし、おかしいと思わないか?
セリナはすぐ近くに願い石を感じるっていうのに、誰も願い石のことを知らないなんて…
石の行方は意外と話題になりやすいものなのに、誰も知らないということは、今までとは違って、この町の誰かがこっそり持っているということなのだろうか?
あぁ、それと、この町のはずれに物知り爺さんって呼ばれる老人が住んでるらしく、その老人に聞いてみたらどうかと言われた。」
「物知り爺さんねぇ…
まぁ、あんまりあてにはなりそうにないが、一応、聞いてみるか。」
「……そんなことじゃないかと思ってたわ…」
夕食の席で、ラスターは決まりの悪そうに俯き、ダルシャは苦笑いを浮かべた。
「……でも、良かったわ。
最近は、いろんなことがあって、皆、元気がなかったもの。
少しでも気晴らしが出来たのなら良かったじゃない。」
セリナはそう言いながら、にっこりと微笑んだ。
「セリナ…君は本当に良い子だね。
君も何か…セリナ、今、何かほしいものはないか?
そうだな、ドレスなんかどうだ?」
「そうだ、そうだ!
俺達ばっかり羽根伸ばしたんじゃ申し訳ないもんな。
なにか好きなもの買ってもらえよ!」
セリナは再び微笑み、ゆっくりと首を振る。
「私は、欲しいものはないから…」
「また、そんなこと言う…
セリナがそんなじゃ、俺達、罪悪感感じるだろ?
遠慮せずに何か買ってもらいなって。」
「……じゃ、何か考えとくわ。」
ダルシャは、素っ気無いその返事に肩をすくめた。
「セリナ…私も全く聞いてないわけじゃないんだぞ。
ただ、願い石についての情報は何も聞きこめなかっただけで…」
「誰に聞いたんだか…」
白々しくそう呟いたラスターを横目で見ながら、ダルシャは小さな咳払いをする。
「しかし、おかしいと思わないか?
セリナはすぐ近くに願い石を感じるっていうのに、誰も願い石のことを知らないなんて…
石の行方は意外と話題になりやすいものなのに、誰も知らないということは、今までとは違って、この町の誰かがこっそり持っているということなのだろうか?
あぁ、それと、この町のはずれに物知り爺さんって呼ばれる老人が住んでるらしく、その老人に聞いてみたらどうかと言われた。」
「物知り爺さんねぇ…
まぁ、あんまりあてにはなりそうにないが、一応、聞いてみるか。」
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