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それぞれの旅立ち
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魔物は、道の両側の茂みから不意に現れる。
そのほとんどが数匹まとまって姿を現した。
出現する間隔も短い事から、このあたりに相当数の魔物が棲み着いていることは間違いなかった。
うんざりする程の魔物を追い払いながら、二人はついに無人の町に辿り着いた。
宿の者の話によると、その町に住んでいた住人達は、あまりに魔物が増えたため、町を捨てこの先の町に移り住んだのだという。
「やっと着いたか。
しっかし、噂以上の魔物の数だな。一体どのくらいいやがるんだ?
……そうだ!エリオット!良い事を思いついたぞ!
魔物を食おう!!」
「えっ!ま、魔物を?
ボ、ボク、いやだよ、そんなの…」
ラスターの思いがけない提案に、エリオットは激しく首を振る。
「まだそんなこと言ってんのか…
前にも言ったろ。
魔物の中にも、けっこう食える奴はいるんだ。
まぁ、そんなにうまくはないけどかまうもんか。
ようし、今度飛び出して来たら、追っ払わずにとっ捕まえてやるぜ!」
「いやだったら、いやだ!
魔物を殺して食べるなんて、ボク、絶対にいやだからね!!
そうだ、ラスター。
もう少ししたらダルシャとセリナが来る。
きっと、二人がなにか食べるものを持って来てくれるよ!
だから、もう少し我慢しようよ!」
「はん!あいつのことなんか信用出来るもんか。
おまえは食べたくないなら食べなくて良い。
俺だけ食べるから!」
「待ってってば!
ラスター!じゃあ、ボク、あそこの山でなにか食べ物をみつけてくるから、先に町に入っててよ。
手前に大きな家があるって言ってたじゃない?
そこで待っててよ!
ボクが戻るまで、絶対に魔物を食べたりしちゃらいやだよ。」
「それなら俺も…」
「大丈夫だって!
ボクの魔法の威力を知ってるでしょ?
すぐに戻って来るから!」
エリオットは微笑みながら、ラスターに片目を瞑って見せた。
エリオットに押しきられるようにしてラスターは無人の町へ、エリオットは小高い山への道を進み始めた。
そのほとんどが数匹まとまって姿を現した。
出現する間隔も短い事から、このあたりに相当数の魔物が棲み着いていることは間違いなかった。
うんざりする程の魔物を追い払いながら、二人はついに無人の町に辿り着いた。
宿の者の話によると、その町に住んでいた住人達は、あまりに魔物が増えたため、町を捨てこの先の町に移り住んだのだという。
「やっと着いたか。
しっかし、噂以上の魔物の数だな。一体どのくらいいやがるんだ?
……そうだ!エリオット!良い事を思いついたぞ!
魔物を食おう!!」
「えっ!ま、魔物を?
ボ、ボク、いやだよ、そんなの…」
ラスターの思いがけない提案に、エリオットは激しく首を振る。
「まだそんなこと言ってんのか…
前にも言ったろ。
魔物の中にも、けっこう食える奴はいるんだ。
まぁ、そんなにうまくはないけどかまうもんか。
ようし、今度飛び出して来たら、追っ払わずにとっ捕まえてやるぜ!」
「いやだったら、いやだ!
魔物を殺して食べるなんて、ボク、絶対にいやだからね!!
そうだ、ラスター。
もう少ししたらダルシャとセリナが来る。
きっと、二人がなにか食べるものを持って来てくれるよ!
だから、もう少し我慢しようよ!」
「はん!あいつのことなんか信用出来るもんか。
おまえは食べたくないなら食べなくて良い。
俺だけ食べるから!」
「待ってってば!
ラスター!じゃあ、ボク、あそこの山でなにか食べ物をみつけてくるから、先に町に入っててよ。
手前に大きな家があるって言ってたじゃない?
そこで待っててよ!
ボクが戻るまで、絶対に魔物を食べたりしちゃらいやだよ。」
「それなら俺も…」
「大丈夫だって!
ボクの魔法の威力を知ってるでしょ?
すぐに戻って来るから!」
エリオットは微笑みながら、ラスターに片目を瞑って見せた。
エリオットに押しきられるようにしてラスターは無人の町へ、エリオットは小高い山への道を進み始めた。
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