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それぞれの旅立ち
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「なんだって!?
……ったく、勘弁してくれよ。」
「そんなこと言ったって仕方ないだろ…」
エリオットは、体調が悪いと言ったっきり部屋から出ては来なかった。
扉を開けることさえしない。
出発が遅れる事で、ジャックはあからさまにいやな顔をする。
「……あんた…昨夜、頑張り過ぎたんじゃないのか?
それとも喧嘩でもしたのか?」
そっぽを向いたまま、ジャックがどこか意地悪く呟いた。
「昨夜って…」
「しらばっくれるなよ。
俺は知ってるんだぜ。
あんたが、朝までエリオットの部屋にいたこと…」
「……知ってたのか…
……だけど、俺達はただ話をしてただけだ。
俺とエリオットはおまえが考えてるような仲じゃない。」
「俺にはそんなことどうだって良い。
俺はただ、つまらないことに巻きこまれたくないんだ。
こんな所で無駄な時間を潰すのはまっぴらだ!」
そう言って、腹立たしげにテーブルを叩くと、ジャックは部屋を出て行った。
乱暴に閉められた扉をみつめながら、フレイザーは大きな溜息を吐く。
(……あんな奴、連れてこなきゃ良かった…
……それにしても昨夜は失敗したな。
三人が死んだこと…ダルシャは隠してたんだな。
きっと、あれはエリオットが雷の魔法でやったに違いない。
一体、なんでそんなことになったんだ?
それに、エリオットが気になることって……)
フレイザーは立ちあがり、エリオットの部屋に向かうと、扉の前で大きな声を張り上げた。
「エリオット!助けてくれ~!
エリオット!」
「どうしたの!?」
エリオットが慌てて扉を開けた所を、フレイザーは素早く中へ滑りこむ。
「なんだって!?
……ったく、勘弁してくれよ。」
「そんなこと言ったって仕方ないだろ…」
エリオットは、体調が悪いと言ったっきり部屋から出ては来なかった。
扉を開けることさえしない。
出発が遅れる事で、ジャックはあからさまにいやな顔をする。
「……あんた…昨夜、頑張り過ぎたんじゃないのか?
それとも喧嘩でもしたのか?」
そっぽを向いたまま、ジャックがどこか意地悪く呟いた。
「昨夜って…」
「しらばっくれるなよ。
俺は知ってるんだぜ。
あんたが、朝までエリオットの部屋にいたこと…」
「……知ってたのか…
……だけど、俺達はただ話をしてただけだ。
俺とエリオットはおまえが考えてるような仲じゃない。」
「俺にはそんなことどうだって良い。
俺はただ、つまらないことに巻きこまれたくないんだ。
こんな所で無駄な時間を潰すのはまっぴらだ!」
そう言って、腹立たしげにテーブルを叩くと、ジャックは部屋を出て行った。
乱暴に閉められた扉をみつめながら、フレイザーは大きな溜息を吐く。
(……あんな奴、連れてこなきゃ良かった…
……それにしても昨夜は失敗したな。
三人が死んだこと…ダルシャは隠してたんだな。
きっと、あれはエリオットが雷の魔法でやったに違いない。
一体、なんでそんなことになったんだ?
それに、エリオットが気になることって……)
フレイザーは立ちあがり、エリオットの部屋に向かうと、扉の前で大きな声を張り上げた。
「エリオット!助けてくれ~!
エリオット!」
「どうしたの!?」
エリオットが慌てて扉を開けた所を、フレイザーは素早く中へ滑りこむ。
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