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(わぁ…)



私たちは、豪華な応接室に通された。
しかも、コーヒーまで出してくれた。



「久しぶりだね。
何年ぶりかな。」

「かなり経ちましたよね。」

「まだ達也に関わってるの?」

「まだ…というか、ずっと長い間探してたんですけど、達也の消息がわからず、わかったのは最近なんです。」

「そういうことか…」

ジョージさんはしみじみとそう言って、コーヒーをすすった。



「それで、今日は達也のことで何か?」

「先日、リュウ君から聞いたと思いますが…」

「リュウから?何も聞いてないけど…」

「えっ!」
「えっ!」

私と恭子さんは、顔を見合わせた。



「リュウには昨日も会ったけど、僕は何も聞いてないよ。」



どういうこと?
恭子さんは、おチヨさんから聞いたんだよね。
リュウ君がたっくんのことを話したけど、だめだったって。



「あ、あの…達也がやらかしたことは許し難いと思いますが、達也はずっとレッスンを続け、ミュージカル俳優を目指してるんです。
だから、どうか邪魔をしないで欲しいんです。」

「邪魔?おかしなことを言うね。
僕は確かに彼を解雇した。
芸能界にも戻って来るなとは言ったよ。
でも、それだけだ。
僕はなにもしていない。
達也がカムバックを望んでることも知らなかった。」

「え……」



ますます意味がわからない。
どういうことだろう?
ジョージさんの話しぶりからは嘘を吐いてるようには思えないけど。
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