76 / 191
77
しおりを挟む
「あんた、お金持ちなの?」
「えっ!?」
思いがけない質問に、びっくりして思わず声が出てしまった。
「家はそんなに豪邸でもないみたいだけど…」
なんだか失礼な人だね。
「うちの親は、ごく普通のサラリーマンですけど。
私も普通のOLですし、お金持ちでは無いと思います。」
「そっか。
じゃあ、体…は良さそうに見えないけど、あんた、もしかしてテクニシャンなの?」
て、てくにしゃん!?
それって、もしや…きゃあ!
私達の間には、まだ何もないっていうのに。
でも、そのことは言わない方が良いよね。
「あれ?何赤くなってんのさ。
こんなことくらいで赤くなるなんて、体の方もきっと違うね。
でも、だったら何なのさ。
なんで、あんたみたいに地味な女を、なんで達也が選ぶんだよ!?」
「な、なんてことを!
私とたっくんは性格が合うから…それで、たっくんは私を選んだんです!」
「性格?
まさか…
あの達也が、そんなことで女を選ぶなんて思えない!」
その言葉を聞いたら、なんだか無性に腹が立った。
たっくんのことを、金や身体にしか興味のない人みたいに言って。
「たっくんは良い人です!
私とたっくんはお互いの人間性で惹かれ合ったんです!」
私がそう言うと、恭子さんは目を見開き、びっくりしていた。
「えっ!?」
思いがけない質問に、びっくりして思わず声が出てしまった。
「家はそんなに豪邸でもないみたいだけど…」
なんだか失礼な人だね。
「うちの親は、ごく普通のサラリーマンですけど。
私も普通のOLですし、お金持ちでは無いと思います。」
「そっか。
じゃあ、体…は良さそうに見えないけど、あんた、もしかしてテクニシャンなの?」
て、てくにしゃん!?
それって、もしや…きゃあ!
私達の間には、まだ何もないっていうのに。
でも、そのことは言わない方が良いよね。
「あれ?何赤くなってんのさ。
こんなことくらいで赤くなるなんて、体の方もきっと違うね。
でも、だったら何なのさ。
なんで、あんたみたいに地味な女を、なんで達也が選ぶんだよ!?」
「な、なんてことを!
私とたっくんは性格が合うから…それで、たっくんは私を選んだんです!」
「性格?
まさか…
あの達也が、そんなことで女を選ぶなんて思えない!」
その言葉を聞いたら、なんだか無性に腹が立った。
たっくんのことを、金や身体にしか興味のない人みたいに言って。
「たっくんは良い人です!
私とたっくんはお互いの人間性で惹かれ合ったんです!」
私がそう言うと、恭子さんは目を見開き、びっくりしていた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
アリシアの恋は終わったのです。
ことりちゃん
恋愛
昼休みの廊下で、アリシアはずっとずっと大好きだったマークから、いきなり頬を引っ叩かれた。
その瞬間、アリシアの恋は終わりを迎えた。
そこから長年の虚しい片想いに別れを告げ、新しい道へと歩き出すアリシア。
反対に、後になってアリシアの想いに触れ、遅すぎる行動に出るマーク。
案外吹っ切れて楽しく過ごす女子と、どうしようもなく後悔する残念な男子のお話です。
ーーーーー
12話で完結します。
よろしくお願いします(´∀`)
前略、旦那様……幼馴染と幸せにお過ごし下さい【完結】
迷い人
恋愛
私、シア・エムリスは英知の塔で知識を蓄えた、賢者。
ある日、賢者の天敵に襲われたところを、人獣族のランディに救われ一目惚れ。
自らの有能さを盾に婚姻をしたのだけど……夫であるはずのランディは、私よりも幼馴染が大切らしい。
「だから、王様!! この婚姻無効にしてください!!」
「My天使の願いなら仕方ないなぁ~(*´ω`*)」
※表現には実際と違う場合があります。
そうして、私は婚姻が完全に成立する前に、離婚を成立させたのだったのだけど……。
私を可愛がる国王夫婦は、私を妻に迎えた者に国を譲ると言い出すのだった。
※AIイラスト、キャラ紹介、裏設定を『作品のオマケ』で掲載しています。
※私の我儘で、イチャイチャどまりのR18→R15への変更になりました。 ごめんなさい。
君を愛することは無いと言うのならさっさと離婚して頂けますか
砂礫レキ
恋愛
十九歳のマリアンは、かなり年上だが美男子のフェリクスに一目惚れをした。
そして公爵である父に頼み伯爵の彼と去年結婚したのだ。
しかし彼は妻を愛することは無いと毎日宣言し、マリアンは泣きながら暮らしていた。
ある日転んだことが切っ掛けでマリアンは自分が二十五歳の日本人女性だった記憶を取り戻す。
そして三十歳になるフェリクスが今まで独身だったことも含め、彼を地雷男だと認識した。
「君を愛することはない」「いちいち言わなくて結構ですよ、それより離婚して頂けます?」
別人のように冷たくなった新妻にフェリクスは呆然とする。しかしこれは反撃の始まりに過ぎなかった。
※一万文字ぐらいで終わる予定です。
ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。
だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。
車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。
あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。
王太子殿下が好きすぎてつきまとっていたら嫌われてしまったようなので、聖女もいることだし悪役令嬢の私は退散することにしました。
みゅー
恋愛
王太子殿下が好きすぎるキャロライン。好きだけど嫌われたくはない。そんな彼女の日課は、王太子殿下を見つめること。
いつも王太子殿下の行く先々に出没して王太子殿下を見つめていたが、ついにそんな生活が終わるときが来る。
聖女が現れたのだ。そして、さらにショックなことに、自分が乙女ゲームの世界に転生していてそこで悪役令嬢だったことを思い出す。
王太子殿下に嫌われたくはないキャロラインは、王太子殿下の前から姿を消すことにした。そんなお話です。
ちょっと切ないお話です。
あなたたちのことなんて知らない
gacchi
恋愛
母親と旅をしていたニナは精霊の愛し子だということが知られ、精霊教会に捕まってしまった。母親を人質にされ、この国にとどまることを国王に強要される。仕方なく侯爵家の養女ニネットとなったが、精霊の愛し子だとは知らない義母と義妹、そして婚約者の第三王子カミーユには愛人の子だと思われて嫌われていた。だが、ニネットに虐げられたと嘘をついた義妹のおかげで婚約は解消される。それでも精霊の愛し子を利用したい国王はニネットに新しい婚約者候補を用意した。そこで出会ったのは、ニネットの本当の姿が見える公爵令息ルシアンだった。
【完結】試される愛の果て
野村にれ
恋愛
一つの爵位の差も大きいとされるデュラート王国。
スノー・レリリス伯爵令嬢は、恵まれた家庭環境とは言えず、
8歳の頃から家族と離れて、祖父母と暮らしていた。
8年後、学園に入学しなくてはならず、生家に戻ることになった。
その後、思いがけない相手から婚約を申し込まれることになるが、
それは喜ぶべき縁談ではなかった。
断ることなったはずが、相手と関わることによって、
知りたくもない思惑が明らかになっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる